3世代の絆。難病の母と2人の娘の物語
わが家には4学年差の2人の娘がいます。
似ているようで似ていない姉妹ですが、
ふたりに共通していることは、
とっても優しい心の持ち主ってこと。
…
いきなり親バカ全開じゃねーかって?
そりゃそうだ。
この記事は神田ちあきさんが6月に開催する
#子育てポジティブキャンペーンに参加するんだもん。親バカ自慢OKって、言ってたもん。

現在、小4と年長です。
わが家の姉妹が優しい心を持っているのは
きっと、
身体が不自由なばあばと過ごす時間が多いから。
長女を妊娠したことが発覚した頃、私の母は
難病診断を受けました。
子どもが好きで小学校の先生をしていた母は、
孫の誕生を心待ちにしていましたが、病は少しずつ、でも着実に母の身体を蝕んでいきました。
次第に歩行が不自由になり、指先が動かしにくくなり、呂律が回らなくなっていく母。孫に『してあげたかったこと』がたくさんあったのに、それが叶わないことを心苦しく思い、涙を流すことが増えていきました。
ただ涙を流すだけで終わらないのが、私の母です。
歩行が不自由になり家の中で外で、
転んで怪我をしても
転んで眼鏡を壊しても
常に前を向いて生きている母。
孫には特別に甘い母。
孫に会えることが生き甲斐だと言います。
車で45分程の距離にある実家へほぼ毎週通い、
短い時間ではあるものの、三世代で過ごす時間を作っています。
わが家の子ども達は、母の愛情をしっかりと受け止め、とても優しく接しています。
また、
母を支える父。
母を助ける私の兄夫婦。
母の周りの大人の動きや接し方がよく見えているようです。
母が歩けば「ばあば、段差があるよ、気をつけて!」と声をかけ、じいじには「じいじ!ばあばの歩くスピードに合わせて歩いてあげてよ!」と注意します。
母がしりもちをつくと「ママ!ばあばが転んだ!早く起こしてあげて!」と、実家の家事をこなす私や父を呼びにきます。
週末、あっという間に過ぎる日帰り実家訪問。
短い時間ではありますが、その中で子ども達は「老い」と「不自由」への接し方を自然と身に付けているようです。
そのおかげでしょうか。保育園や小学校では、身体の不自由なお友達に偏見を持つことなく優しく接していると先生方から報告を受けています。
次女の保育園クラスには、気管切開をしている耳の聞こえない医療ケア児のお友達がいます。
初めてその子が外遊びに参加することになった日、次女はすぐにその子のそばへ駆け寄り、身振り手振りで「一緒に鬼ごっこしよう!鬼をやろう!」と誘いました。最初は戸惑っていたその子も、次女の笑顔に誘われるように、ゆっくりと頷きました。次女はその子と手をつなぎ、鬼になって園庭を走り回りました。その姿を見て、担任の先生は涙を流していたそうです。
(私に報告してくれた時も、ボロボロ涙していた先生こそお優しい…!)
きっと、子ども達の優しさは
ばあばと過ごす時間のなかでゆっくり、
そして、しっかり育まれているのでしょう。
母は「孫にしてあげられることがない」と嘆きますが、母のおかげで子供達の優しい心が育っていると感じます。

と主張した当時2歳の次女。
周りはヒヤヒヤでした。
先月、母は転倒し肋骨を3本骨折しました。
これまでにない大けがです。
いよいよ、と覚悟を決めなければならない時が
近づいているのかもしれません。
それでも、子ども達のおかげで母の人生は色づき、子ども達の存在が生きがいになっていることは間違いありません。
母の残りの人生が、子ども達の優しさに照らされて、少しでも明るく豊かなものになりますように。
そして、子ども達の優しさが、母だけでなく、
周りの人の人生をも温かく照らしてくれることを願っています。
