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仁王3 / 死にゲー×ハクスラで脳を沸騰させて、死線をかいくぐれ

ダーク戦国ハクスラ死にゲー「仁王3」、1周目クリアしました。えー、神ゲーとさせて頂きます。楽しみにしてた甲斐があった。ありがとうコエテク、ありがとうチームニンジャ。

色々と寄り道したのでプレイ時間は70時間くらい。落命回数は499回。仁王2よりは若干やさしかった気はするけど、相変わらず死にまくりました。DLCでエンドコンテンツが出てからが本番なゲームですが、取り急ぎの感想を残しておきます。

浜松城、前作のマップBGMが使われててアガる

■死にゲーとかいう煮詰まりきった魔境

自分はそもそもあんまりアクションゲームが得意じゃないんですよね。空間把握能力とか反射神経とか、なんかそういう根本的なところがポンコツな気がする。「死にゲーは覚えゲー・リズムゲーなんで、反射神経は関係ないですよ笑」とかすまし顔で語る超人がよくいるんですが、きさまにはオレの心は永遠にわかるまい

死にゲーはかなりジャンルとして煮詰まっていて、ライトユーザーと死にゲーマニアでプレイスキルが天と地ほど離れているじゃないですか。お得意様の上級者ゲーマーに合わせてどんどん難易度が上がっていって、一見さんお断りのタコツボ化が年々進んでいる気がします。

その点、仁王シリーズは「死にゲー」要素の他に「ハクスラ」というもうひとつの柱があります。ハクスラってのは、武器ごとにレアリティとか特殊効果がランダムで、装備を整えること自体が目的になってる系のヤツです。だから自分みたいなアクションが苦手な人間でも、ビルドを工夫すれば意外となんとかなったりする。

で、世の中にあるハクスラ系のゲーム・・・例えばDiabloとかPoEとかって、最終的に「ぶっ壊れビルドの超火力で、大量に迫ってくる敵を思考停止で溶かしていく」っていうところに行き着きがちじゃないですか。個人的にはあんまりアレが面白くないんですよね。ドラッグ的な快感はあるんだけど、「数値を高めるために数値を高めて、さらに数値を高めるためにもっと数値を高めて・・・」みたいな無限の虚無感を感じてしまいます。その点この仁王は、「強い敵を倒すために装備を掘って強くなる」という明確な導線が引かれている。

多岐にわたるビルド、豊富な育成要素。敵はくそ強いが、こっちにも対抗できる手段が無数にある。絶望的な戦いでも、じっくり育成して装備を工夫するうちに光明が差す・・・。これが良いんですよ。

「豊富なアクション×多様なビルド×特色ある敵」の無数の選択肢の中で、常に頭をフル稼働で沸騰させながら死線を潜り抜ける、超濃密なプレイ体験が、「仁王」の醍醐味です。

■待望の「3」

ただ、たぶん死にゲーとハクスラの両立ってバランス調整が無茶苦茶難しいんですよね。ハクスラでステータスがインフレしすぎると死にゲーの緊張感がなくなるけど、成長や育成の手ごたえが感じられないようだとそれはそれで面白くない。

たとえばフロムソフトウェアのダークソウルとかエルデンリングを見ればわかりますが、育成要素はそこまで多くない。変数を少なくしてプレイスキルや一瞬の判断の比重を重くして、1回の戦闘ごとにシビアな命のやり取りが発生するように調整しているのかと思います。(死にゲーの中でもとくにこの「要素のシンプルさ」がある作品が、いわゆるソウルライクゲーだと個人的には思ってます。なので仁王はあんまりソウルライクって感じはしない)

ハクスラは育成・成長要素が多彩な作品が多いですが、仁王3はとくに特盛つゆダクのマシマシです。レベル、スキル、装備、守護霊、魂代、武家、称号・・・プレイヤー側も理解するのが大変ですが、面白みを損なわないようにバランス調整する方はもっと大変でしょう。

なのでハクスラ×死にゲーを破綻させず仕上げてる仁王シリーズはワン&オンリーで、意外とフォロワーが少ないんですよね。同じチームニンジャのウォーロンとかライズオブローニンも、ハクスラという意味ではやや簡易化されていたし。

なので、一部の好事家たちの間で、仁王の続編は永らく待ち望まれていたのだった・・・。ただ、2までで戦国時代をわりと幅広くやっちゃったし、さすがにもう続編は無いかもね・・・。

・・・からの続編どーん!うわぁ!ありがとうございます。うれションどばどば。

■良かったところ

正直、2の時点でかなり完成していたゲームだったので、上で書いたような「仁王シリーズの醍醐味」をあらためて味わえるだけですでに95点くらい出てます。

そんな中でも、あらたにプラスされた「オープンフィールド化」と「サムライとニンジャの切り替え」は、おおむね良い感じの仕上がりになっていたと思います。

とくにサムライとニンジャの切り替えは、思いのほか良い味変でした。結局どっちか片方しか使わなくなりそうだなーと思ってましたが、モーションが見切りやすい敵はサムライの捌き(ジャストガード)で対処して、トリッキーな動きをする敵はニンジャのヒットアンドアウェイで対処する、みたいな感じの使い分けに自然になりました。コスト無しでサクサク転身できるのもいいです。

あと触れておきたいのは、オプション設定が滅茶苦茶細かく設定できることですね。大量に取得できる装備品の自動処分をどういう条件で行うか、みたいなところから、アイテムの取得通知をどのくらいの時間表示するか、みたいな細かいところまでほんとに細かく設定できる。

とくに良いなと思ったのは、マップの中で表示されるアクティビティを個別にオン・オフできるところ。デフォルトだと探索を進めると最終的にはすべてのアクティビティがマップに表示されるようになるんですが、オープンフィールドを自分で探索する楽しみを損ないたくない人は、一部だけ選んで非表示にできたりする。

アクティビティごとにオン・オフを切り替えられる

■こうなればもっと良かった

不満点はあんまりないんですが、あえて言えば

・オープンフィールド、序盤は「どの順番で探索しようかな」とか「あ、こんなところも入れるの?」みたいなワクワクがあるんですが、後半に行くと推奨レベルの存在もあって実質的には一本道に近くなってくのは少し単調か。
・探索しきったエリアで発生するランダムイベントがあっても良かったかも。ローニンであったみたいな。
・色んな武器を触るモチベとして熟練度は残して欲しかった。
・100時間以上遊べるポテンシャルのわりには一部の称号がわりと簡単に取り切れちゃうのは味気ないかも。

くらいかなー。
あ、ひとつ大きな不満があった。ストーリーです。今回、マジであっさりした話でしたね。
もちろんストーリーがメインディッシュのゲームではないんですが、そんな中でも2のストーリーは結構好きだったんですよ。「秀の字」と「藤吉郎」、ふたりは秀吉!歴史の裏では実はこんな事が起こってました。みたいなやつ。

仁王3の主人公は徳川家康の孫の徳川家光で、「将軍とは何か」がテーマです。戦国時代だけでなく平安時代や幕末にタイムスリップしたりするんですが、このゲーム、歴史上最初の武家政権の将軍である源頼朝と、歴史上最後の征夷大将軍の徳川慶喜、どっちも出てくるんですよ!でも、単なるエリアボスA・Bくらいの扱いで、将軍がテーマなのにそこの掘り下げしないの・・・?

未熟だった若者が、600年にわたり紡がれた数多の将軍たちの歴史を背負って、真に将軍として立つ覚悟を決める・・・みたいな話がやりたかったのかと思うんだけど、いかんせん描写が薄味すぎるのよな。とくに頼朝と義経は兄弟で仲違いしたわけで、家光とその弟の国松と重なる境遇なんだから、もうちょいなんかこう、あるだろ?みたいな。こっちはそこの掘り下げに期待して鎌倉殿の13人見て予習までしたんですよ!わざわざNHKオンデマンドに加入して!(めちゃ面白かった)

ま、95点が94点になったくらいの話です。

■DLCはよ

すくなくともDLCはふたつ出るみたいなので、やり込みって意味ではそっからがスタートですね。

売上も好調みたいだし、過去最高のとんでもねぇボリュームに仕上げて人生の貴重な時間をじゃぶじゃぶ浪費させてください。DLCはよ。

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