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人生はオープンワールドゲームみたいなもの

学生のうちが一番楽しい。

子供の頃、そんな言葉をよく聞いた。

両親や、難しい顔をした大人たちが、
少し遠くを見るみたいに呟く言葉だった。

そのたびに僕は、
「大人になるって、少し寂しいことなのかな」
と勝手に思っていた。

でも、そんな言葉よりも、
ずっと後になって本か何かで読んだ、
ある言葉の方が妙に頭に残っている。

「人生はオープンワールドゲームみたいなもの」

誰が言ったのかは覚えていない。

ただ、その言葉を聞いた時、
「あー、自分はそんな感じで生きてきたのかもしれない」
と少しだけ腑に落ちた。

正解がないなら、
寄り道してもいい。

無駄みたいな景色を見ていてもいい。

遠回りした道で、
変な音楽や映画に出会ってもいい。

元々僕は、
そんな感覚で自分の世界を歩いていた気がする。

面白いことに、
僕はオープンワールドのゲームをちゃんと遊んだことがない。

それでも、
何となくイメージだけは出来ていた。

急いで目的地へ向かわなくてもいい。

知らない道に入ってもいい。

意味のない場所で立ち止まってもいい。

そんな世界。

たぶん僕は、
ずっと周りのステータスばかり見ていた。

誰が先に進んでいるとか、
誰がちゃんとしているとか、
そんなことばかり気にしていた気がする。

でも、一つだけ昔から妙な自信があった。

「自分は運がいい」

根拠なんて特にない。

ただ、迷った時だけは、
少しでも好きだと思える方向へ舵を切ってきた。

僕たちは、
最後の氷河期世代なんて言われたりする。

割を食った世代なのかもしれない。

それでも、
コンプラは今より少し緩くて、
監視も今ほど強くなくて、
音楽や映画や色んなカルチャーに、
ちゃんと出会えた時代だった気がしている。

僕は、
悪くない時代を歩けたと思っている。

今は、
キラキラしている若い人たちを少し眩しく眺めながら、

昔の匂いや情景を肴に酒を飲んだり、
今や未来の景色を楽しみながら、
自分なりの散策を続けていきたいと思っている。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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