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オークション価格とコーヒー


先日、以下のような記事をアップしました。

今回は、これに関連してオークション価格とコーヒーの関係についてまとめてみます。

COE(Cup of Excellence)やBOP(Best of Panama)など、各国のコーヒー協会が主催する公式なオークション価格を覗いてみると、興味深い事実が見えてきます。

2024年のBest of Panama

まず、オークション価格が特に高騰することで有名なパナマの例を見てみましょう。
2024年に開催されたパナマのオークション「Best of Panama」(以下BOP)では、1位となったコーヒーの落札価格がなんと…
• 1kgあたり10,008米ドル

この歴史的高値をつけたのは、エリダ農園のゲイシャ(ナチュラルプロセス)。
BOPの過去最高額はもちろん、各国コーヒー協会が主催する公式オークション全体を見ても過去最高の落札価格を更新しました。

1999年のCup of Excellence(ブラジル)

次に、世界的に最も有名なコーヒー品評会であるCup of Excellence(以下COE)。
1999年にブラジルで初めてプレ大会版が開催され、当時は「一般的な相場の数倍」の価格がついたことで大きな話題になりました。

• 1位ロットの落札価格:1ポンド(約453g)あたり約2.60米ドル
• 当時のNY市場の平均:1ポンドあたり1ドル台前後

つまり、約2.6倍ものプレミア価格がついたことになり、当時のコーヒー市場にとても大きなインパクトを与えました。
現在の水準から見るとNY相場より低いため、「ずいぶん安い」と感じるかもしれませんが、「コーヒーを倍以上の価格で買う」という事実は、当時としてはとても画期的な出来事でした。

3. 価格比較

単純比較ではありますが、1999年のCOEと2024年のBOPを比べてみましょう。

1999年ブラジル COE
• 1kgあたり約5.73ドル
• 円換算すると約860円/kg(※1ドル=150円換算を想定)

2024年パナマ BOP
• 1kgあたり10,008ドル
• 円換算すると約150万円/kg(※同じく1ドル=150円での計算)

この25年間で、最高価格の差は約1,740倍。


もちろん、BOPは「世界最高値」を競い合う場であり、COEと比較してややお祭り的な側面もあるため、このまま「一般的な相場」と比較してよいかどうかは議論の余地があります。しかし、それでもこの25年で、驚くほどの価格差ができたことは紛れもない事実です。

4. オークションの役割

こうしたオークションは、単に「高いコーヒーが落札される」という話だけではありません。
生産者・農園にとっては、高品質な豆を世界に売り出す絶好の機会。
ロースターにとっては、普段はなかなか繋がれない優良農園の豆を手に入れられるチャンスでもあります。

オークションコーヒーを落札したロースターは、コーヒー豆にこのような表示を施すことができる

さらに、「オークションで落札しました」とアピールすれば、ブランド力を世界中に知らしめることも可能です。そのため、今までも多くの参加者がオークションに挑戦し、それをアピールしてきました。

5. 需要拡大とこれからの課題

コーヒーの需要は、まだまだ世界中で拡大すると言われています。
一方で、気候変動の影響で生産地が限られてくる「2050年問題」なども指摘されています。
供給の不足と需要の拡大という構図は、今後もしばらく続く見込みです。

そんな中、コーヒーに携わるすべての人が今一度考えるべきことは、次のような問いかもしれません。

「ただ漫然と、今のままコーヒーを売り続けるだけで大丈夫なのか」

新しい取り組みや、生産地とのつながりは?
私たちが日々販売するコーヒーは、どのような道のりを経てカップに注がれるのか。
生産者から消費者に至るまで、持続可能なかたちでコーヒー文化を守り育てるにはどうすればよいのか。
少し立ち止まって考えると、新しいアイデアが生まれるかもしれません。

https://note.com/baristatrainer/n/ne9d778f040b8


〜まとめ〜

コーヒーオークションの歴史をひもといてみると、約25年という歳月の間に数百倍〜数千倍もの価格差が生まれたことがわかります。
それは単なる「高級化」ではなく、生産者や、それを取り巻く様々な関係者の努力や品質向上、そして世界的な需要拡大が背景にあります。
日々の一杯が、どんな物語を背負っているのか。
そんな視点をもってコーヒーに接すると、より深く、そして面白く感じられるかもしれません。


最後に
この記事が「コーヒーオークションの一面」や「コーヒーの未来」について考えるきっかけになれば幸いです。
もし気に入っていただけたら、スキやフォロー、SNSでのシェアをよろしくお願いします!
これからもコーヒーにまつわる情報を配信していきますので、ぜひお楽しみに。

(※本記事内で紹介している価格・情報は、投稿者が調査した範囲内でまとめたものです。正確性を期すよう努めていますが、詳細は各公式サイト・団体の最新情報をご参照ください。)

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