【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで⑮
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
気温の変化に弱い河野です。寒い・・・。
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前回に引き続き自分の金管バンド歴をアウトプットしてみます。前回のものはこちらからご覧ください。
【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで⑮
10月に開催される全英大会決勝のためのウェールズ地区予選で大敗したコーリー、バンドメンバーも話題には出さないにしろ雪辱を果たすためリベンジに燃え、河野自身も絶対に次の大会は取る!と気合い入りまくりでした。
コーリーのベースもベッソンのご協力のおかげでYorkから全て新品の新型ベッソンに入れ替わり準備万端です。

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European Brass Band Championships 2013 in Oslo, Norway
この年のヨーロピアン・チャンピオンシップ・セクション(欧州選手権、現在の実質世界最強のバンドを決める大会)は欧州各地より11バンドが集結。
コーリーは2012年の欧州選手権5位、オープン(British Open)、National(全英大会決勝)どちらも3位でしたが、2012年の全英大会ウェールズ地区予選を優勝していたので翌年であるこの年(2013年)のヨーロピアンは出場権がありました。
(全英地区大会、欧州大会、オープン、全英大会決勝、イングリッシュ・ナショナル(不確定、今はない)で優勝したバンドは翌年の欧州選手権への招待状を得る)
5位だった前年はThomas DossのSpiritiが自由曲として選ばれましたが、今年は指揮者フィルとも親交も深く、フィルの最も尊敬する作曲家の1人といったフィリップ・スパークに自由曲の委嘱がされました。(河野も最も好きな金管バンドの作曲家の1人なためHappyでした。)

数ヶ月前から委嘱はされており、コンテストの数ヶ月前に試奏。初めに来た初稿は20分を超える大作というか、初稿なためもちろん荒削りで、試奏後にバンドからの意見、そしてフィリップによる編集により圧縮、濃縮された超大作がきました。
そんなフィリップがコーリーのヨーロピアン出場のために作曲してくれた世界初演の作品を偉大なバンドと共に演奏させてもらえる喜びと、過労とストレスによる痛風の中、極限状態の中で練習に没頭していました。
全ては勝つためです。
ノルウェー首都オスロへ
前回来た2月と違い、5月になって多少は暖かくなってきたノルウェー、前回のベルゲンとは違い今回は首都オスロです。
相変わらずセブンイレブンがたくさんあったり、肌寒かったり、物価(税金)が高かったりとしましたが、とにかく欧州選手権。負けるわけにはいきません。絶対に。
フィリップの新作の話ばかり書きましたが、課題曲である『神話の森』 / スティグ・ノードハーゲン( Myth Forest / Stig Nordhagen)も現代の実質世界一を決めるコンテストであるヨーロピアンの課題曲として選ばれただけあり高難易度でした。(例外を除き、開催国の作曲家が課題曲の作曲をすることが多い)
オスロに着き、リハーサルを行い、ついに我々のヨーロピアンが開幕です。
欧州選手権開幕
我々はブラスバンド部門のチャンピオンシップ・セクション・コンテストに出るためだけにきたので、金土日の3日間の滞在だけでした。(日曜日はコンサートの依頼がきていた)
作曲コンテストや指揮者コンテストもその週に開催されているため今回会場となったオスロ・コンサート・ホール周辺はすでにお祭り騒ぎでした。この雰囲気大好きです。(もし皆さんの中でヨーロッパの金管バンドのコンテストをご覧になるなら、絶対ヨーロピアンをお勧めします。)
欧州選手権についてはこちらから
課題曲を終え、
自由曲(Perihelion -Closer to the Sun- Concerto for Brass Band)を終え、あとは結果を待つばかりです。
(ペリヘリオン(Perihelion)=近日点、地球などの天体が太陽に最も近づく点のこと、つまりCloser to the Sun.)
この時の我々の演奏はWob Play(英語、有料)にありますのでぜひお聞きください。できたら他のバンドやコーリーの他の演奏機会のものではなく、このEuropeanのものが最強なので良いです。(CD録音版やWorld Music Contest版の3つがありますが、ヨーロピアン一択です。)


結果を待つ間、会場が満席で奏者の我々でさえ入れなかったのでホテルに戻り休憩
パブで高いビールを飲みつつ結果発表を待ちます。
そして数時間後、結果発表を聞きにオスロ・コンサートホールへ
河野的な手応えはありました。課題曲も自由曲もこれまでみんなでリハをしてきた中でもベストでした。河野自身でもこれ以上の演奏は現時点ではできないと思ったぐらいのベストが出たと思っています。
ですが、そう思っていたウェールズ地区大会ではまさかの5位、嫌な記憶が脳裏によぎります。
Robと共に会場に行きますが満席なので、係員の人に「奏者なのだけれどもどうにかどこかで見られないか」と聞くと、ステージ後方の席が空いてるはずだからと誘導してもらい着席

そして結果発表、ヨーロッパのコンテストは日本と違い、変にもったいぶらないのでありがたいです。
5位オランダBrass Band Schoonhoven
4位ベルギーBrassband Buizingen
前年、オープンもナショナルも3位だったので不安が襲います。
3位イングランドBlack Dyke Band
まさか、今回は5位以下!?
2位ノルウェーEikanger-Bjørsvik Musikklag
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The winning band of the European Brass Band Championships 2013 IS
WALES, CORY BAND!
号泣とシャウト、そしてRobとハグ
「うぉーーーーーーーー!!!!!!」という雄叫びが会場に駆けつけてくれていたチームウェールズからあがり、河野もRobと共にステージに駆け降ります。どこにいたのかホール中からメンバーが現れ大騒ぎです!





ウェールズ地区大会では辛酸を舐めさせられ、昨年のオープンも全英選手権も3位。指揮者が変わり、奏者も変わり、コーリーの黄金時代は終わったのではないかなんて言葉も目にしました。
僕自身、自分自身という存在がコーリーにとって劣化を招いてしまっているのでないかとも思い自己嫌悪に浸ったこともありました。でも、いつでもバンドメンバーは明るく暖かく、地区大会で負けた時だってみんなで励まし合い支え合い、世界ランキング一位のバンドだからって負けるし、励まし合うし、凹みますし、でもみんなコーリーが好きだから、金管バンドが人生だからまた楽器のケースを開けて練習し、週に2回のリハへスケジュールを調整し向かいます。
コーリーなら楽勝でしょ?なんてことは一切なく、欧州中にいる化け物みたいな奏者たち相手にノルウェーという外国に行き、自分たちのベストを出すというのは並大抵のことではありませんでした。
河野も気が狂うほど練習、というかもはや少しおかしくなっていたと思います。でも、この家族のような仲間たちと、⚪︎す気でさらい、吹いたあの時間、そして結果という幸運に恵まれたおかげでここまで来られました。
金管バンド人生最高、夢にまで見たなんてものではありません。夢のまたその先を見てしまったすごい時間でした。
European Brass Band Championships 2013 in Oslo, Norway DONE as the Champion Band!
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Thank you
Kazz
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