しゅっと津軽そば
津軽そばが普通のそばとは違うと知ったのは、漫画の「美味しんぼ」でだった。そば粉のつなぎに大豆をひいた粉を使うとあった。自分の食べていたそばがそれなのかはわからないのであるが、津軽で食べるから「津軽そば」なのである。

年越しそばの季節になると、我が母は言った。
「今年、そば(の玉)30買う。」
それは、「麺ショップかがや」で売られている生麺である。普通の麺とざるぞばの麺と2種類あって、それを混ぜて買うのである。
生麺なので、ざるの麺以外は、熱湯で一分も茹でれば完成、その簡単なことよ!まさに、「しゅっと(できあがる)津軽そば」なのである。ざるの麺は、何分か茹でたあと冷水で洗ってしめる・・と言うところは普通の蕎麦と同じ。これを温かいおそばにしていただくのもまたおいしい。
母が30と言えば30、20と言えば20買っていたものだ。太朗は、「50(玉)買う」と言っていたよねと話す。うーん、なくはない話、足りないことが嫌いな母だったから。
そんなに買ってどうすると思うが、母を含めて5人家族だったし、年越しに妹夫婦が来ると7人になるわけで、年越しの夜に年越しそばを食べ、新年のお昼にまたそばを食べ、とやっていると!あっという間に14玉が無くなるのだ。それにおかわりする輩もあったしなぁ。
大きな鍋に鶏ガラで出汁を取り、蕎麦つゆを作っておく。仕上げに麺の上になるとと芹を載せる。八戸出身の妹の旦那は、「津軽そばは、芹を載せるんだ!!」と、その芹にいたく感動していたっけ。ねぎではなく芹を載せるのが母流だった。
みんなそばが好きで、「そばたろう」と言う絵本を描いたこともある。

絵本「そばたろう」より
絵本を読み返してみると、夫がそばを茹でたり、私が味見をしたり、それぞれに役割がある。読み終わると、そばが食べたくなる。「そばたろう」とは、そば好きの人のことである。
妹の旦那は、PCにグラフを作り、誰がそばを何玉食べたかが一目でわかるようにして遊んでいた。

そば玉グラフを作ったPCは、妹の旦那に連れられ初売りに並んで買った初のPC。大きなデスクトップ型だったなぁ。
「しゅっと津軽そば」の面目躍如は、年末年始だけではない。冬休みが終わり、仕事が始まる。まだ正月気分の抜けない私の心強い味方。仕事で疲れて帰った日の夕食をしゅっと作り、ぱっと食べることができる幸せ。それが一番だった。
お蕎麦が好きなので、クラブを応援します。
