富山で見つけた最高のお店|古本ブックエンド
富山市を訪れた際、Googleマップで見つけた一軒の古書店。それが 「古本ブックエンド」。総曲輪(そうがわ)という市街地の脇道に、ひっそりと佇んでいた。

外観は、どこにでもありそうなローカルな古書店の雰囲気。 「入りやすそうな店かな?」と中を窺う。店内は案外狭く、数坪ほどの空間だった。 外から見えた中山岩太の写真集に惹かれ、まずは写真コーナーへ。木村伊兵衛のような定番から、瀧口修造全集といった骨太なものまでが揃っている。
ふむふむ、なるほど。 しかし、棚を端から順に見ていくうちに、内心唸った。
音楽、芸能、写真、哲学・思想、郷土史、そして料理……。 各テーマの棚に並んでいる本が、徹底して厳選されている…。本のセレクトに対する強烈なこだわり…その密度。 棚を移動するたびに、「おぉー」と感嘆の溜め息が漏れた。 入荷した本を適当に並べただけで、こんな棚になるわけがない。それはすぐに理解できた。心の中で興奮した。
価格が特に高いわけでもない。それどころか、すべての商品に丁寧にビニールカバーがかけられている。 何という古本愛。
私は地方を旅するたびに、その土地の古書店を覗くようにしているのだが、ここは最高クラスに自分の趣味と合致していた。タモリや細野晴臣の関連本が充実している、かと思えば「越中百家」のような郷土本もさりげなく置かれている。
あまり時間がなかったため、以前から欲しかったホンマタカシの本と、タモリ関連の本を2冊手にして、取り急ぎレジへ。 「このお店、本のチョイスがいいですね」 普段なら絶対にそんなことはしないのだが、どうしても抑えきれず、お店の人に声を掛けてしまった。


結局、翌日もまた店に赴き、追加で2冊を購入した。 今回は時間が合わず、「ブックエンド2」という別店舗に足を運べなかったことが残念。


ネットのレコメンド機能では絶対に出会えない、本たちとの幸福な遭遇。
また必ず訪れたい。遠い街から、応援しています。
