配信業は現代の福祉である
「配信業」とはインターネットのブラットホーム(YouTubeやニコニコ動画など)を通じて動画配信やライブ配信を行い広告収入や投げ銭、企業案件などの多様な手段から収益化する事である。
「福祉」とは公的扶助による生活の安定や充足であり具体的には心身に障害がある人への公的支援の意味も含まれる。
上記の二つは一見相互関係は無さそうだか実は現代において密接な繋がりがあると断言できる。具体的にはどういう事か?例えとしてまずはアメリカの映画業界の話から始めたいと思う。
①小人俳優、ハリウッドを席巻する!
スターウォーズシリーズの熊型宇宙人イウォークのウィケット、ハリーポッターシリーズの魔法使いの先生フリットウィック、ウィローシリーズの魔法使いウィロー、これらのキャラクターにはある共通点がある。映画に詳しい方ならすでにご存知かと思うが俳優ワーウィック・デイヴィスが演じている事だ(ウィケットに関して着ぐるみ俳優、スーツアクターとしてたが)。
そしてデイヴィスにはある身体的障害がある、それは脊椎骨端異形成症による小人症だ。つまり小人俳優である。例としてあげた役は全て低身長の役でSFやファンタジー映画である事が共通する。
アメリカハリウッド映画は80年代からスターウォーズやエイリアン、未知との遭遇などのSF映画がきっかけによる特撮の技術力の大幅な向上によりそれまで映像不可能だったSFやファンタジー映画の大作が多数創られるようになる。そこには地球の人間とは異なる姿形を持つ異形の宇宙人、モンスターなどがたくさん登場する。それらを表現する手段として着ぐるみや特殊メイクがあるが普通の人間以外の大きさのものがある事により物語の世界観の奥行きが広まる。そのために必要になってきたのが小人俳優である。デイヴィスは祖母がスターウォーズシリーズの役者募集のラジオで聞いた事をきっかけに応募、ウィケット役に合格しデビューした。なんと実に当時11歳だった。しかし劇中ではそれを感じる事なく惑星エンドアの住人して反乱軍に協力する正義のイウォーク族のウィケットのスーツアクターとして熱演した。その演技が認められウィロー、ハリーポッターなど多数のハリウッド大作で活躍するようになる、まさにハリウッドドリームである。

デイヴィス氏のWikipediaより転載
このまま終生俳優を続ければ晩年は富と名声を手にいれ悠々自適に過ごせただろう。しかし彼はなんと小人症の俳優をマネジメントする芸能事務所を設立、多くの小人症の人間に俳優としての仕事を与え彼らの生活を救ったのだった。芸能と福祉が繋がった瞬間である。以上の事を簡単に箇条書きすると、
①小人症の身体に障害がある人間達も生きていくためにお金や仕事が必要だ。
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②ハリウッド映画業界が技術の進歩によりSFやファンタジー映画が大量にに創られるようになる
そこには姿形が通常の成人とは違う登場人物が必要になる。
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③小人症の人間が俳優として起用される。その中からワーウィック・デイヴィスのような小人俳優スターが誕生し平均以上の収入を得るようになる。
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④俳優として成功したデイヴィスが後輩育成のために芸能事務所を設立し小人症の人間に仕事を与える。障害を持ち仕事が難しく、仮にあったとしても低収入の仕事しかない中、正当な報酬を与えスターになれば平均以上の収入を得れるという夢も与えれる。
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⑤芸能の仕事を通じて身体に障害ある人々に生きていくための収入などの安定と社会的地位を与える、つまり福祉である。
以上がアメリカハリウッド映画業界の話である。これに似た状況が実は現代の日本でもある。それがタイトルにもなっている配信業は現代の福祉であるという事だ。それではいよいよ日本の話にいこうと思う。
②配信界の鬼才にして現代の福祉家横山緑
現代の日本にはYouTubeをはじめとする様々な動画配信のプラットフォームがあり多数の配信者がいる。その中でニコニコ動画で名を上げ現在は主にkickで配信業を行っていて過去には市議会議員を務めた事もある横山緑という配信者がいる。

横山緑氏のTwitterより転載
プロレスマスクを被り鋭い目付きをしていて一見すると少し近寄りがたい風貌の持ち主だ。しかし彼こそがアメリカハリウッド映画業界におけるデイヴィス氏に似た芸能マネジメントと福祉を配信業界で行い多くの身障者を救ってきた人物でもあるのだ。では具体的にどのような事を行なってきたのか?ここでぽんちゃんという配信者の話にいきたいと思う。
③横山緑とぽんちゃん、そしてヌマップ
配信者ぽんちゃんは生まれつき顔面神経麻痺などいくつかの身体的障害をもっている身障者でもある。彼は生きていくため自宅でも行える配信業をはじめそれなりの人気を得る。しかし生きていくための収入にはならず路頭に迷っていたところ、自ら横山緑を訪ね相談をする。その結果横山緑主催の様々な企画に参加、そこでの活躍でリスナーを魅了し知名度を上げ配信者としての生活が安定するようになる。さらに横山緑は配信者アイドルグループ「ヌマップ」(名前の由来は解散した国民的男性アイドルグループだろう)を結成、個性的かつ圧倒的なパフォーマンス集団として人気をはくす。当然ぽんちゃんもこのグループに参加、さらに人気を獲得する。またヌマップの他のメンバーには発達障害などの精神障害者の配信者がいたりするなど、仕事をするのが困難な障害者に活躍の場を与え生活ができるようにしているのだ。これらから分かるように横山緑は配信業を通じて障害を持ち働くのが難しい人達に活躍と安定の場を与えている、つまり福祉を行なっているのだ。これはまさに現代の福祉家として称賛していいのではないか。これらの事を箇条書きにして分かりやすいまとめると、
①ぽんちゃんや他の配信者など身体、精神に障害があり働くのが難しい人達がいる。生きていくためにはお金と仕事が必要だ
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②スマートフォンや配信プラットフォーム、そしてネット広告増大、企業案件増加などにより配信業という新しいメディアが誕生する
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③その配信業の中から横山緑というスター配信者が誕生する。その横山氏が自ら様々な企画を考案しその参加者として障害のある配信者達を多数起用。それをきっかけに人気になり、それぞれが配信者として独立し安定した生活ができるようになる
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④配信業は自宅で好きな時間にできるので身体や精神に障害がある人でも行える。そこで人気になれば平均以上の収入を得れ安定した生活ができる
以上が現代日本におけるタイトルにもなっている
配信業は現代の福祉であるの説明である。読んでもらえたら分かると思うがまさに立派な福祉ではないだろうか。ただ配信業には様々な問題があるのも事実だ。
④配信業には問題もたくさんある。だが現代の福祉として絶対に必要であり立派なメディアでもある
配信業は当然配信者がいないと成り立たない。しかし配信者も一人の人間、失敗や時には大きな問題も起こす。度重なる迷惑配信を行い世間に迷惑系配信の名を広めたへずまりゅう氏(現在は更生し奈良市議会議員を務めている)、有名人の暴露を一方的に行い名誉毀損を行い暴露系と呼ばれたガーシー氏(現在は落語家、バー経営者として活躍)、コレコレ氏(現在も配信者として活動)、私人逮捕系と称し自ら罪を犯し逮捕されたガッツチャンネルなどである。再生回数や登録者獲得のために目立ち注目を浴びるため過激な行為を行う事はたびたび社会問題になっている。もちろんそれに対してはきちんとした対策や法整備は必要だ。しかし一部の良識の無い人間のために配信者全員を同じように扱うのは違うと思う。大半の配信者は不器用だか真面目でかつ物事に対して真剣になって没頭する素晴らしい人達だ。
かつて小人プロレスや見せ物小屋など身体や精神に障害がある人が興行として働く場があった。しかし一方的な為政による人権運動によりそれらの興行が廃止されそこで働いていた障害者たちが路頭に迷うという悲しい歴史があった。もちろん奴隷同然に悲惨な労働を行わせていたり、本人が望まず強制的に働かせていた場合にはしっかりした人権運動を行い障害者達を救済し悪質な興行主を裁くべきである。しかし自ら望んでその仕事に就いた障害者の人権も尊重すべきだ。
配信業も現代の福祉として絶対に守っていくべきであり新しいメディア、そして文化として皆でつくっていくべきだと思う。
そのためにこれからも配信業、配信者の素晴らしさを発信していきたい。これは使命だと感じている。
