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ローカルワークデザイン講座in多摩 DAY1レポート



講座前(2024年12月の状況)

今年の6月からデジタルハリウッドSTUDIOのWebデザイナー専攻(超実践型 就職・転職プラン)で勉強し、11月末に無事卒業することができました。

授業の中で実践的な経験を積むことができましたが(リアルなクライアントワーク2件)、いきなりフリーランスで活動するのは厳しいと思い、デザイン制作会社などに就職またはアルバイトで経験を積みたいと考えていました。さらに経済的な理由もあり、早めに就職活動を進めたいと思っていました。

しかし、現実はとても厳しいものでした。
これまでの実績をまとめたポートフォリオを何とか作り、今まで本格的な転職活動をしたことがないので職務経歴書も初めて作成。自己PRってどう書くの?というレベル。ネットで調べたり、デジハリのキャリアセンターのアドバイスを元に作っていったものの、結果的に40社ほど書類選考で落ちました。。。
やっぱり年齢か?書類の書き方がいけないのか?倍率が高いのか?(ある求人では3名のコーダー募集に200名の応募があったとか)

ちなみに現状のポートフォリオはこんな感じです。


「弱さ」への追求

そんな感じで落ち込んでいたところ、知人の紹介があり、グループホーム(障害を持つ方が共同生活をする施設)で生活支援をするアルバイトを今年の1月から始めました。
全くの未経験で介護的な仕事をするのはかなり大変ですが、利用者さんとの交流は和やかな時もあり充実しています。

上記のように、僕は障害を持つ方々(ハンセン病やALSなど)の自己表現に魅かれ、多くの本を読んできました。
そして、過去に「いずるば」という場で、障害を持つ方々とダンス&音楽の即興セッションをしたことがあります。この経験も自分にとって大きなものでした。

それらの経験が何か1本のラインで繋がっているように感じるのです。
僕が敬愛する音楽家である齋藤徹さんが提唱していた「弱さの力」が内側から響いてきます。この言葉は、僕がこれから生きる上でのテーマになってくると思います。

音楽は出した音だけではなく、出さなかった音を含めて音なのかもしれません。やったことだけでなくやらなかったことを含めてはじめてその人になる。私の病という「弱さ」がこの豊かな状況を導いたのかもしれないと考え始めました。「足りない」くらいの方が良い。
(中略)
自己表現に汲々としていると音楽を「所有」してしまい、自分の範囲からこえることはできません。所有から離れると大きな大きな音楽がやってきて広い世界へ導いてくれます。

齋藤徹「弱さの力」(ラティーナ2016年10月号より)


講座を受けたきっかけ

元々この講座のことは、友人でありデジハリトレーナーでもある涼子さん(過去に一緒にバンドをやり、僕のブログを作ってくれた)に、デジハリ入学前に連絡を取ったところ「立川スタジオ限定でこんな講座があるらしいよー」と教えてもらいました。恐らく涼子さんが、デジハリスタジオ立川マネージャーの住田さんと連絡を取り合ってくれたのでしょう。

講師の方々は「けやき出版」さんから代表の小崎さん、取締役の栁澤さん。

「おお、出版社の方か!」僕は過去に自伝を自費出版したことがあるぐらい本が好きなので、とても興味を持ちました。

6月にデジハリスタジオ吉祥寺で、けやき出版代表の小崎さんのお話が聞けるイベントがあったので参加してきました。

イベントはアットホームな感じで、小崎さんやこの講座の卒業生の方のお話を聞いたり、スタッフの住田さんや、デジハリの生徒さんとお話することができました。
当時のメモを見ると、小崎さんのお話はこんな感じでした。

●多摩地区では中小企業の割合が9割。
デザインに限らず色々な業務をやらされるかもしれないが、その分、自分のやりたいことをやれる。

●この講座は自分を見つける授業。セルフブランディングの実施。
自分の武器を見つけ、自分の得意分野を知ることができる。
自分と向き合って欲求を出していくと、その人自身の人格がどんどん変わっていく。それによって自分の強み・弱みがわかり、アウトプットがうまくなっていく。

●単価を上げるための交渉術について。
●ご近所付き合いから仕事が始まる。例えば、まずは商店街のチラシ作成という泥臭い仕事から始まり、後々にクライアントがデザインが必要だとわかってくれる筋道を作っていく。

●仕事の断り方も大事。
●私はゼロイチ主義なので、イベント企画も毎回違うことをやりたいと思っている。

●自分に負荷をかけることに燃える人には向いている講座。
ただし、デジハリなどでデザインの基礎固めしてから申し込んだ方が良い。受けるタイミングが大事。

●小崎さんご自身は、マインド・想いを伝えるのに長けている。
講師のタッグを組む栁澤さんは、ロジック・頭脳派の方。

●講座の最後に多摩地区の企業へ自分を売り込むプレゼン(クリエイターズオーディション)を実施。
前回の参加企業は14社。確率としては、就職よりも業務委託の方が高い。

●出口を塞ぐテクニック(仕事をもらわない理由を作らない)について。

●ゴリ押し営業よりも、まずは自然なつながりを作ることが大事。
人柄を知り、この人と働きたいという想いが芽生えたら仕事を依頼する、という関係がベスト。まずは業務委託がもらいやすくなる。

多摩地区のことを熟知している講師だからこそできる講座であり、自分自身のことを知っていくセルフブランディングにも興味を持ち、受講を申し込みました。

いよいよ講座開始

そんな感じで前置きが長くなりましたが、あっと言う間に年が明けて1月になり、「ローカルワークデザイン講座in多摩」の講座が始まりました。


同期の生徒さんは僕を含めて4人。5期生ということになります。それぞれの人生経験やお仕事からの共通点として、上記にある「弱さ」にそれぞれ向き合っていると感じました。

講師は、けやき出版の小崎さん&栁澤さんのタッグ。お二人ともご自身のことを「話が長い」と仰っていました。
授業が1時間ほど経ったところで栁澤さんが

「ここで驚愕の事実が・・・」

「実は本題はこれからなんですね」

「え!?今まで前置きだったんですか!?」

というような感じで、終始ユーモアありの和やかな雰囲気で進みました。
しかし、その内容はとても濃く、お二人のご経験から生まれた実践的で説得力のある言葉に溢れていました。

小崎さんは、クリエイターが持ってほしい「マインド」の部分を語ってくださり、時に厳しくも愛がありました。
それを栁澤さんが資料と共に論理的にわかりやすく伝えてくれました。
リズミカルなノリとツッコミがあり、タイプの違うお二人のバランス感覚は絶妙でした。

けやき出版さんの事業

けやき出版さんは、出版事業だけでなく、広告事業や拠点事業の3つの事業を取り組んでいるとのこと。

考え方としては、
「編集の在り方を、本を作る以外に置き換えて事業展開する」
というもの。
まず在り方がどうあるのか → どんな目的があるのか → どういう姿を表現するのか、
それらの表現媒体が本または本以外になる、という違い。
昨年は広告事業で婚活イベントを開催したそうです。

多摩エリアってどこ?

多摩エリアは、西多摩エリア、北多摩エリア(北部・西部・南部)、南多摩エリアという区分になっているとのこと。
僕が住んでいる小平市は北多摩北部エリア。同期の皆さんも多摩エリア在住でした。

厳しくも愛のある言葉

ここで授業中に印象に残った小崎さんと栁澤さんの言葉についてまとめておきます。

誰のために・何のためにデザインするのかを考える時に、コンセプトとターゲットなしに案件は生まれない。

「業務」と「作業」は違うんだよ

実際にモノが作れて、さらに営業や交渉もできるクリエイターになってほしい。
理論武装をしてデザインの根拠も説明できて、さらに提案もできたら成約につながる。

クライアントワークは、先にクライアントのことをリサーチすることが当たり前。
インタビューをする時は、その人のリサーチを滅茶苦茶する。媒体記事、どんな会社なのか、どんな未来を思い描いているのか、すごく調べて頭に入れた上でインタビューに向かう。それをせずに「どういうきっかけでこの会社を始めたんですか?」と聞く人がいるが、それはすごく失礼だと思う。

現場でその人の時間を使って、何をどう聞くか、何が今困っていて、どうなっていきたいか、そのためにWebがどう活用できるのか。広い視野で考える必要がある。

自己紹介は自分のことを紹介するだけでなく、人と人とが近づくためにするものです。
その人の内面を知ってもらい、共通の接点を持つきっかけを与えるものです。

ここで、他人に興味を持ってもらえるための自己紹介をしよう、という話題がありました。

皆さんにやっていただきたいのは「自己開示」です。
特に自分が他人に言いたくないこと、そういうことを言った方が「この人、信用できそうだな」と人間は心理的に思います。

デザインもできて、さらに人の心もわかったら最強です。

もし、フリーランスでデザインレベルと金額設定が同じ人が複数いたら、何で選ぶかと言うと「人柄」です。

他人に言いたくないことですか。。。
僕の場合、3年間闘病してお金・人・仕事など色々なものを失った。現在はほぼ無職で貯金を切り崩しての生活。
それと昨年の4月に離婚したことかな。。。
ここで少し書きましたが。。。

知人の画家の榊さん(徳島在住)によると、読んでて一番グッときたのは離婚の話の部分で、「こういう勇気のいる言霊は思いがけないくらい遠くに届く。応援してる人と自然(自然=榊さんの場合はアニミズム的な神様のことを指している思う)がいっぱいいるよ」
「結婚のことだけを報告するっていうのは、なにか歪んでると思う」
と励ましてくれました。僕の兄的な存在だと勝手に思ってます。

それと、面白い自己紹介ネタのことも教えてもらいましたが、その中で「名前に関する話題を出す」ということであれば、僕の名前は空海ゆかりのお寺で付けてもらったので、それをネタに話すことですかね。。。
例えば、

僕の名前(弘行)は、実家の近くにある弘法大師空海ゆかりのお寺(川崎大師平間寺)で命名されました。

今まで二人の方に「前世はお坊さんだよね」と言われたことがあります。そのうちの一人には「夢で大竹さんがチベット僧のような黄色い法衣を纏って出てきた」と言われたことがあります。

僕のこれまでの人生も「修行」のようでした。

これだとハマったものには寝食忘れて熱中してしまうことがあります。
デジハリでデザインのスキルを学びましたが、寝食忘れてコーディングしていたら夜になっていて、毎日1食の生活をしていたら体重が5kg減りました。

勉強ダイエットですね(笑)

大変でしたが、充実の日々でした。

こんな感じでしょうか。。。

命名の証
https://www.kawasakidaishi.com/iwaigoto/


アーティストは、自分の中から出てきたものを評価する人がいて初めて仕事が成り立つ。
クリエイターは、相手の課題があって初めて自分のクリエイティブが役に立つ。

相手のことを聞かないクリエイターはクリエイターではない!

アーティストは自己表現、
クリエイターは他己紹介、または情報を見やすくまとめる編集や設計に近い
という話を聞いたことがあります。

僕は今まで音楽や言葉で自己表現をしてきて、音楽ではベーシストだから、どちらかというとソリスト(クライアント)を引き立てる役回りが多かったです。

アートとデザインを行き来することが僕の強みかもしれない、と思いました。

他には栁澤さんが教えてくださった心理学者や行動哲学の言葉、やる気の法則など。

やる気 = 報酬(年収) × 成功期待感

よく「モチベ下がったわ」と言う人がいるが、
「他人に言われて下がるようなモチベは最初から持つな!」
ということです。

「やる気」さえあれば、経験値や実績がなくてもどうででもなる。維持することができるし、自分のことを自家発電することができる。
自分の中にある「やりたいこと」「やるべきこと」が明確なので、他人にどう言われようがブレない。
自家発電するには「目的」「自分がこうなりたいという目標値」がないと進んで行けない。
何となくこうなりたいではなれない。「やる気」が全てに集約されている。

僕はこの話に一番頭をガツンとやられました。
上記のように40社以上落ちて「ほんとうにデザインがやりたいのか・・・」と気持ちが揺れ、モチベーションが下がっている状況でした。
そんな中、卒制でWebサイトを作った鍼灸院の院長から「ホームページの運用を真剣に取り組みたい」と連絡が来たり、音楽ではレッスンの問い合わせが来たり、グループホームのバイトでは、「僕の出来ることはマニュアル作りや広報かな」とぼんやり思っていたら、職員さんからその依頼があったり、この講座を受ける事も含め、何か新しいことが始まる予感をふつふつと感じます。
卒制の時に持っていた熱い気持ちを、徳島の旅で決心したことを忘れないようにしたいと思います。

とにかくお二人のお話からのインプット量が凄まじく、その雰囲気や身ぶりの余韻が身体中に響いています。

宿題「欲求100個書き出し」

今までの受講生さんによると、この宿題が一番大変だったとのこと。
プライベートや仕事の事など混同して問題なし。実現可能・不可能を考えず、思いつくものを書き出すというもの。

帰宅後に早速やってみて、50個近く出すことができました。翌日のバイト後もヘトヘトでしたが、90個近くを何とか絞り出すことができました。
しかし、「僕のやりたいことってこんなものなのか?何かスケールが小さいなぁ、よく見ると同じような欲求がいくつもある、もっとあるんじゃないか?」となり、同じような欲求はひとつにまとめ、さらに考えを深めていこうと思います。
実際にやってみると、これはかなり大変です。。。頑張ります。
これが自家発電のエネルギー源になるものかもしれません。

「おまえが何か望めば、宇宙のすべてが協力して、それを実現するように助けてくれるよ」

パウロ・コエーリョ「アルケミスト」より 山川紘矢、山川亜希子訳(角川文庫)


パウロ・コエーリョのこの言葉を信じて。

デジハリスタッフの皆さま、けやき出版の小崎さん、栁澤さん、貴重な時間を作ってくださり、ありがとうございました。


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