(コラム)コーヒー屋は返事をしない生き物である
コーヒー屋は、まるで返事をしない生き物のようだ。
そんな話を、今日は少しコラム的に綴ってみたい。
私はコンサルタントという職業柄、コーヒー以外の、さまざまな業種の方からもコーヒーに関する相談を受けることが多い。
たとえば、新製品の開発、イベント会場でのコーヒー提供の依頼や、記念品としてどんなコーヒーを選べばいいのか、あるいは出店を依頼したい会場からの問い合わせ……本当に多種多様だ。
自分で受けられる仕事であれば対応するが、得意分野でない場合は、その道のプロであるコーヒー屋さんやバリスタを紹介することも多い。
といっても、そこまでかしこまった形ではなく、「○○さんなら頼むと良い」「■■■コーヒーに連絡してみたら?」という程度で社名や個人名を告げ、先方にはご自分たちで連絡してもらう感じである。
私自身、ほぼ個人コンサルとして動いているので、間に立ってやり取りを続けると費用をいただかなければならない。だからお互いがシンプルで楽なほうがいい、と考えている。
ところが、コーヒー店やバリスタを紹介した後で、困る状況がときどき起きる。
それは、私を通じて話を持ちかけた相手から、「連絡しても返事がない」「レスポンスがまったく来ない」と苦情を受けることだ。
先月も、同じような不満が持ち込まれた。週に一度は耳にするかもしれない、と思うほど多い。
遂に先日、「どうしてコーヒー関係者はレスポンスが悪いんですか?」と正面から質問され、あらためて考えてみた。
思い当たる理由の一つに、「コーヒー屋は待つ商売」という側面があるのかもしれない。
店頭で客引きをするコーヒー店はあまり見かけないし、サードウェーブ的なスタイルを取り入れている店であれば、丁寧に一杯一杯ドリップして、じっくり待ってもらうのが当たり前という文化もある。

おいしいコーヒーは待ってでも飲む価値がある――その価値観が、いつの間にかメールや電話へのレスポンスの遅さにもつながっているのかもしれない。人気店になればなるほど、お客様の来店を待つスタイルに慣れ、自分からあれこれ動く習慣がないのかもしれない。
もっとも、実際の真相は分からない。けれど事実として、コーヒーにあまり馴染みのない人からのクレームでダントツに多いのが、「返事がない」なのだ。
読んでいるコーヒー屋さんやバリスタの皆さんは、思い当たる節はないだろうか?いや、あるはずだ。たいがいのコーヒー人はこれに該当するはずだ。
コーヒー屋の皆さま、ちょっとだけ耳を傾けてみてはどうだろうか。
忙しくてもメールをチェックする時間は、ほんの少しは確保できるはずだ。
ほんの短い一文でも「受け取りました」「少々お待ちください」といった連絡があるだけで、相手の印象は大きく変わる。
このままだと、私のところに寄せられる「返事をもらえない」というクレームの声は、しばらく止まりそうにない。
ちなみに、私はレスがわりと早いほうだと思う。
どうか、コーヒー屋は返事をしない生き物なんて言われ続けないように、きちんと返事をしてあげてください。
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。
