会社を辞めるときに不義理をしなければ、後に手を差し伸べてくれる
『会社を辞めるかどうか』悩んでいる人もいるだろう。
特に転職経験がないとき、ひとつの会社に何年にもわたって真面目に勤めてきた人ほど、その決断は重いものになる。
そして決断したあなた、ついに決めたのだね。
まずはその決断に拍手を贈りたい。
さて、次は会社に退職の旨を伝える場面。きっと緊張するよね。
・・・まさか
「来月辞めます。有給使うので残りの出社は10営業日だけです。よろっす!」
こんなこと言わないよな・・・?
私が見てきた他人の退職、自分の退職
私は15年勤めた会社を辞めるときには管理職のポジションだったため、いくつかのプロジェクトを受け持っていました。
順調なものもあれば、やや炎上しているものもあったり。
それぞれプロジェクトの終了時期が違うので「キレイに全てが終わっているタイミング」なんてものはありません。そうなると、少しずつ引き継ぎをしていくことになるわけですね。
結論、私は辞職の意思表示から約9ヶ月の時間をかけて業務引き継ぎをしました。後任の組織体制への影響を最小限にしたので、とても円満退職をすることができました。
それがきっかけで、今でも過去の仕事仲間や先輩から宴席に誘っていただいたり、仕事にも関わらせていただく関係を続けることができています。本当に感謝です。
もし不義理な辞め方をしていたらこうは絶対になっていませんでした。
その一方で、これまで何人かの同僚や部下と過ごし、彼らを見送ってきた経験もあります。
その印象は大きく2つに分かれるますね。
ひとつは、「なんなんあいつ?」という驚きや戸惑い。
そしてもうひとつは、「ここまでよくやってくれた!ありがとう」という感謝の気持ち。
どちらの評価になるかは、その人の退職の仕方やタイミングに大きく左右されます。
なんなんあいつ?
「なんなんあいつ?」となる場合、多くは突然の退職が原因ですね。
急に会社を離れると、引き継ぎの期間が十分に確保されず、会社全体やチームメイトに迷惑がかかることが多いわけです。大企業の場合、さらに人事調整や後任の選定に時間がかかるため、急な離脱は組織全体に負担をかける。
辞める場合というのは会社に対しての何らかの不満を持っていることが多いでしょうから、「そんな会社の事情なんて知らね」と考える人が一定数いることも認識はしていますが。
では、それだけでなく、今まで共に汗を流してきた仲間たちに対しても同じことをしている自覚はあるのか?
後任のアサインが都合よくつかない場合、辞める人が担っていた仕事は既存メンバーに分散したりしわ寄せが生じます。既存メンバーは当然、自分の仕事を精一杯取り組んでいるところで、暇している人はいません。
そんな状況で一方的に突然「さよなら」を告げることは、どうしても心の中に残る違和感を引き起こします。
もちろん、誰もが同情するようなやむを得ないケースは仕方ない一面もあるでしょう。しかし、多くの場合は都合都合で調整余地があるケースも少くない。
こういった背景を考えると、退職は単なる個人の選択ではなく、周囲との信頼関係や絆にも大きな影響を与える重要な出来事だということがわかります。
ここまでよくやってくれた!
逆に、十分な期間を設けて計画的に辞める場合、たとえその決断が会社や仲間にとって厳しい状況をもたらすとしても、「ここまでよくやってくれた!ありがとう」という温かい評価を受けることが多いですね。
引き継ぎや挨拶がしっかりしていると、同僚たちは「この人なら、最後まで責任感を持ってやってくれたんだ」と納得感も増します。
大切なのは、たとえ自分自身のキャリアアップのための決断であっても、これまで支えてくれた人々への感謝と、最後までの誠意を忘れないことでしょう。
個人的に経験した、部下が退職する場面で「気が利くな〜」と思った言動の一例は以下のようなものがあります。
『◯◯のため退職します。ただ現在のプロジェクト状況的に抜けると迷惑をかけるので、転職先には最大限の遅らせる調整をして4ヶ月後にしてもらいました。』
『退職することはまだ誰にも言っていません。チームの指揮に関わると思うので、会社側の調整目処がついたら周囲に話したいと思います。』
『どうしても来月末で辞めさせてもらいたいです。ただ、時間がなさすぎるので、有給は全て捨ててギリギリまで業務引き継ぎに尽力します。』
退職の申し出で、このような姿勢で来てくれたメンバーは、最終的には皆、あたたかく送り出されていました。
まとめ
「なんなんあいつ?」は信用貯金の切り崩し。
「ここまでよくやってくれた!」は信用貯金の積み上げ。
このわずかな期間で結末が180度変わってしまうのです。
退職は、ただの「終わり」ではなく、新たな「始まり」の一環。これからの人生がもっと充実したものになるためにも、これまでの経験と仲間たちへの感謝を胸に、一歩ずつ前進してもらえたらなと思います。
それに、同業界は意外と狭くて再開する可能性もあるので、不義理をしないほうが結果的には「得」が返ってくるかもしれませんよ。
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