【建築のタネ】非理性的建築
非理性的建築
─理性を超えた熱情の結晶─
No.047
合理性では説明できない建築が、世界には存在します。圧倒的なコスト、時間、手間をかけた作品。合理性=理性と解釈するならば、それは非理性的建築とでもいうべきものでしょう。

側方への荷重を受けるバットレスへの負荷を減らしています。
飛梁はなるべく目立たないようになっているのです。
ご存じでしたか?
■理性を置き去りにした圧倒的情熱
言わずと知れた世界遺産「サグラダ・ファミリア」。着工から140年以上経てもなお建設が続く「異常な建物」ですが、その背景には、ガウディの「自然の摂理を写し取る」という信念と信者の献身があります。その圧倒的造形はこの世界に唯一無二の存在感をもたらしています。
規模が小さくなりますが、同様に郵便配達員フェルディナン・シュヴァルは、1人で石とモルタルを使って「シュヴァルの理想宮」を築きました。仕事後と休日を使ってコツコツと33年間!もはやここに経済合理性などありません。彼の情熱だけが石と時間を重ねてきたのです。
■非理性が生む社会的意義
こうした建築はしばしば狂気的ともとれますが、極端なビジョンは技術革新の実験場にもなります。複雑な曲面を実現したガウディの構造解析は、後のパラメトリックデザイン(変数すなわちパラメータを基準として形状を作成する方法)の先駆けとなり、彼が手掛けた建物に訪れる人々を圧倒し続けています。

■まとめ
経済性という理性を超えて成立する建築には、社会の価値観を揺さぶる力があります。設計課題に向き合うときは、自身の情熱を全力で込めた作品をつくるのもまたアリかも!?
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建物を作るプロセスすらお金になる(観光資源として)
というこのビジネスモデルもまた偉大ではないしょうか…?
