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龍神


糸の太陽たち、
灰黒色の荒蕪の地の上方に。
ひとつの
樹木の高さの想いが、
その光の色調を
とらえる
まだ歌える歌がある、
人間の
彼方に。

パウル・ツェラン「糸の太陽たち」飯吉光夫訳


2019年7月25日(木)に物凄く神秘的というか、何かの誕生の瞬間に立ち会ったかのような忘れ難い体験をした。今でも不思議な気持ちで、ほんとうにあったことなのかと実感がない。

仕事の帰り道、満員の電車に乗るのが嫌で(一駅だけなのだが)、最近になって一駅分の道を30分かけて歩いていた。そして、勤務地近くはどこも建設中のビルが建ち並んでいて、自分がやっている仕事と自分の気持ちとの矛盾を感じ、何だか心が痛むのだが、唯一心休まるのは人間や重機の手に染まっていない空を見ることだった。この日もそうやって空を見上げながら歩いている時だった。

すっかりと日が長くなり、まだ明るい18時頃、太陽の光が垂直方向に昇り出して、「美しいな、不思議だな」と思い、何かに呼ばれるような気がしてスマホで撮った。
↓それがこの写真。もちろん何も加工していない。


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