⏱️タイムトラベルフォトブック|振り返り✈️バリ島 ヌサドゥア THE WESTIN RESORT NUSA DUA旅の記録
写真が蘇らせる旅の記憶
旅の記憶というのは、時間が経つにつれて少しずつ輪郭がぼんやりしていくものです。しかし、ふと写真を見返すと、そのときの風景や空の色、肌に感じた風までもが鮮やかに蘇り、不思議なほど当時の気持ちまでよみがえってきます。このエッセイでは、そんな写真を頼りに、過去の旅の思い出を振り返りながら綴っていくタイムトラベルフォトブック。今回は、2015年のシルバーウィークに妻と訪れたバリ・ヌサドゥアでのひとときを思い出していきます。
旅の舞台:バリ・ヌサドゥア
このエッセイシリーズも第5回目となりました。今回は、2015年のシルバーウィークに妻と訪れたバリ・ヌサドゥアの思い出を綴ります。
2度目のバリ島訪問
この旅は、私たちにとって2度目のバリ島訪問でした。初めての旅では、サヌールを訪れました。サヌールはバリ島南東部に位置し、白砂のビーチと穏やかな波が特徴の静かなリゾート地です。家族連れやリラックスを求める旅行者に人気があり、朝日が美しいことで知られています。
その際、コストパフォーマンスの良さに感銘を受け、再訪の機会を伺っていました。バリ島は高級リゾート地というイメージがある一方で、宿泊や食事、アクティビティの価格が比較的リーズナブルであることも魅力の一つです。特にサヌールでは、海沿いのワルン(地元の食堂)で美味しいナシゴレンやミーゴレンを数百円程度で楽しめたり、ビーチ沿いのリゾートホテルでも、日本の同クラスのホテルに比べて圧倒的にコストパフォーマンスが良いと感じました。バリの物価の安さと、のんびりとした時間が流れる環境に魅了され、「次に行くなら、もう少し違った雰囲気のエリアを訪れてみよう」と考えていました。
ヌサドゥアへの憧れ
ちょうどその頃、録画してよく観ていたテレビ番組「7つの海を楽しもう!世界さまぁ〜リゾート」で、バリのヌサドゥアが何度も特集されていました。番組では、ヌサドゥアのラグジュアリーなホテルや、ターコイズブルーの美しいビーチ、ホテルのプライベートプール付きヴィラの様子などが紹介され、観るたびに「ここは一度行ってみたい!」という気持ちが高まっていきました。
ヌサドゥアは、バリ島南部に位置するインドネシア政府主導の開発エリアで、観光客向けに整備された高級リゾート地です。1980年代に政府が開発を進め、現在では約350ヘクタールの広大な敷地に5つ星ホテルが立ち並び、バリ島随一のラグジュアリーエリアとして知られています。
ここには「バリ・コレクション」というショッピングモールや、高級レストラン、ゴルフ場などが整備されており、バリの他のエリアとは異なり、街全体が観光客向けに設計された場所です。ビーチはきめ細やかな白砂が広がり、海の透明度も抜群。波は比較的穏やかで、リゾートホテルのプライベートビーチとして管理されているため、静かにのんびりと過ごせるのが特徴です。開発が進んでいるとはいえ、環境保護にも配慮されており、美しい自然が保たれたエリアとしても評価されています。
こうした情報を番組やネットで調べるうちに、「次のバリはヌサドゥアにしよう」と決め、満を持しての訪問となったのでした。
再訪計画と挫折
この旅行以降も、私たちのバリ島への熱は冷めることなく、2度の訪問を計画しました。しかし、結果的に先日訪問した2014年末まで約10年間、バリ島を訪れることはありませんでした。その主な理由は、皆さんもご存じの通り、アグン山の噴火と新型コロナウイルスの世界的流行という二つの大きな出来事があったからです。
アグン山の噴火による影響
2017年11月、バリ島北東部に位置するアグン山が噴火し、周辺地域に大きな影響を及ぼしました。特に、デンパサール国際空港は火山灰の影響で一時的に閉鎖され、多くの観光客が足止めを余儀なくされました。この出来事は、バリ島の観光業に大きな打撃を与え、一時的に観光客数が減少しました。
コロナ禍とバリ観光業の変遷、そして復活
さらに、2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、世界中の観光業に深刻な影響を及ぼしました。バリ島も例外ではなく、国際的な旅行制限やロックダウンにより、観光客数は激減しました。
インドネシア全体で見ると、2019年には約1,600万人の外国人観光客が訪れていましたが、2020年と2021年には数十万人まで減少しました。しかし、これらの困難を乗り越え、バリ島の観光業は回復しています。2022年には、インドネシアを訪れた外国人観光客数は約895万人と、前年と比較して447.08%の劇的な増加を見せました。現在、バリ島の観光客数は年間約500万人まで回復し、パンデミック前の水準に近づいています。
また、バリ島の主要な玄関口であるングラ・ライ国際空港は、コロナ後の需要回復に対応するため、施設の新設や改善、サービスの向上に努めています。これにより、観光客の受け入れ体制が強化され、より快適な旅行体験が提供されています。
その後の10年越しのバリ
つい最近、私たちも再びバリ島のウブドを訪れる機会があり、その復活ぶりを肌で感じました。美しい自然や豊かな文化、そして温かい人々の笑顔は、以前と変わらず私たちを迎えてくれました。このように、バリ島は幾多の困難を乗り越え、再び一流の観光リゾート地としての地位を確立していました。
それでは、2015年のシルバーウィークに妻と訪れたバリ・ヌサドゥアの思い出を振り返ってみましょう。旅本編をどうぞ。
バリ・ヌサドゥアの記憶 〜 初日 〜旅の幕開け
旅の始まりは2015年9月18日。写真のデータを確認すると、最初に映っていたのは成田空港のJALラウンジで撮った握り寿司の写真でした。

これを見た瞬間、「ああ、やっぱり今回もいつものルーティン通り」と記憶が蘇ってきました。旅に出る前の空港での過ごし方は、ある種の儀式のようなもの。慌ただしく準備を終え、空港に着いた瞬間から旅モードに切り替わる。そして、そのスイッチを入れる合図が、JALラウンジでのひとときなのです。
チェックインを済ませ、保安検査場を抜けると、迷うことなくJALのラウンジへ。ここは、私たちにとって「旅のスタートライン」のような場所です。ラウンジでは、フライト前の落ち着いた時間を過ごすだけでなく、JAL名物の食事を頂く。この当時は、JALの出張やプライベートの旅行でステータスも上がっていて、ファーストクラスラウンジが使えていたみたいです。そのおかげで寿司カウンターで新鮮な握り寿司を楽しむ事が出来たのでした。目の前で寿司職人が丁寧に握る寿司は、空港ラウンジのサービスとは思えないほど本格的でした。
握りたての中トロやボタン海老を心ゆくまで堪能。旅先のグルメももちろん楽しみですが、当時この「出発前の握り寿司」が旅の醍醐味のひとつになっていました。

まさかのインボラでビジネスクラスへ
握り寿司を堪能し、ラウンジで少し休んだ後、いよいよ搭乗口へ。ここでもサプライズがありました。搭乗口で待っていると名前を呼ばれたので搭乗口カウンターへ。席の変更を告げられました
「……あれ? もしかして、ビジネスクラスじゃない?」
もちろん私たちが予約していたのはエコノミークラス。ですが、搭乗口カウンターで変更指定されたシートはビジネスクラスシート。ここでようやく気付きました。これは「インボランタリー・アップグレード」、いわゆる“インボラ”というやつだ、と。
インボラとは、航空会社の都合で上位クラスへ無償でアップグレードされること。確率としてはそれほど高くなく、運が良ければ…というレベルのもの。つまり、今回の旅は思いがけない幸運なスタートを切ったということになります。
機内では早速、シャンパンを注ぎ、ステーキやサラダを楽しむことに。



エコノミークラスの機内食も決して悪くはありませんが、やはりビジネスクラスで提供される料理のクオリティも格別。シートも快適で、リクライニングを倒せば足を伸ばしてリラックスできるため、長時間のフライトでも疲れが溜まりません。

シャンパン片手に妻と乾杯しながら、すでに気分はバリ・ヌサドゥア。旅の幕開けとしては、これ以上ないスタートとなりました。
バリ・ヌサドゥアの記憶 〜2日目 〜ジャカルタ経由バリ初日
2015年9月19日、写真は飛行機を降り、乗り継ぎのために空港のタラップ通路を歩いている写真。ふと「この時の経由地ってどこだったっけ?」と考えました。東南アジアに行く際、クアラルンプールやシンガポールを経由することが多かったのですが、大抵ラウンジ等の写真が残っているはずですがそのような写真がありません。どの空港経由かの記憶がなかなか出てきませんでした。
しかし、少ない写真のデータを見返してみると、空港内の「ビアードパパ」の店舗前で撮った写真が残っていました。かすかに思い出してきました。

より確実な記録はと、思い出したのがJALホームページの生涯マイルページ。ここに過去のすべてのJAL便の搭乗記録が残っています。当時の搭乗履歴を確認すると、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港だったことが判明。間違いなくジャカルタ経由だったことが確定しました。
ジャカルタ空港の第一印象:広いのに何もない
経由地が判明した瞬間、一気にジャカルタ空港の当時の記憶が蘇りました。現在はおそらく違うと思いますが、当時の印象は、だだっ広い、果てしなく続くような通路と、やたらと高い天井。その割に華やかなショップや魅力的なレストランがほとんどなく、どこか殺風景な雰囲気。
免税店はあるにはあるものの、クアラルンプールやチャンギ空港のような煌びやかさはなく、時間を潰せる施設もない。あるのはただのベンチと、妙に落ち着きのない空間だけでした。
何をするでもなく、ただベンチに座って時間を潰すしかない。ぼんやりと行き交う人々を眺めながら、飛行機の出発を待つ。そんな時間がやたらと長く感じられました。不思議なことに、普段なら乗り継ぎ時間があれば迷わずラウンジに行くはずなのに、この時はなぜか利用しなかった記憶があります。
今思えば、ラウンジがあまり魅力的に感じられなかったのかもしれません。それとも、単に疲れていて、移動するのが億劫だったのか。いずれにせよ、ジャカルタ空港での乗り継ぎは、特別な印象を残すことなく、ただ時間が過ぎていっただけでした。
ジャカルタ空港とチャンギ空港の建設費用の謎
余談ですが、後に仕事でジャカルタを訪れる機会があり、知り合いのジャカルタにいる駐在員からこの空港にまつわる興味深い話を思い出しました。その時の話によると、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港の総建設費用は、シンガポールのチャンギ国際空港と同等だというのです。
チャンギ空港といえば、世界でも屈指の豪華で機能的な空港として知られています。巨大なショッピングモールのようなターミナルには、滝が流れる庭園、映画館、スカイプールまで完備され、利用者を楽しませる設備が充実しています。
一方のスカルノ・ハッタ国際空港は、同じ建設費をかけたとは到底思えない質素な造り。この違いが生じた理由の一つとして、多額の賄賂が建設費用に含まれていた可能性が指摘されています。
実際、スカルノ・ハッタ国際空港の建設にあたって、賄賂に建設費が流用されたという良くない噂もあるそうです。
この話を聞いたとき、実際に両空港を訪れた身としては「なるほど……」と妙に納得してしまいました。確かに、あのスカスカの空間とチャンギの華やかさを比べると、そのような背景があったとしても不思議ではありません。
バリ島到着
ジャカルタでの乗り継ぎを経て、無事にバリ島へ到着。

飛行機を降りると、湿った南国特有の空気が肌を包み込み、ようやくバリに来たという実感が湧いてきました。入国審査を済ませ、スーツケースを受け取ると、さっそくタクシーに乗り込み、宿泊地であるヌサドゥアへと向かいました。
空港からヌサドゥアまでは車で約30分。道中、南国の景色を楽しみながら窓の外を眺めていると、クタやスミニャックのような賑やかなエリアとは違い、次第に落ち着いた雰囲気へと変わっていくのがわかります。
ヌサドゥアのセキュリティゲートと厳重なチェック
ヌサドゥアに入る直前、目の前に大きなセキュリティゲートが現れました。バリ島にはさまざまなリゾートエリアがありますが、ヌサドゥアは特に安全対策が徹底されているエリア。インドネシア政府が開発した高級リゾート地区であり、宿泊するのはほぼ外国人観光客。そのため、外部からの侵入を防ぐための厳しいセキュリティ管理が行われています。
ヌサドゥアには3つの主要なゲートがあり、どのゲートでもすべての車両が一台ずつ止められます。警備員がトランクを開けて中身を確認し、さらに車の下を鏡で覗き込むという徹底ぶり。まるで空港の保安検査のような厳重さに、リゾートエリアとは思えないほどの警戒態勢を感じました。
このチェックの背景には、2002年に起きたバリ島爆弾テロ事件の影響もあると言われています。以来、観光客の安全を最優先するため、政府主導でヌサドゥアのセキュリティ強化が進められてきました。こうした対策のおかげで、エリア内は非常に安全で、リラックスして滞在できる環境が整っています。
タクシーが無事にゲートを通過すると、そこからは整備の行き届いた美しい街並みが続き、まさに「特別な空間」に足を踏み入れた感覚になりました。まるで一つの独立したリゾートアイランドのような雰囲気に、これから始まるバリでの贅沢な時間に期待が高まるのでした。
The Westin Resort Nusa Dua, Baliでの滞在のはじまり
タクシーがホテルのエントランスに到着すると、まず目に飛び込んできたのは、広々とした開放的なロビーと、そこに響き渡る伝統的なバリのガムラン音楽の音色。スタッフは笑顔で迎えてくれ、エントランスでは色鮮やかなバリの民族衣装をまとった女性たちが歓迎のダンスを披露していました。

インドネシアらしさを感じさせる装飾と、洗練されたモダンなデザインが融合したロビーは、天井が高く吹き抜けになっており、開放感があるのも印象的でした。ヌサドゥアの厳重なセキュリティゲートをくぐり抜けてきたからか、この空間に足を踏み入れた瞬間、ほっと一息つくような安堵感を覚えました。
チェックインを済ませ、スタッフに案内されながら部屋へ向かいました。廊下を歩いているだけでも、ホテルのゆったりとした造りと南国らしい心地よい風を感じることができます。
部屋のドアを開けると、まず目に入ったのは広々とした落ち着きのある空間。大きなベッドが中央に配置され、木目調の家具とやわらかな照明がリラックスした雰囲気を演出しています。さすが5つ星ホテルだけあって、清潔感と高級感のバランスが絶妙です。
バスルームもゆとりのある設計で、バスタブとシャワーが同じところにあり使い勝手が良さそう。

長時間のフライトで疲れた体をしっかりと癒すには申し分ない環境でした。
スーツケースを置き、ベッドに軽く腰を下ろした瞬間、旅の疲れがふっと抜けていくような感覚に。これから始まるヌサドゥアでの滞在に、期待が一層高まりました。
早速プールとビーチへ
チェックインを済ませ、部屋で少し休んだ後、私たちはさっそくホテルのプールとプライベートビーチへ向かいました。エントランスやロビーの洗練された雰囲気も素晴らしかったのですが、やはり南国のリゾートに来たからには、青い海と白い砂浜を実際に目にしなければ気分が高まりません。
プールエリアへ足を踏み入れると、まず驚いたのはその広さ。インフィニティープールが広がり、まるで海へと溶け込んでいくかのような美しい景色が目の前に広がっていました。プールサイドにはラウンジチェアが並び、のんびりとくつろぐ宿泊客の姿が見えます。水面に映る南国の空はどこまでも穏やかで、ここにいるだけで日常の喧騒が遠くへ消えていくような気がしました。

ガゼボという贅沢な空間を発見
プールからさらに歩みを進め、ビーチへと続く小道を進むと、ビーチ沿いにいくつものガゼボ(小さな東屋)が並んでいるのを発見しました。

どれも木製のしっかりとした造りで、ベッドのようなクッションが敷かれており、まさに「ここで一日中のんびり過ごすための場所」といった趣。
波の音をBGMに、ここで読書をしながら昼寝でもできたらどれほど贅沢だろう。そんな想像をしながら、私たちはガゼボの前でしばらく佇んでいました。
驚きのレンタル料金と即決の予約
プールとビーチの間にはタオル貸し出し所があり、その横にアクティビティの料金表が掲示されていました。ふと目を向けると、ガゼボのレンタル料金も記載されているのを発見。
「1日約3,500円」(※当時のルピアいくらだったかは忘れているのですが、換算した後の日本円は不思議と覚えていました。)
その数字を見た瞬間、「え、これだけ?」と思わず声を上げそうになりました。日本のリゾート施設なら、このクラスのプライベートスペースを一日借りようと思ったら、軽く1万円は超えるはず。それがここでは、ランチ代程度で借りられるとは……。
妻と顔を見合わせ、「これはもう、毎日確保するしかないね」と意見が一致。すぐに申し込もうとしましたが、スタッフによると予約は当日分のみ受付とのこと。しかも、数に限りがあるため、確実に確保するには朝早く来る必要があるらしい。
「よし、明日は早起きして予約しよう!」
そう決めた私たちは、そのまま夕方までプールとビーチを行ったり来たりしながら、のんびりと過ごすことにしました。長旅の疲れも、波の音と南国の風の中で自然とほぐれていくような気がしました。
バリ初日の夜:思わぬハプニング
プールとビーチでたっぷり遊んだ後、部屋に戻ってひと休み。シャワーを浴びてリラックスすると、ようやく長時間のフライトの疲れが抜けてきたような気がしました。時刻は夕方、そろそろ夕食の時間です。
ホテルにはいくつかのレストランが併設されていましたが、せっかくなら外に出てローカルな雰囲気のレストランを楽しもうということになりました。スマホで周辺のレストランを検索すると、ホテルから徒歩圏内にいくつか気になるお店を発見。アクセスマップを見る限り、歩いて行けそうだったので、散策がてら徒歩で向かうことにしました。
予想外の歩きづらさと不安な気配
しかし、いざ外に出てみると、想像とは少し違いました。ヌサドゥアのリゾートエリアは綺麗に整備されているものの、歩道はところどころ未舗装で歩きやすいとは言えません。そして何より、大きな道路を渡らなければならない場所がいくつかあり、信号もあまりありません。観光客向けの整備されたエリアとはいえ、やはり車移動を前提とした設計になっていることを実感しました。
しばらく歩いていると、道端に野犬らしき犬の姿を発見。遠目から見ただけでも、痩せこけていて少し警戒心を抱かせる雰囲気。妻は途端に不安そうな顔をし、「やっぱりタクシーにすればよかった……」と後悔し始めました。

確かに、日本ではあまり見かけない光景ですし、犬が何をしてくるかわからない状況は少し緊張感がありました。
ただ、幸いにも犬はこちらには興味がないようで、静かにその場に座り込んでいました。私たちは足早に通り過ぎながら、「今度からはタクシーを使おう」と心に決めました。
ようやく到着、そして疲労感
なんとか目的のレストランに到着し、落ち着いて食事を楽しむことができました。やはりバリの料理は美味しくボリュームもあり満足。

しかし、初日の思わぬハプニングのせいか、食事中も「帰り道、大丈夫かな?」という不安が少し残っていました。
食事を終え、今度は慎重に道を選びながらホテルへと戻ることにしました。昼間とは違い、夜のリゾートエリアは街灯が少なく暗い道もあり、観光地といえども少し気を張る必要がありました。それでも無事にホテルへ到着し、部屋へ戻ると、途端に旅の疲れがどっと押し寄せてきました。
ベッドに横たわると、波の音が遠くから聞こえてきます。目を閉じるとあっという間に眠りに落ちていました。こうして、バリ初日は静かに幕を閉じたのでした。
バリ・ヌサドゥアの記憶 〜 3日目 〜贅沢なガゼボでの一日と、記憶の隙間にあるディナー
2015年9月20日、バリ2日目(旅行出発から3日目)の朝。快晴の空の下、爽やかな風が吹き抜ける気持ちのいい朝でした。南国特有の湿度はあるものの、朝の時間帯はまだ心地よく、ベランダ越しに見える庭の緑が朝日を浴びて輝いていました。
充実の朝食ビュッフェで迎える
朝食はホテルのビュッフェレストランで。The Westin Resort Nusa Dua, Bali の朝食ビュッフェは、品数が多く、どれもクオリティが高いことで有名です。昨日の移動や遊び疲れもあったため、ゆっくりと食事を楽しみながら、一日の始まりを迎えることにしました。

ビュッフェには、新鮮なトロピカルフルーツがずらりと並び、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツが色鮮やかに並んでいます
パンのコーナーには、クロワッサンやデニッシュ、バゲットなどが並び、焼きたての香ばしい香りが食欲をそそります。オムレツステーションでは、シェフが目の前で具材を選んで作ってくれるオムレツを注文。チーズとマッシュルーム、トマトを入れてもらい、熱々の状態でいただきました。

紅茶とコーヒーをゆっくり飲みながら、朝食を楽しみ、「今日はどう過ごそうか」と話しながら、贅沢な時間を満喫。昨日の夜に決めた通り、朝食を終えたらすぐにガゼボの予約をしに向かうことにしました。
ガゼボで過ごす至福の一日
無事にガゼボを予約し、そのまま一日中そこで過ごしたようです。なぜなら、写真を見返しても、この日の写真はガゼホや海の写真以外は一枚も残っていませんでした。旅行中は大抵、食事の写真等を撮る習慣があるのですが、この日はガゼボでの時間があまりに快適すぎて、完全にリラックスモードになっていたのかもしれません。

ガゼボの心地よいクッションに身を預け、海風を感じながらのんびり読書をしたり、うとうとと昼寝をしたり。時折、ホテルスタッフが気を利かせてフルーツを定期的に差し入れてくれます。

時折、波の音に耳を澄ませながら、贅沢な時間を満喫していたことは間違いありません。気づけば陽が傾き、夕方の柔らかな光がビーチを包んでいました。

記憶の隙間にあるディナー
そして、夕食。写真こそ残っていませんが、記憶をたどると、この日の夜はホテル内のレストランで食べたような気がします。
ホテルのレストランはどこも洗練されており、リゾートらしい開放的な雰囲気の中でプールサイドに面したテラス席があり、キャンドルの灯りが揺れるロマンチックな雰囲気だったことをなんとなく覚えています。メニューの詳細までは思い出せません。旅の記憶というのは、不思議なもので、鮮明な部分と曖昧な部分が入り混じっています。
こうして、ガゼボでの至福の時間と、ゆったりとしたディナーで過ぎていったバリ滞在2日目(旅行出発から3日目)。あまりにもリラックスしすぎて、時間の流れがゆるやかに感じられる一日だったと思います。
バリ・ヌサドゥアの記憶 〜 4日目 〜ガゼホ再びからのバリコレ
2015年9月21日、バリ滞在3日目。写真を見返すと、この日の朝は朝食の料理の写真から始まっていました。並べられた料理の数々を見ると、昨日に引き続き、美味しい朝食を楽しんでいたことが伝わってきます。

この日の朝食もビュッフェスタイル。フルーツたっぷりのヨーグルト、ふんわりと焼き上げられたオムレツ、トロピカルフルーツ、どれもカラフルで、見ているだけで気分が上がるものばかりでした。食後のコーヒーをゆっくり楽しみながら、この日も変わらずリゾートらしい1日を過ごすことを決めました。
ガゼボでの贅沢な時間、再び
朝食を終えると、昨日と同様にガゼボへ直行。この日もガゼボを拠点に、海とプールを行ったり来たりするスケジュールでした。
ガゼボでくつろぐ→海で泳ぐ→プールでのんびり→再びガゼボへ。気づけば、これを繰り返していました。昨日と同じような過ごし方なのに、飽きることがないのがリゾートの不思議なところです。波の音を聞きながら過ごす時間は、まるで時間が止まっているような感覚になりました。
日中は陽射しが強く、ガゼボの影が心地よく感じられました。ときどきフレッシュジュースを飲みながら本を読んだり、昼寝をしたり。リゾートならではの究極のリラックス時間を満喫していました。
夜はバリコレクションへ
日が沈むころ、そろそろ違う景色を楽しもうということで、ホテルのシャトルバスに乗り、バリコレクションへ向かいました。
バリコレクションは、ヌサドゥアにあるショッピングモール兼レストランエリアで、お土産やスパ、ブランドショップ、カフェなどが並ぶ、リゾートらしい洗練された場所です。
ここでの目的のひとつは、妻の「リゾート恒例行事」となっていたペディキュア。旅先でネイルケアをするのが彼女の楽しみのひとつで、今回もバリコレクション内のネイルサロンで施術を受けることになりました。
サプライズプレゼントを探して
妻がペディキュアをやってもらっている間、私はちょっとしたサプライズを計画していました。せっかくのリゾート滞在、何かプレゼントを用意したいと思い、バリコレクション内のお店を巡ることに。
最初はアクセサリーやアロマグッズなどを見ていたのですが、最終的に選んだのは、フットケアセット。中にはバリの香りが詰まった石鹸や、足の形を模した軽石などが入っており、リゾート気分を家でも楽しめるようなアイテムでした。日頃の感謝を込めて、ささやかではあるものの、妻に喜んでもらえたらいいなと思いながら購入しました。

さらに、夕食はホテルの部屋でのんびりと楽しもうということで、バリコレクション内のフードコートで2人分のサテとチャーハンのセットを買い込みました。

サプライズと、次の日の計画
ペディキュアから戻ってきた妻は、嬉しそうに足を見せてきました。「どう? 綺麗になったでしょ?」と自慢げな様子。リゾートでのんびりしながらも、こうしたちょっとした楽しみも思い出になります。
そして、私が買ったフットケアセットをプレゼントすると、妻は思った以上に喜んでくれました。「え! ありがとう! 」と笑顔を見せてくれました。
その後、夕食のサテとチャーハンを部屋でのんびり食べながら、明日の予定を相談。帰国日でもあるため、最後に何かしたいねと話していたところ、思い出したのが、空港で受け取った1枚のチラシ。
そこには 「ペアマッサージ送迎無料! 帰国日の場合は空港までお送り」 と書かれていました。これはまさに一石二鳥のプラン。マッサージで旅の疲れを癒した後、そのまま空港に送ってもらえれば、移動の手間も省けます。
「これ、いいじゃん!」とすぐに意見が一致し、その場で予約を完了。こうして、最終日のスケジュールも決まり、心地よい気持ちのままベッドに入りました。
バリ・ヌサドゥアの記憶 〜 バリ最終日 〜最後の朝食、そして極上マッサージの記憶
2015年9月22日、バリ滞在もついに最終日。この日は、いつも通りホテルのビュッフェで豪華な朝食を楽しみました。これまでの滞在で何度も訪れたレストランですが、最後となると一層名残惜しく感じます。
名残を惜しむように、少しずつ色々なものをプレートに盛り付けました。
朝食をゆっくり楽しんだ後、チェックアウトを済ませ、昨日予約したマッサージへと向かいました。

極上の2時間マッサージで旅の疲れを癒す
ホテルから送迎車でスパへ移動し、予約していたペアマッサージを受けることに。

最終日、飛行機に乗る前にしっかりと体をほぐしておくのは、リゾート旅行ならではの贅沢な過ごし方です。
バリのマッサージは、日本のものよりもやや力強く、深い部分までじっくりほぐしてくれるのが特徴。最初は少し痛いと感じる部分もありましたが、次第に全身の力が抜け、リラックスしていくのがわかります。
アロマオイルの香りに包まれながら、ゆったりとした時間が流れ、2時間があっという間に過ぎていきました。マッサージを終えた後は、体が軽くなり、旅の疲れがすっかり抜けたような気がしました。
空港へ、そして旅の終わり
マッサージを終えた後は、そのままスパの送迎で空港へ。こうして最後までリラックスした状態で移動できるのは、やはりバリならではの魅力かもしれません。
チェックインを済ませ、出発ゲートへ向かう前に、空港のラウンジへ。ここで最後の写真は、ラウンジで食事をしているもの。


どんな味だったのか、どんな会話をしていたのか、細かい記憶はすでに曖昧ですが、旅の終わりにふさわしい落ち着いた時間を過ごしていたのだろうと思います。

そして飛行機に乗り、日本へ。
写真の記録はここで終わっていましたが、おそらく無事に帰国したのでしょう。
こうして、バリ・ヌサドゥアで過ごした贅沢な時間は、ひとつの思い出として記憶に刻まれました。
🔔Bell
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