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詩 | 化け狸と小娘

人の行く末が見える化け狸が最も哀しいのは、大衆の二十年後を見、悲しき日々が浮かぶことではなく、目の前にいる小娘の性格が、小娘の悲しき向こうの日々に、なんら奇跡によって揺らぐこともなく、そのままに繋がっていることである。

小娘と出会って二年。
千年のうちの二年。
たった二年。
しかし、分かってしまったことよ。
小娘の救えなさを。仕方なさを。
しかし、分かっていたろう。
人は産み落とされると。

小娘が大人になるとき、化け狸は別れを告げる。
小娘よ。小娘よ。
どうかその白い手で、この化け狸めを絞めてくれ。絞めてくれたら。絞めてくれたら。

春は化け狸の殻と人々の心を置いていった。
小娘の人生は動き出したのであろうか。

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