【建築のタネ】デザイア・パス
デザイア・パス
─利用者の"本音"が刻まれる道─
No.081
設計者の意図 vs. ユーザーのリアルな動線。デザイア・パスは利用者からのフィードバックです。見かけたら、ぜひ観察してみましょう。

「デザイア・パス」って。
©BEAVER
■ デザイア・パスとは?
公園や広場で、舗装された歩道とは別に、地面が踏み固められた「近道」を見かけたことはありませんか? これには実は、「デザイア・パス(Desire Path)」というかっこいい名前がついています。 直訳すると「欲望の道」。つまり、利用者が最も合理的と感じる経路を自然に作り出したものなのです。

こういうの、何度か見たことはありませんか?
写真:© Bdunnette / Flickr
■ 設計者の意図 vs. 実際の動線
デザイア・パスは、設計者が想定した動線と実際の利用者の行動のズレが可視化された結果 とも言えます。例えば、公園の芝生にできたショートカットの跡は…
・「誰もがここを通りたい」と思っている証拠
・既存の動線が非効率である可能性が高い
つまり、「この道は本当に最適なのか?」という問いを突きつける存在なのです。
■ デザイア・パスを見つけたら…
もし道端や公園でデザイア・パスを見つけたら、「なぜこの道ができたのか?」 を考えてみるのも面白いでしょう。
・ここは動線の無駄が多い場所?
・もっと歩きやすいルートがあるべき?
・設計者はこの利用者の動きを想定していたのか?
建築や都市計画に関わる人にとって、デザイア・パスは「生きた設計フィードバック」 のようなもの。それを見逃さず、活用する視点を持つことが重要です。それはユーザーからの貴重な情報なのですから。
\本編おわり!/
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余談ですが、最初はルートを決めずにデザイア・パスの自然形成を待ち、そのあとでルートを整備する方法もあるようです。最初はあえて設計しないという割り切った方法ですね。

キャンパス中央にある広大な芝地「The Oval」で
学生の踏み跡をもとに正式な歩道が整備されていった過程を示す画像
Desire Paths: What Entrepreneurs Can Learn From Sidewalks November 12, 2024
