スターウォーズ1,2,3のテーマはパルパティーンによる「民主主義破壊講座」。
スターウォーズのプリクエルと言われるエピソード1,2,3は世間的に評判が悪いと言われています。
確かに分かりにくい。更によく意見として、政治的な展開が多いので退屈、など。
ただ、民主主義は内部から破壊するのが一番いいので、政治的なネタはどうしても必要になってくる。
というより分かりにくいのがしょうがないのは、結論を見せる訳にはいかないから。
結論というのは、ナブー選出の元老院議員で、議会の議長になったパルパティーンは銀河皇帝ダースシディアスである事。
作品のメインテーマはパルパティーンの民主主義の破壊になっている。
その破壊のやり方、過程が見事。エピソードごとに最後の破壊に向かって段階を踏んでいるのが分かる。
エピソード1の目的は、惑星ナブーに絡む関税問題で上手い事議会が動かないので、元老院議長を引きずりおろして、選挙でパルパティーンが議長につく事。
エピソード2ではドゥークー伯爵を使って共和国を分離して、軍隊を秘密裏に作って、2つに分かれた共和国を全面戦争に引きずり込む事が目的になっている。
その過程でパルパティーンは非常時大権を握って自分の思い通りに議会を動かす。
エピソード3では戦争の最中にも議会を掌握していって、弱体化したジェダイを抹殺しながら戦争を集結させていく。
最終的にはパルパティーン自身が銀河帝国の皇帝になる。
この展開のストーリーは非常によくできている。
もうひとつ、というよりメインの展開になっているのはアナキン・スカイウォーカーの成長とダークサイドへの転落。
この2つの展開が次第に絡み合っていくように作られている。
というのも、アナキンはパルパティーンの野望に同調する感じで生まれて育った人間。しかも才能を持っているが不安定でシスに転ぶ可能性がある。
アナキンの成長、活躍の表のストーリーと、共和国が破壊されていく裏のストーリーは非常に面白くできている。
面白く見えない問題は、ただの政治展開に見える事と、運命を決める存在にしては、アナキンが弱く見える事。
選ばれし者であれば、瞬間的にでも恐ろしい力を発揮させた方がいいようにも見える。
新3部作と比べても、ルーカス作品は厳かな面があるのは分かるが、それが大人しさというマイナス面になっている。
