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天使先輩とめぐちゃんの馴れ初め 出会い編

僕には、公私ともにお世話になっている先輩がいる。

それが天使先輩です。

天使先輩とは暇さえあれば飲み歩き、気づけば飲み友達になっていました。

色々な合コンに2人で参加しましたが、どこの主催者からも

「お前ら酒飲みに来てるだけで、ふざけるからダメ。」

と、気づけばあまり呼ばれなくなっていました。

そんなある日、天使先輩が僕に話を持ち掛けてきました。

「今度さあー、何で知り合ったか忘れた女の子が合コン開いてくれるらしいよ!」

「ボイオも行くよね?」

「当たり前じゃないですか。」

「酒と女と、あと喧嘩だけは嫌だけど江戸の花っていうじゃないですか(笑)」

「それって、火事と喧嘩じゃなかったっけ?(笑)」

「相変わらず例えがよく分からないけど、来週の土曜日空けといてよ。」

こうして合コンの予定を手に入れた僕たち。

ただ、日が近づくに連れて気になることが出てきた。

何かというと、天使先輩が合コンのことを何も考えてないことです。

僕だって合コンの幹事をする時は、お店選びと時間くらいは女性幹事と相談します。

でも天使先輩からは、それを一切感じません。

「天使先輩、合コンですけど場所とか時間とか決まってるんですか?」

「えー、そんなの面倒だからお願いしてるよ。」

「俺は楽しく飲みたいだけだからね。」

(天使先輩、ルックスに頼ってると痛い目見ますよ。)

僕は密かにそう思いました。

そして当日。

時間だけは聞いていた僕は、どうせならゼロ次会で少し仕上げてから行こうと思い、街を歩いていました。

すると天使先輩から電話。

「あれ?どうしたんすか?」

「ボイオが抜け駆けして先に飲むことくらい俺は分かってるよ。」

「今どこにいるの?」

「近くのサイゼでワインボトル空けよう。」

「天使先輩好きです。」

「行きます。」

こうして僕らは、合コン前からかなり仕上がっていました。

「先輩、僕ら合コン開いてくれる人いなくなりそうですね。」

「あー、大丈夫。」

「なんとかなるよ。」

「さー、もうすぐ時間だからかましに行こうか。」

この合コンが、天使先輩とめぐちゃんの出会いになりました。

初めてのインパクトは凄かった。

僕らは今まで色々な合コンに行きました。

でも、友達とベロベロで現れた女性は、めぐちゃんが初めてでした。

こんな登場をする人がいるんだと、ちょっと笑ってしまいました。

天使先輩を見ると、完全に心を持っていかれています。

その瞬間、僕は一気に正気を取り戻しました。

(これは面白い。)

(皆んなに報告するためにも、しっかり覚えておかねば。)

酔いなんて一瞬で覚めました。

天使先輩は、いつもなら馬鹿笑いして酒を飲んでるだけなのに、この日は少女漫画に出てくるキャラみたいでした。

スマートにドリンクを聞いて、

「サラダ食べる?」

なんて気まで遣っています。

(これが課長の本気か。)

そう思いました。

ただ、めぐちゃんにはあまり響いていません。

「おい!メガネ!」

「私のことはいいからもっと飲めー!」

完全に自分のペース。

手こずる天使先輩を見ている僕は、ちょっと可笑しかったです。

そんな天使先輩を見かねたのか、女性幹事さんがグループLINEを作ってくれました。

こうして何とか連絡先を手に入れた天使先輩。

「ありがとう。」

と普通に言っていたのが面白かったです。

このあと予定があるメンバーもいたため、合コンは早めに解散。

めぐちゃんは友達と千鳥足で二軒目へ消えていきました。

(多分、予定があるのってめぐちゃんだよね。)

世の中、すげえ女がいるんだなあと感心していました。

天使先輩の方を見ると、珍しく真剣な顔をしています。

「俺、めぐちゃんとまた飲みに行きたい。」

そのあと女性幹事さんと天使先輩は飲みに行く約束をしていて、僕もそこへ同席させられました。

完全に作戦会議です。

「どういう男が好きなの?」

「何が好き?」

色々聞いてるなあと思っていたら、女性幹事さんが言いました。

「あの子、可愛いけど何年も彼氏いないみたい。」

「理想が高いんじゃないかな。」

「あんまりそういう話聞いたことない。」

「だって大体ベロベロだからね。」

「そっかー。」

「じゃあLINEで一旦飲みでも誘ってみるよ。」

「2人もなんかあったら協力してよ。」

そう言われて、僕と女性幹事さんは同意し、天使先輩の幸運を願って乾杯しました。

この時は、まさか二人があんな関係になるなんて、誰も思っていませんでした。

人の出会いとか、惹かれ合う時ってなんか不思議ですよね。

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