今日は晴れててあったかいねに、そうだねと返すくらいの当たり前感


こちらの一軍女子たちの自己肯定感は半端ない。
彼女たちに褒められて謙遜すると言う文化はないので、時々カウンターパンチを喰らうことがある。
昔カフェで働いていた時のスーパーモテる金髪の同僚が(なんだかんだ言ってこちらでも金髪は本当にモテる)彼女の子どもの頃の写真を見せてきた。10歳のバースデーパーティで撮られたその写真の中でまだあどけなさの残る可愛らしい女の子がプレゼントでもらったであろうテディーベアを抱きしめて微笑んでいる。
思わず美人さんだねえと言うと、同僚はまるで可愛い猫の写真に相槌を打つかのように心を込めて”I know!”と返してきた。
人からの褒め言葉には謙遜で返すのが美徳と教わってきた私は鳩が豆鉄砲を喰らったように目をまん丸にして一瞬答えに詰まる。自分で褒めたにも関わらず、知ってる!と返ってくることは一ミリも予想していなかった私はなんかこう、彼女の返しにシビれてしまった。
スターウォーズのハン・ソロがレイア姫からのI love you にI know で返したシーン並にかっこいい!私が可愛いのなんて当然だけど?今知った感じ?やだー遅れてるー!のバイブス。今日は晴れててあったかいねに、そうだねと返すくらいの当たり前感。
またこれは違う美人の話。
数年前のまだみんながマスクを着用していた当時、同僚同士でマスク美人の話で盛り上がり、誰かが「でもマスクをはずしてガッカリされたくないよね」というとすかさず
「私はマスクの下も美人だけど?」
とマスクをそっと外し自信満々にその美しい顔を見せてくれた。初めて見るその同僚のご尊顔はライオンのような吸い込まれる瞳を持つ、目鼻立ちのはっきりしたエキゾチックな美人だった。ぐうかわいい。前世でどんな徳を積んだらそんな返しがお笑いにならない顔に生まれられるのだろう。心底羨ましく、そして嫌味のない溢れる自信に満ちた返しにまたしてもシビれる憧れる。
美しさの中には謙虚な姿勢がその美をより引き立てるものもあるけど、彼女たちの美はむしろ彼女たちの自信によってより際立ってみえた。I know! と素直に言える自信がまるでスポットライトのように彼女たちをパッと引き立たせる。
自信によって際立つ美が自分の中にも眠っているかもしれない。
あれからそんな気持ちで彼女たちのようにI know!の練習をして密かに機会を伺っているけど、今のところその出番はまだ来ていない。
残念。
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