見出し画像

【建築のタネ】空間体験はどこから?

空間体験はどこから?

─視界の先で始まる体験─

No.052 


街を歩いていて、遠くに光る塔や屋根のシルエットがふと視界をかすめると、まだ足を踏み入れていないというのに、心だけはそちらへと半歩先に歩き出してしまったりします。もしかしたら、その瞬間こそが、空間体験のスタートラインなのかもしれません。

浅草に行くと必ず経験する驚きの体験…
想像以上の大きさですよね…


■遠景から近景へ

東京-浅草へ向かう途中、スカイツリーが遠方に見えてきます。それが徐々に見上げるほどの存在感になり、やがて巨大な面で視界を占拠する

――このスケールの変遷こそが体験の醍醐味。近づくたびに首が後ろへ倒れ、やっと真下に立ったときには見上げられないほどの大きさです。もう冗談みたいな巨大さ!

「もう少し控えめでも良かったのでは?」と苦笑いするひともいるかもしれませんが、その圧倒的存在感こそランドマークの使命です!

スカイツリー直下。巨大すぎます…
写真:ののの(BEAVER)


■ファサードが語る物語

人間、初対面の印象は3秒で決まると言いますが、建築にも似たところがあります。遠くから一目でわかる特徴的なシルエットか、近づくほどに細部が語りかけてくる建築か。
建築のファサードは外壁という名の語り部であり、訪問者の期待を裏切るか膨らませるかを左右します。そこにはどんな出会いがあるでしょうか?

たとえば、賑わう観光地ならスカイツリーのように遠望性を、高密度の住宅街ならボリュームを分節して人の身丈に合わせた優しさを。設計者はそのスケール感をコントロールし、体験をデザインすることも可能なのです。

建築のタネ No.090 「文脈とボリューム」


■まとめ

建築の空間体験は、ドアをくぐる前から始まり、遠景・近景・内部へと連続して紡がれます。だからこそ設計者は、街との出会い頭のワンシーンから丁寧に演出してみるのはいかがでしょうか?


▶関連記事

BEAVER NETWORKより

▶関連タグ

#建築 #建築設計 #建築学生 #体験設計


▶記事一覧


▼「BEAVER NETWORK」の入口

▲クリック
(※動作が重いのでPC推奨)


スカイツリーは近づいたら近づいたで
部材1つ1つが巨大なため
「工場みたい」といった感想を持つほどですね。
デカい…

いいなと思ったら応援しよう!