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「やってみたらええやん」、「最強の競馬論」感想。

2冊、読み終えました。

「やってみたらええやん」2023年出版
「最強の競馬論」2003年出版

「やってみたらええやん」は、JRAの元調教助手の宮路満英さんが、2005年に脳出血で倒れ右半身の麻痺と高次脳機能障害を負ったのちに、なんとまた馬に乗り始め、63歳で東京パラリンピックに出場するまでの物語。

困難を何度も乗り越えていく、その意志の強さに感嘆しかありません。

ただ、何度もの困難は、妻の裕美子さんの支えや、リハビリで出会った理学療法士の先生、馬術のコーチなどとの出会いがなければ乗り越えるのは難しかったかもしれません。

中でも、妻の裕美子さんは、そばで見守るだけでなく、競技に演技順番を教える形でアシストをするコマンダーとして参加するまでに”馬修行”にのめり込んでいくところが凄い。

宮路さんを中心とした人の絆が繋がり、夢が大きくなっていき、また周りの人が応援したくなる、そんな素敵な縁の繋がりの物語だと思いました。

競馬ファンとしては、宮路さんのJRA時代の担当馬の話も興味深く読みましたーーレガシーワールド、シーキングザパール、ムーンリットガールなど。

特に、シーキングザパールのアメリカ遠征でのハプニングは、初めて知るエピソードでした。

「最強の競馬論」は、2003年の本で、今は超ベテランの森秀行調教師も開業してまだ10年ほどの頃に執筆された本。

そして、宮路満英さんが所属していたのが、この森厩舎。

この2冊は狙って同じようなタイミングで読み始めたのではなかったのですが、「やってみたらええやん」を読んでいたら、あれ?こっちの本にも森厩舎!?とびっくり。

森調教師が語る自厩舎の馬が、「やってみたらええやん」の方にも度々出てきたりして、ほぼ2冊を同時読みのような形で読み終えました。

森調教師の本は、さすがに開業まもなく国内に留まらず海外でも実績を上げまくった実力派厩舎のリーダーとして、文章の端々からプライドがほとばしる感じでした。自身の師匠だった戸山為夫元調教師の調教とは違うやり方を実践し、「戸山調教師は私にとって反面教師だった。」と書いているあたり、自信を感じました。

厩舎は色々あり、調教師の運営方針も様々なのでしょうが、成功している厩舎はやはり「お客様である馬主さんにいくら儲けさせるか、それが我々調教師の仕事。」という使命感が強い気がします。

去年開業した福永祐一調教師も、川田将雅騎手との対談で、”騎手時代はあまり賞金を気にしていなかったけど、調教師となった今はとにかく賞金を稼ぎたい”という意味のことを話していました。

森調教師の本は少し古いのですが、強い厩舎のリーダーとはどういう考え方を持っているのかが分かり、また、その視野の広さにも感銘を受けました。

最近、”当たり”(=面白い)本が多いです。

ちなみに、戸山調教師の本も昔読んで面白かったので、感想記事のリンクを貼っておきます。


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