アクセントに嫌味を言われた話
大学の専攻は外国語教育。
英語の教え方について学んでいた。
だから授業もオールイングリッシュ。
授業の一環で小学生や一般社会人の生徒さんを集めて、英語教室を開くこともあった。
私の学年、同じ学科で外国人は私一人だけ。
他は全員台湾人だった。
1-2年生の頃は
”ばななは日本語のアクセントが若干あるよね”
と言われることがあった。
実際自分でも自分の英語力の足りなさに気付いていたから、もっとしっかりインプットアウトプットして、すらすら話せるようになるぞ!と気合を入れていた。
4年生にもなると、
アクセントについて何か言われることはなくなり
友人たちに
「ほんとに英語の発音良くなったね~さすが!!」
と言われることが増えた。
それでも私は、模擬授業を行った後書くリフレクションシートに
「アクセントに変なところがなかったかどうか不安です」
と書いた。
担当の先生はアクセントも問題ないし
授業の進め方もすごくよかったよと言った。
段々と自分の英語に自信がついてきた。
ところが事件は4年の後期に起こった
さっき触れたリフレクションシート、
その週授業を行わない生徒は
授業担当の生徒に対して感想や意見を書く。
とある生徒の私に対するリフレクションシートを受け取ってびっくり。

ネイティブの声をコピーしたらいい。
はあ???????
アクセントはあったかもしれない。
でも単語や文法の発音、
イントネーションも何度もメンバーと確認した。
普通3人1グループを
私と友人は2人1グループで
何週間も前から何回もMTGして、
生徒さんの学びにつながるように
心を込めて計画した授業だった。
コロナの影響で急遽オンライン授業になったけど、当日の授業は生徒さんの反応もとても良かった。
先生からも授業後に、
LINEの個人チャットで
「BRABO!」と連絡が来るくらいの出来だった。
そんな風にとっても手ごたえがあったからこそ、
こんなコメントを書かれたことに
驚きと、怒りと、情けなさが込み上げた。
そのコメントを書いた生徒は
みんな認める出来の悪い(失礼)の生徒で、
周りの友人は
「書くこと見つからなかったからこれ書いたんだよ」
「こんな文法変なコメント書くやつのこと気にしなくていいよ」
と励ましてくれた。
でもやっぱり”Japanglish”だったんじゃないか。
生徒さんに間違った発音やアクセントで接してしまったのではないかと
ずっと心がモヤモヤしていた。
そんな私を救ったのは
グループLINEでの先生からのメッセージ

内容は、
英語の先生として発音を間違えることは
生徒に誤解をさせてしまうので改善すべき。
例えば”blah blah blah(なんとかかんとか)”を
”bra bra bra(下着のブラ)”と発音したり、
”cancel(キャンセル)”を”cancer(癌)”
と発音するのは絶対に修正すべき。
意味が違ってしまうから。
でも各国のアクセントは誤解を生むことはないし、アクセントをなくすよう強制する必要はない。
それだけではなく、
各国のアクセントを尊敬するべき。
これは多文化世界で大事なことの一つ。
それからEnglish as Lingua Franca(リングワ・フランカとしての英語)にも
この点が強調されている
「”アクセント”を尊重することとは、”発音”とは全く別のものである」
このメッセージがクラスの全体LINEに送られたときはもう、
泣いた。
救われた気持ちだった。
英語だけじゃなく、台湾で暮らしていると
中国語面でも言語に自信が持てないことがある。
でも中国語だって、リングワ・フランカなんだよ。
アクセントがあっても意味が伝わればいい。
睡覺(shuì jiào)と水餃(shuǐ jiǎo)を間違えなきゃいい。
この文章が
自分が話す言語に自信が持てない誰かの救いになったら嬉しい。
アクセントで人を馬鹿にしたり
見下した経験のある人は、
もしこの文章を読んで考え方が変わったのであれば、ひどいことを言った相手に謝ってほしい。
自分がネイティブなら
ノン・ネイティブと話すときは、
なるべくわかりやすい言葉を使ってほしい。
というかもはや
日本人同士でも変なカタカナの横文字ばっかり並べずに、
やさしい日本語を使ってほしい。
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