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【全編無料で読めます】『久兵衛、最期の事件』──探偵・寅子はじまりの物語

割引あり

はじめに
ようやく、この物語をお届けできる日が来ました。
『久兵衛、最期の事件』――寅子が「探偵」になる前の、まだ小さかった頃の記憶です。

予告編でお伝えしたように、これは寅子の祖父・源久兵衛が挑んだ、ひとつの記録であり、
その最期の事件を通して、彼女が“見る力”と“泣かない勇気”を受け継ぐまでの物語でもあります。

〈寅子の事件ノート〉シリーズを読んでくださっている方にとっては、
ここで語られる出来事こそが、すべてのはじまり――つまり、「探偵・寅子」という人物が生まれる瞬間です。

久兵衛が残した“形見”のような仕草――
両手で四角いフレームをつくる、あの小さな動作に込められた願いを、
どうか静かな気持ちで受け取っていただけたらと思います。

今回も、noteの「有料設定」を使っていますが、
Xの紹介ボタンを押していただければ無料で読めます。
実際に投稿しなくても大丈夫ですし、読んでくださるだけで十分嬉しいです。
そしてもし、この物語が心に残るものとなったなら、
そっと誰かに「こういう話があったよ」と伝えてもらえると、何よりの励みになります。

それでは――。
祖父の背中を追うように、寅子が“真実”を見つめた12歳、春の朝へ。

📢本編を読む前に
本編の前に、以下の予告編に収めたエピソード0「形見」をお読みいただくと、物語がより立体的に感じられると思います。
16歳の寅子が住職と“最近の町の出来事”を語り合い、そこからフレームの仕草の由来へと話が移ります。寅子はそれを「祖父から受け継いだ形見」と語り、記憶は12歳の春へ——そこで幕が下り、本編へ繋がります。
🔗本編『久兵衛、最期の事件』の小さな前日譚、エピソード0『形見』は以下のリンクからお読みいただけます。


🎥寅子、若き日の一篇シリーズ『久兵衛、最期の事件』紹介動画

👤『久兵衛、最期の事件』登場人物解説

源 久兵衛(みなもと・きゅうべい)
この物語の主人公、現役警部。よれた背広に安煙草――町の人々からは「だらしない警部さん」と呼ばれる。だがその瞳は、人の心の襞を射抜く観察眼を秘めていた。
孫娘・寅子に“真実を見抜く眼”を教えた。

源 寅子(みなもと・とらこ)
中学入学を控えた少女。祖父の形見である「四角いフレーム」の仕草を大切にしている。
好奇心旺盛で正義感が強く、時に大人をも驚かせる洞察力を見せる。
後の“探偵・寅子”誕生へと繋がる原点の姿が描かれる。

塚原 慈円(つかはら・じえん)
町の寺の住職。久兵衛の古い友人で、寅子の良き理解者。
物語の冒頭で寅子と対話し、彼女の中に宿る“探偵の芽”を静かに見つめる。
柔和な人柄の中に、深い人生観を持つ。

大月 節子(おおつき・せつこ)
三年前の町内会旅行で夫を吊り橋から失い、今も心の傷を抱える未亡人。
警察に「事故」と処理された事件に疑念を抱き、久兵衛に真相究明を依頼する。彼女の告白が、すべての物語の始まりとなる。

鈴木一郎(すずき・いちろう)
町の八百屋、八百鈴の主人。冗談好きでお節介だが、誰より人情に厚い。
過去の旅行事件を通じて多くの証言を握る“町の記憶”。
久兵衛の推理を陰で支えるキーパーソン。

白石 輝道(しらいし・てるみち)
町内会長。人当たりが良く、面倒見のいい人物として町の誰からも慕われている。人の心の機微をよく理解し、言葉少なにして相手を安心させる不思議な魅力を持つ。
しかし久兵衛は、その穏やかな笑みの奥に――言葉では説明できない“影”のようなものを感じ取っていた。

【📖本編】『久兵衛、最期の事件』──形見に宿る真実の目


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