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アンコンシャスバイアスあるある10選

日経の「私の履歴書」で、村木厚子さんが連載されていますよね。
少し前の「虎に翼」を思い出しました。
こういう話は昔話のようでいて案外まだ終わっていないようです。

そこで今回は昭和・平成・令和の"あるある"を10本並べてみます。
どうなるでしょうか。行ってみます。

1.「女性なのに理系なんですね」
褒めているつもりでも、「理系の標準は男性」という前提が先にあります。
悪意がないぶん、言う側は違和感を持ちにくく、言われる側だけが少し引っかかります。

2.「大阪出身なんだ。じゃあ面白いこと言ってよ」
親しみのあるいじりに見えますが、出身地にキャラまで背負わせています。
ついでに一度ウケたりすると、さらに本人もその役割を降ろしにくくなります。

3.「ゆとり世代だから打たれ弱いんでしょ」
世代論は説明として便利ですが、その便利さの分だけ個人差を消してしまいます。
相手を理解する前に、時代のラベルで納得した気になれるのが危ういところです。

4.「A型っぽいね。きっちりしてる」
日本では雑談としてあまりに自然ですが、かなり強い性格ラベルです。
占いに近い軽さで使えるぶん、型にはめたことに自分で気づきにくいのが厄介です。

5.「一人っ子って、マイペースだよね」
会話のきっかけとして便利なので、つい使われがちな分類です。
でも、その一言で“分かった感じ”になれるところに、少し危うさがあります。

6.「文系だから数字は苦手でしょ」
学校時代の区分を、そのまま大人の能力に持ち込む典型です。
専攻の違いはあっても、苦手かどうかは訓練量と必要性でかなり変わります。

7.「営業っぽい顔してるね」
見た目や雰囲気に、職種や適性を読み込むのはよくある癖です。
人は案外、顔つきにまで仕事を割り振ってしまいます。

8.「日本語お上手ですね」
褒め言葉のつもりでも、「この人は外から来た人だ」という線引きを先にしています。
能力評価より、“よそ者認定”として響いてしまうことがあるのが難しいところです。

9.「お茶くみは女性がやるもの、という空気」
誰も命じていないのに、なぜか自然に役割が決まってしまうことがあります。
制度ではなく空気で回っているぶん、疑問を口にしにくく、長く残りやすいのです。
昨日あたりの村木さんの記事にもありましたね。

10.「自分は偏見なんて持っていない」
たぶん、これがいちばん危ないかもしれません。
アンコンシャスバイアスは、持っている人と持っていない人に分かれる話ではなく、誰にでもあるものとして見るべきです。


これやると「言葉狩り」とかいう人が出てきそうですが、それでも、さすがにそれは言わないでしょう、という線はあります。またその線も、時代につれて確実に変わってきています。

ちなみに私は、今の10個はかなり当てはまります(した)。だいたい過去形ですが、10は現在形です。

今回ランキング外にしましたが、「普通」も困った言葉です。
以前、とある少年マンガで、エスパーである主人公たちの活動を妨害する過激なテロ集団の名乗りが、かなり示唆的でした。この漫画家天才か。と思ったものです。

「我々は、『普通の人びと』だーー!!」

出典:椎名高志「絶対可憐チルドレン」

ポイントは悪意がない、あるいは自分が善だと信じているところかな。
アンコンシャス(気が付かない)のだから仕方がありません。
最近よくニュースになる、道を逆走している人の心理状態に似ています。

そもそも、こういった「あるある」企画自体が、バイアスを助長するものだったりするかもしれない。
なんという自家撞着。



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小笠原 裕 | 経営とITの羅針盤 最後までお読みいただきありがとうございます。 もし、本記事や問題集があなたの学習の「羅針盤」としてお役に立てたなら、サポートいただけると大変励みになります。 合格を目指す皆様への「価値提供サイクル」を回し続けるため、温かいご支援をよろしくお願いいたします。