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……世界に合わない

「……は?」

思わず聞き返した声は、自分でも分かるくらい掠れていた。

アクラは相変わらずへらへら笑っている。

「だからぁ、無いんだって。今日は」

「意味わかんないんだけど」

「じゃあ見てみればぁ?」

そう言って、アクラは顎でドアの方をしゃくった。

私は数秒迷ってから、乱暴に玄関を開けた。

朝の空気。

冷たい風。

見慣れた住宅街。

……そのはずだった。

「……え」

言葉が漏れる。

誰も、いない。

通学路を歩く学生も。
犬の散歩をする老人も。
うるさい車の音も。

全部、無かった。

静かすぎる。

世界から“生活音”だけ抜き取られたみたいに、異様な静寂が広がっている。

風だけが吹いていた。

電線を揺らして、カタカタと鳴らしている。

私は一歩、外へ出る。

アスファルトを踏む音がやけに響いた。

遠くを見る。

コンビニ。

信号。

自販機。

そこに景色はあるのに、“人間”だけが存在していなかった。

「……なに、これ」

背後で、アクラがくすくす笑う。

「キミさぁ、ほんと境目が薄いねぇ」

「境目……?」

「表と裏。現実と虚構。普通と異質。その間」

アクラの声が、今日は妙に近く感じる。

まるで耳の内側で喋られてるみたいに。

「昨日、キミ言ってたじゃん。“この世界に合わなかった”って」

心臓が止まりそうになる。

なんで知ってる。

口に出してない。

誰にも言ってない。

なのに。

アクラは瞬きもしない目で、じっと私を見る。

「ねぇ。合わないならさぁ」

ゆっくり。

アクラが手を差し出した。

傷跡の走る、その手を。

「こっち来る?」

その瞬間。

空が、軋んだ。

バキッ——と。

天井にヒビが入るみたいな音が、頭上いっぱいに響く。

見上げる。

青空に、巨大な“亀裂”が走っていた。

その割れ目の奥。

真っ黒な暗闇の中で。

あの時の空星だけが、ぎらぎらと瞬いていた。


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読んでくれてありがとうございます^ - ^

えー、次の人を決めますね。

じゃあ

なんか展開がむずいかもしれません。(?)

すまない。とりあえず頑張ってくれ。

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冒険家クリーパー 別に金に困ってるわけでもないからチップは送らなくて良き