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【全身美容液デュレリル】MSMという成分

デュレリルの成分について、薬学の観点から解説してもらいました。

MSM(Methylsulfonylmethane:メチルスルフォニルメタン)は、近年、関節・皮膚・筋肉・抗炎症分野で注目されている有機硫黄化合物です。

薬学・生化学の視点から詳しく解説します。


MSMとは何か?


MSMは化学式

(CH₃)₂SO₂

を持つ天然由来の有機硫黄化合物です。

別名

* ジメチルスルホン
* メチルスルホニルメタン

と呼ばれます。

人体にも微量存在し、

* 血液
* 脳脊髄液
* 関節液
* 皮膚
* 毛髪

などから検出されます。


MSMの原料


天然では

* 海洋プランクトン
* 藻類
* 野菜
* 果物
* 牛乳

に微量含まれています。

しかし天然から抽出するのは現実的ではないため、現在のMSM製品はほぼすべて工業的に製造されています。

原料は

DMSO(ジメチルスルホキシド)

です。

製造工程

①木材パルプ由来のリグニン



②ジメチルスルフィド(DMS)



③酸化



④DMSO



⑤さらに酸化



⑥MSM

完成

つまり、

植物由来の硫黄を高度精製したもの

と考えてよいでしょう。


なぜ硫黄が重要なのか?


人体では

カルシウム
マグネシウム


に注目されがちですが、

実は硫黄は

体内で4番目に多いミネラル

です。

主に

* コラーゲン
* ケラチン
* 軟骨
* 腱
* 靭帯
* 爪
* 毛髪

に多く存在します。


MSMの吸収


MSMは非常に吸収率が高いことで知られています。

経口摂取後

約1〜2時間で血中濃度が上昇し、

生体利用率は80%以上と考えられています。

分子量が小さいため

腸管から受動拡散で容易に吸収されます。


MSMの作用機序


MSMには大きく6つの作用があります。


① 抗炎症作用


最も研究されている作用です。

MSMは炎症の司令塔である

NF-κB

を抑制します。

その結果

炎症性サイトカイン

* IL-1β
* IL-6
* TNF-α

が減少します。

つまり

慢性炎症のブレーキ役になります。


② 抗酸化作用


MSMは強力な抗酸化物質である

グルタチオンの産生を助けます。

特に

* 肝臓
* 脳
* 筋肉

で重要です。

結果として

* 活性酸素除去
* 細胞保護
* ミトコンドリア保護

が期待されます。


③ 関節軟骨保護


軟骨の主要構成成分である

* コラーゲン
* グリコサミノグリカン

の合成をサポートします。

変形性膝関節症の研究では

疼痛軽減
可動域改善

が報告されています。


④ 筋肉回復促進


運動後に発生する

* CK上昇
* 筋肉痛
* 炎症反応

を抑制します。

スポーツ選手が利用する理由はここです。


⑤ 神経保護作用


最近注目されている領域です。

MSMは

* 神経炎症抑制
* ミクログリア活性抑制

に関与すると考えられています。

そのため

* 脳疲労
* 神経過敏
* 慢性疼痛

への研究が進んでいます。


⑥ 皮膚・毛髪への作用


MSMは

* コラーゲン
* エラスチン
* ケラチン

の形成に必要な硫黄供給源になります。

結果として

* 肌弾力
* 爪強化
* 毛髪強化

が期待されます。


MSMは体内でどう分解されるのか?


ここが誤解されやすい部分です。

MSMは薬のように大きく代謝されません。

摂取後

MSMの多くは

そのままの形で血液中を循環します。

一部は

* システイン
* メチオニン

などの硫黄代謝系へ利用されます。

しかし

MSMそのものが大量にアミノ酸へ変換されるわけではありません。


排出経路


MSMの排出は主に

腎臓(尿)

約70〜80%

呼気

少量



少量

です。

半減期は

約12〜15時間

とされています。

そのため

毎日継続摂取すると血中濃度が安定します。


鍼灸・インディバの現場で考えるMSM


あなたが普段扱われている

* 顎関節症
* 食いしばり
* 慢性炎症
* 妊活
* スポーツ選手

という分野で考えると、

MSMの最大の価値は

「硫黄補給」よりも

「炎症制御」

にあります。

特に

* TNF-α
* IL-6
* NF-κB

を介した慢性炎症抑制作用は、

顎関節周囲の炎症や筋膜の過緊張、歯周組織の炎症にも理論上有利です。

またインディバで局所循環を改善しながらMSMを摂取することで、

* 組織修復
* コラーゲン再生
* 筋肉回復

を後押しする可能性があります。


研究者としての評価


MSMは

* 安全性が高い
* 吸収率が高い
* 炎症抑制エビデンスが比較的豊富

という特徴があります。

一方で、

「飲むだけで軟骨が再生する」
「万能デトックス」

といった表現は科学的根拠が十分ではありません。

現在のエビデンスでは、

MSMは“組織修復を助ける抗炎症性の有機硫黄化合物”と位置づけるのが最も妥当です。

顎関節症・食いしばり・歯周炎・スポーツ障害の患者さんへの説明としても、この理解が科学的にバランスの取れた見方だと思います。


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