外国為替(FX)レポート、午前中速報(2025.11.27)前日の円売りは一巡し、円は堅調に推移 日銀の野口審議委員の金融政策に中立的な発言を受けてドル円は156円台前半で膠着状態
株式会社B.C.Aマネージメント
投資助言部
外国為替グループ
27日の午前の外国為替市場では前日の円売りが一巡し、円は主要通貨に対して堅調に推移している。東京時間序盤には、大分県金融経済懇談会において日本銀行の野口審議委員が早期利上げに前向きな発言を行うのではないかという思惑もあり、円買いが優勢となり、ドル円(USD/JPY)は一時155.71円付近まで円高が進行した。ただ、その後は野口審議委員が金融政策に対して中立的な意見を述べたことで、円は小幅に下落し、ドル円は方向感を失い156円台前半でやや神経質な値動きとなっている。
前日に円は主要通貨に対して全面安となった。この日行われた就任後初の党首討論において高市首相は、立憲民主党の野田代表の為替市場の動向に関する質問に対して、「私の立場で申し上げることはない」とした上で、投機的な動きなどを見ながら「日本国としては必要な手立てを講じる」と述べるに留まった。ひとまず政府・日銀による市場介入への警戒感が後退し、高市内閣が進める積極財政による財政悪化懸念を背景とした円売りが優勢となった。本日は米国が感謝祭の休日であるため、市場参加者の積極的な売買は徐々に手控えられるとみられる。
野口審議委員は「米関税の影響は限定的であり、関税転嫁の進展によって経済に下振れの影響がより強まっていく可能性はあるにしても、おそらくそれほど深刻にならないというのが、現時点での一般的な見方である。これは、経済・物価の展開が見通し通りであれば、金融緩和の度合いを徐々に調整していくという、昨年3月以来の基本的な政策方針に立ち帰ることを意味する」と利上げに対して肯定的な見方を述べた。一方で、「政策調整のペースが早すぎる場合に生じる問題とは、物価目標達成が大きく後ずれし、最悪の場合には達成が見通せなくなるということである。政策金利の拙速な引き上げは、賃金上昇のモメンタムを失わせ、2%の物価目標の達成を遠ざけてしまうリスクを孕んでいる。」と述べ、市場の早期利上げ観測を牽制した。為替市場では最近の日銀当局者による利上げへの地均しを行う発言が続いていたことから、野口審議委員の発言には注目が集まっていたが、同審議委員が利上げには中立的なスタンスを示したことで、一方的な円高に歯止めがかかった形となった。
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