Vol.06 【土地の予想外出費】「高低差のある土地」を選んだ私の失敗と、100万円を消滅させた逆転の発想。
「えっ、土留め工事だけで100万円も超えるんですか……?」
BESSの担当者から提示された見積もりを見て、私は言葉を失いました。
土地代、建物代、申請費用。 あらゆる費用を計算し尽くして、やっと手に入れた「理想の土地」。
でも、見落としていたんです。 たった一つの「盲点」を。
こんにちは、ビーヅクリです。
前回、つくばエリアで理想の土地を手に入れ、開発許可申請もなんとか自分で乗り越えた話をしました。
「これで大丈夫。後は家を建てるだけ!」 そう思っていました。
でも、現実はそう甘くありませんでした。
今回は、土地探しシリーズ最終章。 私が犯した最大の失敗と、その失敗を「エンジニアの知恵」で強引に節約した逆転の記録です。
1. 見落としていた「高低差」という盲点
私が契約した土地は、つくばエリアの中でも広めの土地でした。
「広い土地なら、BESSのログハウスが映える」
「子どもが走り回れる、BBQもやり放題だ」
「家庭菜園も十分にできるし、鶏だって飼えるぞ」
そんな未来を想像していました。 そして、その土地には「少し高低差」がありました。
契約時、不動産屋さんとは「まあ、ちょっと段差がありますね」と話をしていただけで、その時は深く考えずに、「大丈夫、少しくらいなら」そう思っていました。
しかし、実際に測量図を見て、BESSの担当者と打ち合わせをした時。 担当者の顔が少し曇りました。
「ビーヅクリさん、この高低差だと、土地の面積を有効に使うためには土留め工事が必要になります」
「土留め(どどめ)?」 その時、初めて聞いた言葉でした。
2. 「土留め工事」とは何か
土留めとは、高低差のある土地で、土が崩れないようにコンクリートなどで壁を作る工事のことです。
私は最初、こう思っていました。 「ブロックを数段積めばいいだけでしょ?」 「費用も通常のブロック工事とあまり変わらないのでは?」
でも、現実は違いました。
【実際の土留め工事とは】
地中1m以上掘り下げる
鉄筋を組む
L型のコンクリート擁壁を作る
埋め戻して転圧する
これは素人がDIYできる作業ではありません。 しかも、私の土地は広い。施工範囲が長くなれば、それだけコストも膨らみます。
BESSの担当者から提示された見積もり金額。 「土留め工事一式:○○万円」 (※具体的な金額は伏せますが、軽く100万円を超える額でした)
「……聞いてないよ」
土地代、建物代で予算がカツカツの私にとって、この追加出費は致命傷です。 広い土地を選んだ自分の戦略が、ここで完全に裏目に出ました。
でも、私はプラントエンジニア。 コスト削減と工程最適化のプロです。
「払えないなら、頭を使って削るしかない」
ここから、私の逆転劇が始まります。
※これからお話しする方法は、私の土地の特殊な条件(広い土地、高低差、残土の量など)がたまたま揃ったから成立したものです。すべての土地で使える方法ではありません。
でも、この「思考法」は、どんな家づくりでも必ず役立つはずです。
大事なことは『常識を疑うこと!』
3. 戦略1:工程を「逆」にして、コストを消す
まず私が目をつけたのは、「土(残土)」の動きです。
通常、家づくりの工程はこうです。
【一般的な工程】
家を建てる(基礎工事で土が出る)→ 残土処分費:数十万円
家が完成
外構工事(土留め)をする(土が足りなくなる)→ 客土(土の購入)費:数十万円
見えますか? 「捨てるのにお金を払い、買うのにお金を払う」
これは、エンジニアとして許しがたい無駄です。
「なぜ、使える土をお金を払って捨てる?」
私は、建物の完成後に外構工事をやるという常識を疑い、工程を「逆」にすることにしました。
【ビーヅクリ流・逆転工程】
先に土留め工事をやる(この時点では土を入れない)
家を建てる(基礎工事で出た土を保管)
土留めの埋め戻しに、保管しておいた土を使う!
【結 果】
残土処分費:ゼロ円
客土購入費:ゼロ円
合計:数十万円のコスト削減!
工程の順番を変えただけで、コストが霧のように消えました。 まさにマッチポンプの解消です。

4. 戦略2:「映え」と「構造」を分ける
次に目をつけたのは、「誰に頼むか」です。
BESSから提示された外構の見積もりは、確かに素敵でした。 BESSの世界観を知り尽くした提案。ログハウスに似合う、自然な仕上がり。
でも、私はふと思いました。 「地中に埋まるコンクリートの壁に、BESSのデザイン性は必要か?」
誤解しないでください。 BESSの外構提案は素晴らしいです。 でも、土留め工事の目的は「美しさ」ではなく「安全性(土圧に耐えること)」です。 ここに、デザイン料を乗せる必要はないのでは?
そこで私は、BESSの担当者に相談しました。 「外構、特に土留めだけ分離発注してもいいですか?」
担当者は少し考えて、こう言いました。 「もちろんです。ただ、BESSとしては一括でやった方がトラブルが少ないとは思いますが…ビーヅクリさんがご自身で管理されるなら問題ありません」
そして、土地を購入した不動産屋さんに「地元で外構工事が得意な業者」を紹介してもらいました。
出てきた見積もりは、具体的な金額は伏せますが、BESS提携業者よりも安かったです。
地元の外構屋さんは、BESSのログハウスには詳しくありませんが、外構工事に関してはベテランで、何より、価格が圧倒的にリーズナブルでした。
(※ただし、これは「地元の業者が必ず安い」という意味ではありません。たまたま私が紹介してもらった業者さんが品質面もコスト面も良かっただけです)
【重要な注意事項】 ただし、分離発注にはリスクもあることを知ってください。
リスク1:責任の所在が曖昧になる もし土留めと建物の間で問題が起きた時、「どちらの責任か」が不明確になる可能性があります。
リスク2:調整の手間がかかる 土留め業者とBESSの工程調整は、基本的に施主(あなた)がやる必要があります。
リスク3:トラブル時の対応 何か問題が起きた時、BESSは土留め部分については関知しません。
私の場合は、エンジニアとしての工程管理スキルがあったのでやりました。 でも、「面倒なことはプロに任せたい」という方は、素直にBESSに一括発注した方が安心だと思います。 お金で買える「安心」も、立派な価値です。
5. 振り返って:失敗から学んだこと
私は常識を疑い、結果として、下記を実施しました。
工程の逆転(残土の再利用)
施工業者の適材適所(相見積もり)
この2つの戦略で、当初の見積もりから約100万円のコスト削減に成功しました。
(※ただし、これは今回の土地の条件がたまたま当てはまっただけで、必ずしもコスト削減できるわけではありません。BESS担当者や専門家への相談をお勧めします)
でも、これは「成功」ではありません。 そもそも、契約前に「高低差」のリスクをちゃんと理解していれば、こんな苦労はしなかったはずです。
私の失敗は、「少しの高低差くらい大丈夫」と軽く考えたことです。
【これから土地を探すあなたへ】 もし「高低差のある土地」を検討しているなら、契約前に必ず以下を確認してください。
土留め工事が必要か?
その費用はいくらか?(概算でもOK)
工事の範囲はどのくらいか?
土の量はどのくらい出るか?
残土処分費はいくらか?
不動産屋さん、BESSの担当者、できれば外構業者にも見てもらってください。 私のように、契約後に慌てないために。
そして、もう一つ大切なこと。 「高低差のある土地」が悪いわけではありません。
むしろ、高低差があることで:
景色が良い
プライバシーが確保できる
個性的な家が建てられる
というメリットもあります。 大切なのは、「リスクを知った上で選ぶ」ということです。
家づくりでは次から次へと「一般的な見積もり」が出てきます。 「みんなそうしていますから」と言われると、つい思考停止して判子を押したくなります。
でも、一度立ち止まって考えてみてください。
「その工程、本当に合理的か?」
「その作業、本当にその業者である必要があるか?」
その「疑い」が、あなたの予算を守る最強の盾になります。
6. 次回予告:いよいよBESS本体の話へ
さて、土地の契約も済み、10年特例の壁も越え、土留めの予算問題も解決しました。
いよいよ、「BESSのログハウス」本体の話に入ります。
G-LOG、WONDER DEVICE、程々の家…… 魅力的なモデルが揃うBESSの中で、私が選んだのはどれか? そして、なぜそれを選んだのか?
「経年愉化」という哲学をどう形にしたのか?
次回、「運命のモデル選び。私が〇〇に決めた理由」についてお話しします。 どうぞお楽しみに!
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