【建築のタネ】設計と施工性
設計と施工性
─どうやってビスを打つ?─
No.042
「この空間に収納を設けたい!」といったアイデアは設計段階で実現可能に見えますが、実際に作る視点、すなわち「施工」の観点で考えた場合、その実現性はどうでしょうか?

■まずは計画してみよう!

例えば、トイレの片隅に上記のような収納を計画をしたとします。
これは「インロー」と呼ばれる方法で、棚板を付けたりする際に、受金物が見えることなく、綺麗に納めることができる施工手段です。
うまくいきそうですね!
■職人の動きをイメージする
ところが現場はそう甘くありません。
この場合、次のような施工上の課題が発生するかもしれません。
・ビスを打つスペースが確保できない
→作業には工具の大きさを考えたスペースが必要!
・狭すぎてクロスが貼れない
→仮にクロスは貼れてもカットができないことも多々!
・先に棚が付いていてクロスが貼れない
→施工の順番はものすごく大事です!

■作るためのイメージを持つ
設計には、実際に手を動かして建物を形にする施工者の視点が欠かせません。施工性を無視すると、設計通りの仕上がりが実現できないだけでなく、追加工事やコスト増加を招くリスクがあります。
そのため、設計者として、次のことを意識しておくと良いでしょう。
・施工手順をイメージする
→工具や材料を使用するスペースが確保されているかを確認する。
・施工者へのヒアリング
→計画段階で施工者と相談し、作業可能性を検証する。
・施工性を踏まえたデザイン
→美観だけでなく、施工のしやすさを考慮した設計を心がける。
設計と施工は切り離せない関係です。「作れるデザイン」を考える力を養うことで、より実現性の高い建築を追求することができるのです。

解決できる場合もあります!
(えっ…誰がその工具を買うって…?)
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