【さいたま中学受験】「ニンジン」は正義か?――塾の宿題を「秒」で始めた長男と私の確信
伴走を始めて1週間。 わが家のリビングで、ちょっとした「事件」が起きています。
昨夜、私は飲み会に出ていました。ふとスマホを見ると、妻からLINEで1枚の写真が届いていました。
そこに写っていたのは、教科書を前に**満面の笑みを浮かべて宿題に取り組む長男くん(10歳)**の姿。
どうやら、「パパにこの姿を送って」と自分から妻に頼んだようです。
今までなら、塾から帰れば「疲れた」「やりたくない」と、勉強を始めるまで1時間はかかっていた彼が、帰宅するなり「秒」でテキストを開いたとのこと。
正直、これまでの中学受験生活では考えられなかった光景です。
「ロブロックス」という最強のニンジン
この能動性の正体は、はっきりしています。 「ニンジン」です。
小学生の間で絶大な人気を誇るオンラインゲーム「ロブロックス(Roblox)」。
わが家ではつい最近まで厳格なゲームルールを強いてきましたが、伴走開始を機に、長男くんだけに「特別ルール」を敷きました。
それが
「やるべきこと(タスク)を完遂したら、ゲーム無制限」
もちろん、睡眠時間の確保や家族の会話、食事・入浴をおろそかにしないことが大前提。
「子供にニンジンをぶら下げるのは教育上どうなのか」という論争は、受験界隈はもちろん子育てにおいても常連のテーマです。
ですが、私は今、「ニンジン作戦、絶対肯定」
だって、実際に彼は動いている。
それも、誰に命令されるでもなく、自分の欲望のために、機嫌よく。
親がガミガミ言うエネルギーを「ニンジンの管理」に全振りした結果、わが家の空気は劇的に軽くなりました。
「超苦手」が「得意げ」に変わる瞬間
さらに驚くべき変化がありました。 昨日の理科の範囲は「電磁力」と「天体」。
わが家では、理解度を「超できる > できる > 苦手 > 超苦手」の4段階で表す習慣があります。
長男くん本人の評価では、先週まで「天体が超苦手、電磁力が苦手」というどん底の状態でした。
ところが今朝、彼は私にこう言ってきたのです。
「電磁力、わかってきたよ!ほら、右手の法則でね……」
得意げに解説を始める彼の姿を見て、私は胸が熱くなりました。
さらに、 「どうしてもわからない問題があったから、あとで一緒に解こうよ」 と、向こうから誘ってきたのです。
つい最近まで、できるだけ勉強や塾の話は避けようとしていたくせに。
「一緒に解こう」という誘い。
こんな会話、これまでの私たちには一度もありませんでした。
1週間で見えてきた「3つの柱」
この1週間、不格好ながらも試行錯誤を続けてきて、今のところ機能していると感じるのは以下の3点です。
父親の伴走:教えるのではなく、横にいて対話する。
デイリーのタスク設定:毎日、その日のゴールを相談して決める。
ニンジン(ロブロックス):欲望を否定せず、エネルギーに変える。
「親が飲み会に行っている間に、自ら宿題をやる」
それがニンジンのためだったとしても、机に向かって笑顔を見せる息子を否定する理由なんて、私には見当たりません。
私たちはまだ、スタートラインに立ったばかり。
明日にはまた、「やりたくない」と泣き言を言う日が来るかもしれません。
でも、この1週間の「奇跡」は、次男くんや末娘ちゃんの時にもきっと読み返すべき、わが家の重要なログになる。そう確信しています。
