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うたかたのこひ 霜月九日

遥か、いにしえの噺にありんす、ワンスアポンアタイム♪

これより、こひについての想い、綴っていきたく、本日は一回め♪

貴女様、どうかワッチを買っておくんなんし、一夜の戯れをいたしんしょ。
モエ・エを開け、シガリロを指にする貴女にワインレッドのダンヒルで火。

オーナーに頂戴した神田のテーラーメードにありんす、胸板だけはありんすゆえ似合いんすか? 3ピースが凛々しいと、お褒めの言の葉かたじけのぉ。

元服ばかりのワッチには三十路四十路のお姉さまの何と美しい事、お気に召してくださったときの、おなご衆の優しさは美酒より酔いしれるものにて

当時のホストクラブなる、おたなは今とは大層ちがっていたのか、ワッチが居たお店が、そうだったのか、今となっては、わかりんせん。

ワッチは、お店勤め用に日経新聞を読み、国会図書館で勉強をいたしんした、学校での勉強より力が入ったのは言うまでもありんせん。

お客様は女医さま、経営者さま、弁護士さま

お店では背筋をぴんっと、もしくははっちゃけ豪快に遊ぶ姐さま方が、褥では素直になり、肌を合わせる折は心まで裸に。

互いにうたかたのこひと、心のどこかに置きつつ、繋がっている時は、ただ愛しく慈しんで、慈しまれて。

にょしょうの辛さ、大変さは今も昔もかわりんせんが、今ほど周知されていたわけでもなく、その分、ワッチのようなものにマブになられていたのでありんしょ。

お蔭さまで、ほんの少しだけ にょしょうの持つ狡さも知っておりんすが、それもまた愛しく、まるで猫のように想っているのは、この時の経験のおかげにありんす。

うたかたのこひを金子と引き換えに致したので、マブなこひの嬉しさ、素晴らしさも知ったような気がいたしんす。

ヌシの仔を為したいと言って下さったのも幾たりサマ、おとこしにとって、これほどの誉め言葉はありんせん。

そのせいか、こんな歳になっても、まだマブなこひが出来るのではないかと、猫様にお仕えしつつ、腹が弛まないように日々クランチを続けていんす。

こひは金子と身体で売るか
身体と思ひで買うかにありんすよ(笑)

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