【LAWドキュメント72時間】イリュージョンは希望なのかもしれない
人は、イリュージョンなしには、生きられないのかもしれませんね。
織田信長は、桶狭間の戦いの出陣前、
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。」
と
「敦盛」
の一節を、謡い舞ったとされています。
動物行動学者である故・日高敏隆氏は、
「動物と人間の世界認識 イリュ-ジョンなしに世界は見えない」(ちくま学芸文庫)日高敏隆(著)

で、
「人間も人間以外の動物も、イリュージョンによってしか世界を認知し構築し得ない。
そして何らかの世界を認知し得ない限り、生きていくことはできない。」
と述べており、すべての生物は、知覚の枠内においてしか世界を認識できないと指摘していましたね。
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【参考図書①】
「生物から見た世界」(岩波文庫)ユクスキュル/クリサート(著)日高敏隆/羽田節子(訳)

「生命とは何か 物理的にみた生細胞」(岩波文庫)シュレーディンガー(著)岡小天/鎮目恭夫(訳)

「ウィーナー サイバネティックス 動物と機械における制御と通信」(岩波文庫)ノーバート・ウィーナー(著)池原止戈夫/彌永昌吉/室賀三郎/戸田巌(訳)

私たちは、日々、認識できたものだけを積み上げて、それが、世界のすべてだと思い込んでいる(^^;
私たちの心に映る、この世のすべて。
それは、夢幻にすぎないということなか・・・
そんな夢幻の中で、政治・経済・社会の分析をして何の意味があるのか。
認識できる情報の範囲内で、過去・現在を分析し、未来を予想しても、実際に、未来を大きく動かすのは、知覚の枠外にあった予想外の出来事だったりする。
分析や予想は、全て、ただの願望に過ぎないなら、それは、イリュージョンなのか。
【参考図書②】
「ユ-ザ-イリュ-ジョン 意識という幻想」トール ノーレットランダーシュ(著)柴田裕之(訳)

「マインド・タイム 脳と意識の時間」(岩波現代文庫)ベンジャミン・リベット(著)下條信輔/安納令奈(訳)

「脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説」(ちくま文庫)前野隆司(著)

「錯覚する脳 「おいしい」も「痛い」も幻想だった」(ちくま文庫)前野隆司(著)

「音のイリュージョン 知覚を生み出す脳の戦略」(岩波科学ライブラリー)柏野牧夫(著)

そう分かっていても。
心に、未来を描いてみたいと、そう思う。
こうあって欲しいと願い。
未来に淡い期待抱くとき。
確かに、前を向くことができるから。
だからこそ、イリュージョンは、ある意味、希望なのかもしれない。
