Bee Flower Stories Kanazawa #6❘ 7人の侍、花をさがして兼六園と金沢城を歩く。
NPOらいふね、広報担当のたいらとんです。
花粉の解析も、順調に進んできました。
本当のことをいうと、そんなにスッキリ分類できるわけではありません。
モヤモヤ感はあります。
でも、ここは代表、割り切っています。
「網羅することなんて、所詮ムリムリ」
「すこしでも確からしい花をみつけられたら、それでオッケー」
と、涼しい顔。
でも、内心、本当はどう思っているのかな、、。
そうやって出てきたものとして、たとえば5月8日分だと、カナメモチ、ミズキ、タブノキ、トチノキ、サンザシ、シロツメクサ、スダジイ……と続きます。
なんだか、やたら木の花が多いです。
その次、5月19日分だと、アカツメクサ、タブノキ(ふたたび)、イイギリ、ムラサキツユクサ、カキノキなどなど。
今、どこでも咲いている「つつじ」とか出てこないんだなあ、
なんでだろう。
ふしぎだな。
こればかりはミツバチに聞かないとわからないけど。。
で、次の問題は、
これらの花は、いったいどこに咲いているのか?
です。
巣箱の周辺で、実際に咲いているところを見つける。
その集大成としての花マップづくり。
これが、代表がいつも言っている、このプロジェクトのめざすところです。
じゃあ、どうやって探すか。
それが大問題です。
「みなさん! 花のリストをもとに、各自で頑張って探してみてください!」
これ、なかなかできることではありません。
ヒントがほしい。
でもどうしたらよいのか、なかなか答えがみつからない。
金沢城・兼六園研究会と出会う
そんな3月のある日、ふと目にとまったのが、石川県金沢城・兼六園管理事務所が主催する、金沢城公園・兼六園 四季の花巡りツアー「庭師と歩く春の兼六園」。
これだ!
たぶん、庭師さんなら、花のことはなんでも知っているだろう。
当日、行ってみると、定員を大幅に超える人が集まっていました。
さすが、日本を代表する大名庭園、兼六園。
庭師の頭領の話しぶりが、ざっくばらんでおもしろい。

皆さんでぞろぞろ、庭師さんのあとについて歩いていき、時々立ち止まって話を聞きます。
参加者の皆さん、すごい勢いで質問攻めにしています。
けっこう年配の人が多いのに、なんだか小学生が、
「ハイハイハイ!」
と先生に向かって手を挙げているみたい。
「近づけない・・・」
代表、たじたじです。
そのうち気がつきました。
何やら、参加者の中に植物に詳しい人たちがいる。
どうも、「何とか研究会」らしい。
同行して歩いている管理事務所の人に聞いてみると、
「あの方たちは、金沢城・兼六園研究会の方々です」
とのこと。
ほー。
さすがに、兼六園になると、そういう研究会も存在しているんだ。
ホームページには、
金沢城と兼六園について学び・伝える民間のボランティア団体
という紹介文。
そこで、管理事務所の方に、おひとり紹介していただきました。
研究会の幹事のお一人、吉谷登志子さんです。
代表、ここぞとばかりに話しかけます。
「私、NPOらいふねの代表をしているものですが……ミツバチの花粉団子を調べているのですが……その花の場所が知りたい……ムニャムニャムニャ」
吉谷さん。
「あの、もう一度説明してくださる?」
代表。
「あ、すみません。じゃあ、もう一回いきますね。まずね、香林坊のビルの屋上にミツバチの巣箱を置いてもらって……」
そこから何度かやりとりを重ねるうちに、吉谷さん、ちゃんと理解してくれました。
「それ、おもしろいですねえ」
やったー。
わかってくれた!
「で、花の場所はわかりますかね……」
吉谷さん、軽く。
「わかりますよ」
へー。
わかるんだ。
すごーい。
(でも、ほんとかなあ・・・)
「ありがとうございます!また、連絡しまーす」
と連絡先を交換し、その日は別れました。
月日はすぎ、実際に5月はじめの花リストができました。
メールで連絡すると、すぐに、兼六園と金沢城の地図を貼り付けたワードファイルが送られてきました。
その地図の上に、花の位置が書かれている。
おー。
お宝情報だ!
でも、これ、本当にあるのかな?
早速、代表、自分で回ってみました。
すごい。
だいたい、当たってる。
何という正確さ。
代表、思わず聞きました。
「あの……吉谷さん、これ、どうやってデータ管理してるんですか?」
吉谷さん。
「え……だって、知ってるから」
代表。
「し、知ってるから? 忘れません?」
吉谷さん。
「忘れませんねえ」
お見逸れしました。
もう、「師匠」と呼ばせてください!
とにかく、よかった。
これでつながった。
ミツバチと花。
そのあとも、吉谷さんからは、5月後半の花の情報をいただきました。
「これ、地図アプリに入っていたら便利だな。」
代表が、そんなことを言い出しました。
ありますよ、代表。
便利なツールが。
Google My Mapです。
これ、自分で好きな場所に地図ピンを立てることができて、しかも実際の自分の位置も同時にわかるという、なかなかのすぐれものです。
よし、吉谷情報を入れてみよう!
できました。
ミツバチ目線の「花みごろ」マップ!
https://www.google.com/maps/d/u/4/edit?mid=1DUXoo11s-xZalaSEaBju0O3gr3VHG9Q&usp=sharing
採取した時期ごとにピンの形を変えると、どの時期の花なのかもわかります。
これは便利。
一目瞭然です。
これで、花粉の解析結果が、ただのリストではなくなりました。
あとは、実践。
さっそく、スタッフの皆さんに連絡する代表。
5月30日土曜日、早朝6時。
金沢城と兼六園の間の橋の上で待つ!
「来れる人はきてね。個人の散歩だからね。時間がきたら、勝手に出発するから。」
すると、
「わたし、絶対行きます!もし行けたら!」
(どっちだよ。。。)
「起きられたら行きます!!」
(絶対こないだろ。。。)
とか、いろいろいる中で、当日集まった人、全部で7人。
おー。
ありがとう、みなさん。
早朝、すがすがしい朝。
7人の侍、目的の花をさがして、兼六園と金沢城を歩く。
「あ、これ、あの木じゃない?」
「いやー、ちがうでしょう」

騒いでいると、散歩されている女性から、
「なんかの研究会? 植物をよく知ってる人たちみたいね」
と、ニコニコ。
一同、げらげら。
「いいえ、何にも知りませーん。」
さ、早く先に行きましょう。。
でも、気がつくと、みんな、てんでバラバラに動き始めています。
おーい、E氏、それ、全然関係ない花だよ。
とっとと先に行こうよ。
ちょっと、Tさん、はぐれちゃうよ。
のりこさん、置いていきますよ。
などと言っている代表も、急に立ち止まります。
「あれ、この花なんだろう」
Googleレンズで調べると、
おお、これは「シモツケ」か。

「たしか、去年の花粉解析で出てきてたなあ。」と代表。

やや小型のいびつな楕円形の花粉(昨年のDNA解析でシモツケ属、特にシモツケに近いと判明)
あらー。
「花粉」は地味だったけど、「現物の花」は華やかで、きれいなんだ。
おっと、、
目当ての花を探しに来たはずが、
気がつけば、別の花に寄り道している。
花をこんなふうにみたことなかった、、
こんな経験、はじめて!
「ものの見方の違い」。
これだよ、これこれ。
結局、
アカツメクサ(別名ムラサキツメクサ)。

ムラサキツユクサ
夏に咲く、あのツユクサとはちがうみたい。
(あ、これ、ムラサキツメクサと一字違いだ)。

イイギリ
むかし、この葉っぱでご飯をつつんでいて、桐の葉ににていることから、「飯桐」という名前がついたらしい。高いところに雄花らしきものを発見。

マメガキ
ちょうど、花びらが茶色になって枯れているみたい。となりには実が。
ちゃんとした花、みたかったなあ。
来年はもっと早く来よう。

タブノキ
前回(5月16日)は見えたのに、今回(5月30日)は完全に花は終わっていた。

でも、気づいたら、ほぼほぼ目標達成!
これも、吉谷さんのおかげです。
ありがとうございます。
寄り道もしながら、1時間余り。
7時過ぎに解散しました。
あとで聞いたら、なんやかんや、みんな楽しかったんだって。
次もやろう、と盛り上がりました。
ミツバチ発見!
いつも熱心なTさんは、自主的に散策をされたとのこと。
ミツバチ目線の「花みごろ」マップを持って歩いていたところ、
なんと、金沢城としいのき緑地でシロツメクサに寄ってきているミツバチを発見した、との連絡が。
送られてきた写真をよくみると、これ、セイヨウミツバチ。

場所から考えると、ほぼほぼ、香林坊のビルに棲んでいる、あのミツバチたちの1匹だ!
つながった!
ミツバチの巣箱。
↓
花粉だんご。
↓
花粉DNA解析。
↓
花マップ。
↓
散策。
↓
ミツバチ発見。
全部、それぞれに、大事な人たちがいる。
それがつながって、この活動。
Bee Flower Stories Kanazawa
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特定非営利活動法人ライフ・ネイチャー市民科学コンソーシアム(NPOらいふね)
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