早朝スタジオの澪先生(27)が崩れるまで
・名前: 一色澪(27歳)
・髪: アッシュグレーボブ
・胸: Dカップ
・性格/職業: 福岡で個人ヨガスタジオを運営。生徒には多くを語らないが、指導は的確で信頼が厚い
「開店前に、少しだけ時間もらえますか」——予約表にない名前が、
澪の携帯に届いていた。
常連の一人、佐伯からのメッセージだった。
腰を痛めたと聞いていたが、まさか朝一番を頼まれるとは思わなかった。
まだ誰もいないスタジオに、朝の光が斜めに差し込んでいる。
フローリングに触れる素足の冷たさ、木と汗の匂いが混ざった静かな空気。澪は音を立てずにマットを広げた。
「無理せず、呼吸に合わせて」——いつもの声で、いつも通りに始めるつもりだった。
ただ、彼の背中に手を添えた瞬間、その体温がいつもより近く感じられた。

「そこ、力抜いてください」——澪の指が、佐伯の肩甲骨の際にそっと触れた。
骨の形を確かめるような、迷いのない手つき。
彼の息が一瞬、詰まった。
「痛いですか?」「いえ——大丈夫です」。
声が少し掠れていたことに、澪は気づかないふりをした。
窓の外で鳥の声がして、朝がまだ始まったばかりだと知らせている。
ポーズを直すたびに近づく距離。
澪自身、いつもより長くその背に手を置いていることに、ふと気づいた。
指先が、離れがたいと感じたのは——初めてだった。

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