Panasonic クロモリバイクの再生


古いパナソニックのクロモリバイクを組み立てて欲しいというご相談がありました。
フレーム、パーツとも個人売買でご購入されてお持ち込み。足りないパーツはうちで発注してもらいました。
持ち込み修理はもちろん承っておりますが、あまりにもコンディションが悪かったり、私が知らないメーカー、製造元、出所が不明、怪しいと思われるものに関してはお断りする場合がございますm(_ _)m
今回のものは、フレームの傷が多く錆も出ているし、エンド幅が126mmという、80年代~90年代のフレームですが、パナソニックのオーダーフレームですし、落車、事故による変形もなさそうですので、大丈夫と判断しました。
持ちこまれたパーツは当時の6S,7Sではなく現行11Sの105でしたので、エンド修正が必要でした。

黒の塗装がところどころ剥げています
錆も出てます
ガリ傷

正直、なかなかの傷み具合でした。これをちゃんと直そうと思うと塗装を剥離して錆を落とし、再塗装という、レストアレベルの作業になります。
ただ、お客さんは以前うちで修理した直したケルビムのロードバイクがとても気に入っていて、それを通勤で使うのがもったいないから古いフレームで気兼ねなく使いたい、とい事でしたので、そこまでの修理は望んでおられません。ですので、とりあえず傷が目立つ黒の塗装のところだけレタッチしてみることにしました。


傷を削りパテ埋めと下塗りをして、黒を塗装


グラデーションも再現


この後、2液ウレタンクリアを塗布


塗装の凸凹を細かいやすりでならします


ポリッシャーで研磨
Muc-Offミラクルシャインで艶出し。カルナバワックスがベースなので、テカテカした感じの仕上がりになります。旧車には相性が良いかな?と思います。

シルバーの部分は意外と傷が少なく、傷自体も目立ちにくかったので、塗装の補修は黒の部分だけにとどめました。

そしてリアのエンド幅が126mmなのでエンド修正

126mm→130mmへ

エンドの平行度のチェックと修正。スチールフレームならではの作業


ヘッドパーツ取り付け


HOZANのもう廃版になった工具ですが、これとてもが使いやすいです


ハンドルは日東B105,ステムは同DYNAMIC、25,4mmの細いものを使いました。当時のものにはこのサイズが合うかな?と


フレームのコンディションから外れるかちょっと心配だったBB。でも問題なくすんなりと外れてくれました。

完成です

シートステイのガリ傷はなくなりました
Fフォークの傷もきれいになったと思います
懐かしのハイコラムスペーサー!ヘッドパーツを交換してサイズ合わなくなってしまったので、フレーム、ステムに合わせて黒いスペーサーに替えてみました


全体の配色が黒とシルバーでまとまって、良い感じに仕上がりました!
30年前の「ロードレーサー」の雰囲気を残しつつ現代のパーツを組付けてあるので使いやすいと思います。
あと、最初のボロボロの状態からはだいぶすっきりしたと思います。通勤用で気兼ねなく使い、というご要望でしたので、完璧に直さなかったのがポイントといえます。そこまでやると、逆に愛着が湧いてしまいますので😅
私も最初乗ったロードレーサーがこの辺りの年代のミヤタ製のものだったので、ちょっと懐かしい気持ちになりながら作業していました。
スチールフレームも金属疲労や錆やなどでチューブが断裂することもありますので一生乗れるという保証は出来ませんが、コンディション次第では長く乗れるのは確かですね。
この度は作業のご依頼、誠にありがとうございました
m(_ _)m


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