弁護士ドットコムにプロダクトマネージャー(PdM)として入社して見えてきたこと
はじめまして。弁護士ドットコム株式会社の板垣と申します。
現在はクラウドサイン®︎のプロダクトマネージャー (PdM) を務めております。
ちょうど先日、2024年7月の入社から約1年が経過しました。この機会に、入社にあたっての思いを振り返っておこうと思います。
最初に簡単な自己紹介を
プロダクト作りが大好きで、20年以上にわたってプロダクトマネージャーの仕事を続けています。1998年春に大学を卒業し、1年だけIT機器メーカーでマーケティングの仕事をした後は、ほぼ一貫してWebサービスやスマホアプリなどのITプロダクトマネジメントに携わってきました。
スタートアップで複数のB2C製品を手掛けた後、楽天の会員プラットフォーム (楽天ID+楽天ポイント) のプロダクトマネジメントを担当し、現在の楽天経済圏の中枢部分を作り上げました。
その後は複数社で実店舗向け販促アプリやARアプリ等を手掛けた後、ここ10年くらいはB2B SaaSに軸足を移し、マーケティングオートメーション製品やグループウェア製品などのPdMを務めてきました。
入社のきっかけ
入社のきっかけは、元同僚との再会です。
10年くらい前に一緒に働いていた方が、数年前からクラウドサインのPdMを担当していることはSNS経由で知っていましたが、たまに社外のカンファレンスで軽く顔を合わせる程度で、じっくり話す機会はなかなかありませんでした。
しかし、ふとしたきっかけで直接会うことになり、仕事の話を聞いていると、どうやらシニアクラスのPdMを必要としているらしいことが判明。最初は半分冗談で「もしかしたら、俺の出番かもよ?」なんて口走っていたのですが、急展開で話がまとまってしまい、そのままPdMとして開発に加わることになりました。偶然っておそろしい...。

なぜクラウドサイン?
とはいえ、ノリと勢いだけで転職を決めたわけではありません。
私がクラウドサインにジョインしようと思った理由は、
自分のプロダクト作りのテーマと重なったから
以前からプロダクトをよく知っていたから
チームによるプロダクトマネジメントに挑戦してみたかったから
の3点です。
1. プロダクト作りのテーマとの一致
私はかれこれ20年以上プロダクトマネジメントに携わっていますが、その背後には常に「テクノロジーの民主化・大衆化」というテーマがあります。どんなに素晴らしいテクノロジーでも、使いにくかったり難解だったり高価だったりして、ごく一部の人しか恩恵を受けられないようでは、世の中はよくなりません。囲い込まれたテクノロジーを開放し、多くの人々に使いやすく手頃な製品として提供することが自分の使命であり、SaaSはそのために最も適した手段だと考えています。
一般消費者がスマートフォンを駆使するのが日常的になった今でも、企業のIT活用はまだ発展途上です。SaaSを日常的に利用する日本企業は増えてきているものの、それが多数派になったという印象はまだありません。つまり、B2B SaaSにはまだまだ伸びしろがある、ということです。
さらに、クラウドサインが企業や個人の「間を取り持つ」製品である点も、魅力に感じたポイントです。
電子契約の特性上、製品利用が自社内のみで完結せず、契約相手となる企業や個人も製品を利用します。このため、1企業に閉じた業務改善・効率化ではなく、相手となる企業や個人の関係まで含めた改善ができる可能性があります。
企業や個人の間で、契約をはじめとする様々な手続きがもっとなめらかに進み、もっとよい関係性を築くことができたなら、世の中もきっとよくなる。そんな気がしませんか?
2.よく知っているプロダクトだから
もともと B2B SaaS のプロダクトマネジメントをしていただけでなく、実は前の職場でクラウドサインに触れていて、PdMとしても自社ワークフロー製品へのクラウドサイン連携機能の搭載に深く関わっていました。製品自体をよく知っているだけでなく、連携製品を開発するプロダクトパートナー側の視点を製品開発現場に持ち込めるという点も、面白いと感じました。
少し話がそれますが、働いていて感じる魅力についてもお話しさせてもらいます。
歯ごたえのある業務内容
私はID管理や連携製品を作ってきた経験を活かし、 IAM (Identity & Access Management : ユーザーアカウントや権限の管理) と Web API の領域を主に担当しています。
これらの機能は、クラウドサインの他の機能群とは性質も役割もユーザーも大きく異なります。クラウドサインの主要顧客層は企業内の法務担当者ですが、IAM機能は主に情報システム部門の担当者皆様、Web APIはパートナー企業やシステム開発会社に属する開発者の皆様が利用する機能です。こうしたユーザーの皆様の気持ちをきちんと汲み取り、より優れた製品体験を提供していくのが私の仕事です。
クラウドサイン®︎に関連する法的な知識に加え、企業の情報システム管理や Web API に関する技術的な知識も必要になるなど、仕事の難易度はやや高めですが、今は「歯ごたえ」を楽しんでいるところです。
プロダクトの大きな変化に立ち会う
クラウドサインには約10年の歴史があり、有難いことにすでに日本においては電子契約製品の代名詞となっています。
しかし今、クラウドサインは大きな変化の時期を迎えつつあります。
まず、顧客層の変化です。
従来の電子契約については、自治体などの公共分野や、地方での需要が広がりを見せています。
顧客層が変われば、製品に対するニーズも変化します。PdMは既存のお客様も大切にしながら、こうした新しい顧客層のニーズにも柔軟に対応し、プロダクトを変化させていかなくてはなりません。
次に、プロダクトがカバーする業務範囲の変化です。
これまでクラウドサインは電子契約のみを提供してきましたが、契約の電子化だけでは、業務改善の効果が限られます。さらなる業務変革・効率化のニーズに応えつつ、更に価値ある製品を提供するためには、契約締結前後も含めた取引プロセス全体に目を向け、プロダクトを進化させていこうとしています。そのため私たちPdMは、従来よりも守備範囲を広げたプロダクトマネジメントに挑戦していきます。
こうしたプロダクトの大きな変化の節目に立ち会い、プロダクトとともに自らを進化させることができるのも、PdMとしてクラウドサインに参画することの魅力だと思います。
3.「チームによるプロダクトマネジメント」への挑戦
決め手の3つ目は「チームによるプロダクトマネジメント」に挑戦できる環境があることです。
これは、クラウドサインへの参画を決めた大きな理由でもあります。
現在、クラウドサインには約10名ほどのPdMが在籍していますが、それぞれのPdMは独立して動くことが多く、複数のPdMが有機的に連携して活動する機会はまだまだ少ないです。これはクラウドサインに限ったことではなく、多くの組織でPdMたちは孤独な戦いを強いられており、PdMチームが組成されていても、その実態は「個人商店の寄せ集め」に近い...という話をあちこちで耳にします。
また、PdMの個人技に依存してしまった結果、1人のPdMの能力の限界がそのままプロダクトの限界を規定してしまうという課題もあります。私も過去の職場では「1人目PdM」や「2人目PdM」として採用されることが多く、そのような環境では自分の能力の限界を何度も痛感させられました。
これを突破するためのチャレンジとして、チームによるプロダクトマネジメントに取り組んでいきます。
常に複数のPdMが協力し、有機的に連携することで、PdMを孤独な戦いから解放し、個々のPdMが持つ能力の上限を超えた成果を発揮できるような仕組みの構築を目指します。また、若手PdMがシニアPdMから常にコーチングを受けられるようにして、PdM人材の育成にもつなげていこうと考えています。
ソロプレイを続けていても、なかなかスキルアップは望みづらいですし、何よりも精神的に辛いです。
PdM同士の協働を通じて、優れたプロダクトを作り出し、PdMもスキルを高め合っていける...という仕組みを模索していきます。
仲間を募集しています
「電子契約の代名詞」としてのプロダクトをさらに磨き上げ、より多くのお客様に届けること。
プロダクトを次のレベルに引き上げ、より高い価値を生み出すこと。
PdM同士が切磋琢磨し、協働することで、さらなる高みを目指すこと。
今のクラウドサインには、たくさんのチャレンジが待っています。
ぜひ一緒に、ビジネスシーンの新しい日常を作ってみませんか?
