この21歳、ただ者じゃないかもしれない|TOM-ATOM
Spotifyのおすすめ欄で、聞き慣れない名前が出てきた。TOM-ATOM。
耳がピタッと止まった。声はまだ若い。だけど、その「荒さ」が全部魅力になってる。どこか懐かしいロックのにおいがするのに、言葉の選び方はやけに今っぽい。
調べてみると、神戸出身の20歳。宅録で、ほぼすべての楽器を自分で演奏しているらしい。
「たのしいワールドエンド入門」というアルバムが特に面白い。
まだ確信はない。けど、こういうアーティストが「時代の外」で quietly 育ってると思うと、ちょっとワクワクする。
きっと彼の音楽が本格的に世に出るころ、誰かがこう言うだろう。
「あのとき、TOM-ATOMを聴いてた人は早かった」
※ヘッダー画像は本人のXより引用
▽おすすめ note
TOM-ATOMの音には、どこか懐かしい匂いがある。
だけど古くはない。ギターが鳴る瞬間の歪み方、メロディの跳ね方、言葉の置き方。全部が少しUKっぽい。OasisやThe Beatlesの血をどこかで感じるのに、コピーのような安っぽさはまったくない。

あの時代のロックが、Z世代の部屋の中で再構築されてる。そんな印象を受けた。
彼の曲は完成されていない。だけど、そこがいい。コードが少しぶつかっても、その不器用さがそのままエモーションになっている。
それがむしろ“生きてる音”として耳に残る。整った音楽が溢れる時代に、彼の音には少しの乱れと、少しの野心がある。
「たのしいワールドエンド入門」を聴くと、日常と終末の間をうろうろしているような感覚になる。明るい曲なのに、どこか寂しい。
無理してポジティブになろうとしてる若者の、リアルな温度がある。
TOM-ATOMはまだ20歳。音の作り方も、詞の書き方も、途中の段階にあると思う。でも、そこに未来の匂いがする。
ロックを信じきれない世代が、それでも“何かを鳴らしたい”と感じたときに出る音。そのまっすぐさが、彼の魅力の中心にある。
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