…青の余白 ちょっと待って i/iii

青の余白とは何だろう。
そう聞かれるたびに、私は少し困る。
空の色ですか、と聞かれれば違う気がする。
静かな時間ですか、と聞かれれば、それだけでもない。
思い出のことですか、と言われても、うまく頷けない。
ただ、慌ただしく過ぎていく毎日の中で、
ふと心のどこかが
「ちょっと待って」
そう立ち止まりそうになる瞬間がある。
雨粒が窓を伝うのを見ている時。
信号待ちで空を見上げた時。
古い記憶が理由もなく浮かんできた時。
その一瞬だけ、
時間は流れているのに、
心はその景色に寄り添っている。
私は、その場所を青の余白と呼んでいるのかもしれない。
んん、ちがう
呼んでいるのではなく、
あとから振り返った時に、
そこに青の余白があったと気づくのかもしれない。
i / iii
見つけてくれてありがとうございました
