【自己紹介】逃亡者…
2003年6月1日(日)15時35分
後方から4、5馬番手 馬群の内を進む7枠13番。
社台の勝負服にオレンジの帽子。
第4コーナーを曲り外にバラける馬群を突き抜ける。
東京の長い直線。
坂を駆け上がり残り200m。
残り100mで勝利を確信した!
鞍上はミルコ・デムーロ 。
外国人ジョッキーによる初のダービー制覇であった。
ダービーの1ヵ月前
今月いっぱいで今の現場は契約解除となります。
他の現場を紹介するので心配しなくて大丈夫。
派遣会社の申し出を断りそのまま退職する事にした。
給料はほとんど競馬で消えていた。
貯金はゼロ。
未来は暗い。
さてこれからどうすっかなぁ。
5月31日最後の夜勤を終えた。
敦賀からそのまま京都競馬場へ直行した。
口座から全財産引き出す。
350,000円。
特急で京都まで出て近鉄で丹波橋。
そっから京阪で淀まで。
何度も通った勝手知った道を無心で進む。
目をつむっても行けるぜ!
なんてね〜。
京都競馬場に到着。
まずはライスシャワーの碑にお参り。
目的は東京優駿。
いわゆる日本ダービー!
この1レースのみである。
小泉内閣郵政民営化。
米英連合軍によるイラク攻撃。
旧型コロナ?
SARSの流行。
そんな時代。
まだクズ人間がネタにならない時代。
夢も希望も無く。
腑抜けと化し。
酒とギャンブルに明け暮れる日々。
突然のリストラ宣告。
なんなんだこの人生。
将来へのビジョンは野垂れ死に。
孤独死なんて言葉はまだ無かった。
夜勤明けだが緊張で眠気は全く無い。
とりあえずビールを煽る。
京都開催では無いが徐々に混雑して来た。
さすが日本ダービー。
競馬のお祭りである。
マークシートに記入する手が震える。
既に購入する馬券は決めている。
今更迷う事は無い。
券売機にマークシートを突っ込み、
現金を投入する。
バサバサバサバサ
もう後戻りは出来無い。
負けたらどうする?
その時考えるか…
勝ったらどうする?
その時考えるか…
勝つ自信はある!
(私が馬に乗る訳では無いのだが)
今まで自信が無かった事など無い!
結果は?
過去の苦い経験が蘇る…
自分の自信を私自身1番信じていなかった。
だが悔いは無い。
腹は括った!
福澤諭吉30枚がたった1枚の馬券に変わる。
残り50,000円。
一気に後悔の念が…
ハズレたらマジどーすんだよ…
今まで何度も同じ過ちを犯して来た。
だが今回は違う。
完全に退路を絶っての勝負。
馬鹿な男と笑うが良い。
これが俺の生き様じゃ〜 !
7枠13番ネオユニバース単勝1点30万円也。
俺の未来を乗せて走れ!
ハッタリ。
クソ度胸。
これだけ生きてきた。
実直な努力に裏打ちされた根拠。
誰もが崇め奉る正論。
そなんものはクソの役にも立たない世界。
全ては結果である。
ふー
大きく息を吐く。
東京競馬場のファンファーレ。
沸き立つ鳥肌。
強い者が勝つのでは無い。
勝った者が強いのだ。
一瞬の静寂。
ゲートは開いた。
1000m通過61秒。
ややスローな展開。
第3コーナーの坂を下る。
まだ後方内内を進む。
届くのか?
過去に私の未来を託した馬達はみな、
ここから突き抜ける事なく馬群沈むのだ。
だが今回は違う。
第4コーナーを曲り外に持ち出す。
イタリアの天才ジョッキー!
ここから突き抜ける。
7枠13番ネオユニバース 1着でゴール!
1番人気だった。
ネオユニバース !
ゴール前の大歓声!
私はヨシ!
と小さくガッツポーズ。
1着でゴールしたがまだ確定して無い。
落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け…
確定の赤ランプが点灯。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおしゃああああああ!!!
ありったけの声で叫んだ!
全身が震える。
立っていられない。
膝から下に力が入らない。
アレ?
これって前回30万円負けた時と同じじゃん…
大勝負は勝っても負けても同じ生態反応だと学んだ。
(たかが30万ぽっちで大勝負とか言ってすいません…)
勝ち馬投票券の払い戻し。
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ!
780,000円也。
未来を手にしたのだ。
もうここには俺の居場所はどこにも無い。
おけいは〜ん!
(これ意味分かる人は友達)
僕やったよ〜!
世界は俺の手の中。
じわじわと溢れ出る喜びを噛み締め、
小躍りしながら京都のHISへ直行!
フォークランド諸島まで片道大人1枚お願いします !
(なぜフォークランド諸島なのか?その理由は下にリンク貼っておきました)
は?
はじめは怪訝そうな顔されたが、
おにーさんがいろいろ調べてくれた。
直行便が無くマイアミ経由でブラジルから行くルートと、
マイアミ経由でチリから行くルートを調べてくれた。
南極ツアーの出発地らしく冬厳しそうである事など、
めちゃくちゃ親身になって調べてくれた。
南半球が春になるのを待つか?
他のおすすめありますか?
場所は何処でも良いです♪
金ならあるんで!
2週間後
2003年6月16日 。
台湾人医師が関空から淡路島を訪れ、
帰国後SARSを発症してた影響で、
ガラガラの関空。
若干32歳11ヶ月と29日。
次にこの地を踏むのはいつになるか?
神のみぞ知る。
住所不定無職。
何処へも行ける。
何でも出来る。
流れる雲の如く。
俺は自由だ。
たった70万ポッチだが、
今に見てろよ。
誰が?

大袈裟に書いているが、
要約すると 社会不適合者が、
一人、
ダントツ1番人気の馬に、
小銭を突っ込み、
泡銭を手に入れ、
日本から消えた。
いや逃げたのだ。
ただそれだけの事。
ガハハ。
さて次はどのエピソードにしようか?
もういいって?
まーそう言わずに!
便太郎の脳内妄想アドベンチャーに、
お付き合いください。
また大袈裟にかっこつけて書いちゃうよ〜
ニュージーランドの北島にケリケリと言う場所がある
— 便太郎 (@biantailang) August 18, 2023
キーウィ🥝の生産が有名で年中何かしら農作業の仕事がある
ここにアランガバックパッカーズと言うホステルがある
ここでマンダリン(小さなみかん見たいな果物)の
収穫を2ヵ月くらいしていた時の話でも聞いていって下さい pic.twitter.com/eRCVugiyVB
何故フォークランド諸島を目指したのか?
まとめましたので是非覗いてみてください。
↑↑↑物語はここから続いている。
そして、何故?今、中国なのか?
↓↓↓物語はここへ続くのである。
