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10の質問で投資限界を数値化🌡️ACSL診断チェック

次のチェックシートを使って、株式(などのリスク資産)に投資する上での限界値(ACSL)を求めてください。

診断チェックシート


使途の決まっていない現金1,000万円が手元にあります。
この全額株式インデックス(※)に投資することにしました。
この状況で、次の各質問(全10問)に対して
 0点(全く当てはまらない) から 10点(非常に当てはまる)
で答えてください。(100点満点)

※問題文には株式インデックスの代表例として「オルカン」と表記します。オルカン以外のインデックスファンドや個別株に投資している場合、それらの金額も「オルカン」含めてください。

前提

  • 1,000万円とは別に、今後1か月で必要になる生活費などの支出は現金で確保しています。

  • 全資産は現金1,000万円+今後1か月分です。

  • 負債(住宅ローンなど)はありません。

  • 臨時収入(退職金、相続など)は期待しないでください。

質問

  • 問1:毎日10万円のペースで評価額が減っていく日が1か月続いても、オルカンに投資している以上は仕方がないと思える。

  • 問2:1年でオルカンが500万円まで半減しても、損失が給料何ヶ月分に相当するか計算してショックを受けることにあまり意味はないと思う。

  • 問3:半減したオルカンが元に戻るまで5年かかるとしても、その間信じて待つことができる。

  • 問4:オルカンが700万円以下で低迷する状態が3年続くことがあっても、オルカンに投資したことに後悔はしない。

  • 問5:オルカンが暴落しているときにインフルエンサーが売りを推奨していたとても、オルカンを売ることはない。

  • 問6:オルカンに投資した資金が500万円に半減していたら、半値になったオルカンを安く変えるチャンスだと考えて買い増しできる。

  • 問7:寝る前に証券口座の残高を確認してオルカンの損益が「マイナス500万円」と表示されていても、気にせずにぐっすり眠れる。

  • 問8:投資した資金が半減して損失(含み損)が500万円になっても、普段と変わらず家族や仕事に向き合える自信がある。

  • 問9:投資資産は余裕資金であり、最悪ゼロになっても自分や家族の人生が狂うことはない。

  • 問10:オルカンが500万円まで半減しても、「歴史的に株は右肩上がり」という理屈を信じられる。


診断結果

ACSLを以下の手順で算出してください。

ACSLの算出手順

① 問1から問10までの合計点を算出してください。

② 次の計算式で補正係数を算出してください。

補正係数計算式

③ 次の計算式でACSLを求めてください。
ACSL = 合計点 × 補正係数
※合計点×補正係数が100を超える場合は、ACSL=100とする。

ACSLの意味

ACSLの数値(0以上100以下)は全資産(※脚注1)のうち、何%までをオルカン(に代表される株式などのリスク資産)に投資してよいかの上限を示しています。
ACSLが60であれば、全資産(※脚注1)の60%までをオルカンに投資するリスクを取ることができる(残りの40%は現金などの安全資産としてアセットアロケーションを決めるべき)という意味です。

ACSLは、プライベートや仕事などの生活を大切に(※脚注2)しながら、無理なく投資を続けていくための安全限界ラインです。

  • ACSLを超えている場合、リスクを取りすぎています。
    →全資産に対するオルカン(リスク資産)の割合が、ACSL以下になるように調整すると、オルカンが暴落する状況になっても、今の資産と生活を守ることができます。

  • ACSL未満である場合、まだリスクを取ることができます。
    →少しずつオルカンを増やすることにより、生活を守りながら、資産を増やすことができます。

1年に一回くらいは、自分の資産のバランスが適正に保たれているか、全資産ACSLの値を基にチェックしてみてください。


脚注

  • 脚注1:全資産とは、現金化可能な金融資産に、不動産等の実物資産をプラスして、住宅ローン等の負債をマイナスした金額のことです。生活費や生活防衛資金(緊急用の備え)は含めないでください。

  • 脚注2:漫画「FX戦士くるみちゃん」のくるみちゃんは、お金も生活も守れていない分かりやすい例(2026年3月時点)ですが、そもそもくるみちゃんがしているのは投資ではなく投機(ギャンブル)です。ACSL以下であれば安全にギャンブルできる、という意味ではありません。


補足

※補足1:ACSLは市場で生き残るためのリミッター(制限装置)

オルカン(インデックス投資)で成功する方法は、相場が荒れても売らずに市場に居続けることです。ただそれだけです。
相場が荒れたときに怖くなって売って(狼狽売り)してしまうのは最悪の行動です。リスクを取りすぎていると恐怖を感じて狼狽売りしやすくなるので、狼狽売りを防ぐためにACSL以下にリスクを抑えてください。

※補足2:なぜ合計点だけでACSLを決めないのか?

合計点だけでACSLを決めていないのは、問1から問10までの設問の重みがそれぞれの違うからです。

特に問9には特に注意が必要です。

問9(余裕資金かどうか:10点満点)
この点数が低い場合、そもそもお金を投資に回しすぎています。
車の運転に例えると、万が一、運転している車が故障したとしても、家に帰るまでの電車賃(生活費)や車の修理費(生活防衛資金:緊急用の備え)は確保できているのかを聞いています。
生活に必要なお金まで投資に回していると、狼狽売りしたり、いざお金が必要になったときに株価が低迷していても売らざるを得ない状況に追い込まれるリスクが高くなりますので、ACSLを抑えるように補正しています。

教科書的なアセットアロケーションでは「家計(生活)」と「運用(証券口座)」を別々に扱い、証券口座の投資資金1,000万円と、銀行預金の生活費を完全に切り離して扱います。
証券口座(投資資金)と銀行預金(生活費)を完全に切り離して考えることができる合理的な人であれば、証券口座は100%オルカンでよいという結論になり、証券口座内のオルカンが暴落しても(ゼロになっても)、恐怖を感じることはないはずです。
しかし、暴落時にパニックを起こす人は、証券口座(投資資金)と銀行預金(生活費)を切り離して考えておらず、全財産の減り具合の大きさに恐怖を感じてパニックを起こします。
生活防衛資金というバックアップの厚みがリスク資産をホールドする際の精神的な支柱として機能することを数値化するため、補正係数の計算に問9の点数を入れて、ACSLを実践的な数値となるように補正しています。

※補足3:設問の状況は実際に発生したのか?

実際に発生しています。(※前回記事参照)
リーマンショック(世界金融危機)の例を抜粋して記載します。

問1:オルカンが毎日10万円のペースで1ヶ月下落
1,000万円をオルカンに投資していた場合、2008年10月のひと月だけで約200万円下落しました。
2008年10月(23営業日)は、1日に3%以上変動する日が14日もあり、1%未満の平穏な日はわずか4営業日しかありませんでした。

問3、問4:2007年12月末に1,000万円した場合、700万円台以下の低迷期が4年続いて、1,000万円を回復したのは5年後
2007年12月末に1,000万円をオルカンに投資していた場合、2008年10月に一気に516万円まで下落し、2008年10月から2012年10月(アベノミクス前夜)まで約4年もの間、断続的に700万円を下回って推移しました。
1,000万円を回復したのは、2007年12月末から約5年後の2013年2月です。


注意点

  • 本記事で説明しているACSLに従って投資することによる安全性や将来の投資成果を保証するものではありません。

  • 記事の内容には細心の注意を払っていますが、実際に投資する際は本記事の内容に依拠することは控え、投資はご自身の判断で(自己責任で)お願いします。



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