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【1秒の世界】知性の限界を超えるための「不立文字・教外別伝」

黒田明臣さん撮影

禅の教義を特徴を表した言葉として、

■不立文字(ふりゅうもんじ):論理的な思考を手放した体験にこそ本質があり文字にすることはできないから

■教外別伝(きょうげべつでん):経典に囚われずに師匠から弟子へ体験を通じて伝えていくべきだ

■直指人心(じきしにんしん):人が本来持っている清らかな心を見つめることで

■見性成仏(けんじょうじょうぶつ):心の奥にある仏を見出すことができるだろう

という4つのキーワードがあります。


このうち

「不立文字」

「教外別伝」

の2つについて、禅は、

「老荘思想」

の流れを汲むと言われており、荘子の天道篇の末尾に

「不立文字」

に通ずる一節があり、王様が、昔の聖人の言葉が書かれた書物を読んでいると、車大工が、

「君の読む所のものは、古人の糟粕のみ」

と言い放ちます。


その心は、車輪をつくるコツは、手から心へと伝わるもので、言葉にできないから。


私たちは、

「物事」

「言葉にまとめる」

時には、

「論理的」

に組み立てていくのですが、この方法論では、本質から遠ざかる、というのが、荘子や禅の考え方です。


そもそも、禅とは何でしょうか。


漢字で書くと「禅」、「示す編」に「単」です。

一言でいえば「単純に示す」、つまり物事をシンプルにすることです。


シンプルにするためには、無駄なものをそぎ落とさなければなりません。

削いで、削いで、削ぎ落していった先に見えるのは

「本質」

です。

「本質」

が見えると、物事に取り組むエネルギー(全機現(※))が高まってきます。

しかし、頭ではわかっていても、日常生活の中で、そういうメンタリティになるのは、なかなか難しいですよね(^^;

※印:
「Stay Hungry Stay Foolish」(スティーブ・ジョブズ)



これは、禅の言葉の

「愚の如く魯の如し、ただ能く相続するを主中の主と名づく」

を、彼が、訳したのではないかと言われています。

どういうことかというと、一つのことを選んで、バカのようにやり続ければ、そのエキスパートになれるということです。

ジョブズの生き方を、禅の言葉で表現すると

「全機現」

になるでしょうか。

「全機現」

とは、

「自分の能力全てを発揮」

できるように、

「今、ここ」

で生き生きと仕事をするということです。


彼が、この言葉を、知っていたかどうかわかりませんが、崇高な使命感があったうえで、

「今、ここ」

「無我夢中」

で、取り組んでいたのではないかと思います。

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