非エンジニアがAIでSaaSを作ってみてわかった、最初に作るべきものは機能ではなくLPだった
先に結論から書くと、非エンジニアがAIでSaaSを作るなら、最初に作るべきものは機能ではなくLPかもしれない。
もちろん、最低限動くものは必要。
ただ、いきなり管理画面を作り込んだり、機能を増やしまくったりするより、まずは「誰に、何を、どう届けるのか」が伝わるLPを作った方がいい。
最近、ぼくはAIを使ってインスタントウィン系のサービスを作っています。
インスタントウィンというのは、Xなどでよく見る「フォロー&リポストでその場で当落がわかるキャンペーン」みたいな仕組み。
ただ、ぼくが作っているものは少し違うんですよね。
単にフォロワーを増やすためではなく、アプリダウンロード、会員登録、LINE登録、来店、チェックインなど、本来企業が増やしたい行動につなげるための仕組みです。
ざっくり言うと、キャンペーンをきっかけに、ユーザーの次の行動を作るツール。
ぼくは、とあるゲームのプロデューサーしてたけど、エンジニアではありません。コードも書けない。
でも、Claude CodeのようなAI開発ツールを使うと、想像していた以上に形になる。
実際、1日(実働3時間くらい?)で、ローカル環境では90%くらい動くMVPができた。
抽選ページがあって、シリアルコードを発行して、当選判定の流れも作れる。管理画面も作れました。
やばすぎる。
正直、ここまではけっこう感動しました。
少し前、数か月前なら、非エンジニアがSaaSを作るとなると、エンジニアを探すか、外注するか、自分で何か月も勉強するか、という話だったと思う。
でも今は、AIに相談しながら進めると、かなりのところまで作れてしまう。
これは本当にすごいなぁ~ほんとに。
たぶん、200~300万円くらいはしてたとおもう。
↓と思ってChatGPTに聞いてみたら・・・

ほぅほぅ、500万円ですか。まぁそうだろな。
ただ、作ってみてすぐに気づいたこともある。
作れることと、売れることはまったく別。
画面が動く。
ボタンが押せる。
データが保存される。
抽選結果が出る。
ここまでできると、つい「サービスができた」と思ってしまう。
でも、冷静に考えると、それはまだ自分の中で動いているだけなんですよね。
お客さんが欲しいと言ったわけではない。
お金を払うと言ったわけでもない。
問い合わせが来たわけでもない。
つまり、まだ市場に聞けていない状態。
ここは、ぼく自身の過去の反省でもある。
ぼくは昔から、新しいものを作るのが好きです。
事業を立ち上げたり、仕組みを考えたりするのも好き。
ただ、その分、作り込みすぎるクセがある。
「この機能もあった方がいいよな」
「管理画面はもう少し整えたいな」
「CSVも使いやすくしたいな」
こんな感じで、どんどん完成度を上げたくなる。
でも、完成度を上げる前に本当にやるべきことは、市場に聞くこと。
今回も同じ罠に入りそうになった。
AIが優秀なので、こちらがお願いすれば次々に機能を作ってくれる。
ログイン機能、管理画面、CSVインポート、抽選ロジック、景品管理、応募者一覧。
作ろうと思えば、いくらでも作れちゃう。
でも、そこで一回止まった。
そもそも、このサービスって誰が欲しいんだろう?
飲食店なのか。
美容室なのか。
アプリ事業者なのか。
ECなのか。
広告代理店なのか。
その人たちは、何に困っているのか。
フォロワーが増えないこと?
アプリDL単価が高いこと?
来店につながらないこと?
キャンペーン費用が高すぎること?
ここがわからないまま機能を作り込んでも、けっこう危ない。
だから今は、先にLPを作るべきだと考えている。
LPを作ると、「売る言葉」を考えざるを得ない。
このサービスは誰向けなのか。
何を解決するのか。
既存ツールと何が違うのか。
導入すると何がよくなるのか。
価格はいくらなのか。
これを文章にできないなら、機能を作っても売るのは難しい。
逆に、LPを出して反応があるなら、そこから機能を増やせばいい。
問い合わせが来たら、直接聞けばいい。
「今、何に困っていますか?」
「キャンペーンはどうやっていますか?」
「予算感はどれくらいですか?」
「どこまで成果を追いたいですか?」
その話を聞いたうえで、本当に必要な機能を作る。
最初から完璧なSaaSを作る必要はない。
最初に必要なのは、完璧な機能ではなく、反応を見るための小さな入口。
AI時代は、作るスピードが一気に上がった。
これは大きなチャンス。
でも、少し怖さもある。
間違った仮説のままでも、ものすごいスピードで作れてしまうから。
だからこそ、人間が決めることが大事になる。
これは誰に売るのか。
その人は本当に困っているのか。
お金を払う理由はあるのか。
今作っている機能は、売上に近いのか。
AIには作業を任せる。
でも、どの仮説を検証するかは人間が決めること。
今回のSaaS開発で、ぼくが一番学んだのはここです。
非エンジニアでもAIを使えば、プロダクトは作れる。
でも、最初に作るべきものはプロダクトではないかもしれない。
まずはLPを作る。
誰に何を届けるサービスなのかを言語化する。
問い合わせや事前登録が来るかを見る。
反応があれば、そこから必要な機能を作る。
この順番の方が、失敗しにくい気がする。
AIでSaaSを作れる時代だからこそ、機能より先に、売れる言葉を検証する。
今はこれを大事にしたい。
