文章から読者の五感に訴える表現法
本は、基本的に文章や写真、画像、イラスト、図表といったものだけで作られます。
つまり、読者に“音”を感じてもらうことはできません。
したがって、本を書いている作家や著者は読者に対して視覚に入るものだけで表現しているということになります。
では、読者に臨場感ある“音”を連想させる手法はないのでしょうか?
それがあるんですよね(^^)
それは、擬音語(オノマトペ)を使うということです。
特に、食べることへの表現は重要な要素になります。
例えば、麺類を食べるときの音、ずるずるやずーずー、チュルチュルなどがそうです。
では、具体的に食にまつわる擬音語にはどんなものがあるのでしょうか。
ちょとご紹介したいと思います。
1.煮立っている、沸騰しているなどが伝わる擬音語
ぐつぐつ、ことこと、ジュージュー、ジュワジュワ
2.野菜やカキ氷など「冷たいもの」が伝わる擬音語
ばりばり、しゃきっ、しゃりしゃり、ザクザク、ガリゴリ、ザラザラ、きんきん
3.暖かさが伝わる擬音語
ほくほく、こんがり、かりかり、とろとろ、ぬくぬく、カリッカリッ、さくさく、ほっかほか、、ホワホワ、ぐつぐつ
4.ねばっこさが伝わる擬音語
ぬるぬる、ねとねと、ねばねば、ネチャネチャ、ぐちゃぐちゃ、ぐちょぐちょ、ぎとぎと
5.麺類などを食べる音が伝わる擬音語
ずるずる、ずーずー、チュルチュル、さらさら、つるつる
6.食べていることが伝わる擬音語
もぐもぐ、もりもり、クチャクチャ、あんぐり、ぐちゃぐちゃ、ぐちょぐちょ、がつがつ、がりがり、くしゃくしゃ
7.飲んでいることが伝わる擬音語
ごくごく、ごっくごっく、ごくりごくり、ごくん、ぐびぐび、ぶはー、がぼがぼ、くちゅくちゅ
8.食感が伝わる擬音語
もちもち、パサパサ、ぷるぷる、ぼそぼそ、ぷちぷち、グシャグシャ、シットリ、こりこり、がちがち、ざくざく
9.見た目を伝える擬音語
てかてか、ぴかぴか、ふわふわ、ぷるぷる
など日本語の食感表現の豊かさが理解できます。
冒頭で読者に“音”を感じてもらうことはできないと述べましたが、逆に言えば文字や文章には、音や映像にはない想像の喚起力があるということになります。
そうそう、「官能評価のためのテクスチャー用語リスト 食品機能研究領域 食品物性ユニット 早川 文代: 食総研ニュース No.19(2007)」によると、日本語には445語の食感を表す表現があるそうです。
