暁のヨナ46巻 【ネタバレありマンガ感想文】 寂しがる龍神たち
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
血の盃に吸い込まれたヨナとゼノ。2人はその中の世界で四龍と再会を果たす。地上への脱出を目指す一行だったが…。
1.これまでのあらすじ
高華国の姫・ヨナは、従兄弟で初恋の相手スウォンに父王を弑虐され、従者・ハクと都を追われた。神官・イクスに、神の力を持つ伝説の戦士・四龍を集めるよう言われ、天才少年・ユンと国中を旅に出る。白龍・キジャ、青龍・シンア、緑龍・ジェハ、黄龍・ゼノの四龍が仲間になり、国中を周って各地のトラブルを解決していた。その中でヨナは、遠い昔に四龍の力を借りて高華国をおさめた建国の王・緋龍王の生まれ変わりと言われる。
しかし、四龍と赤い髪の少女たちは有名になり、国中枢に知られ、身を守るため再び緋龍城に戻ることになった。そこでヨナは、スウォンが緋龍王の血筋であり、その血による病で長くないと知る。
隣国南戒の同じ病を持つ女性・メイニャンが侵入し、南戒のチャゴルと戦になった。野営地で勝利するが、シンア、ジェハ、ゼノが南戒の都に連れ去られてしまった。さらにチャゴルは、緋龍城の地下から盗み出した盃を手に入れていた。それは、始まりの四龍が龍神の血を受け飲み干した血の盃だった。囚われたシンア、ジェハ、ゼノは逃げ出すが、途中で三体の巨大な龍に変わり行方不明に。
ヨナ、ハク、キジャは、ユンを陣営に残し三龍を探しに出る。ジェハとシンアは龍の姿となってそれぞれ現れ、ヨナの前で消える。戸惑うヨナ、ハク、キジャ。そこへ、ゼノが合流するが、スウォンの部下が来て戦闘になる。キジャは白龍に変化し応戦すると、ゼノは手にした盃の中へ白龍を回収してしまった。盃と四龍を天に還すと告げるとゼノは黄龍に変化し、緋龍城へ飛んでいってしまった。
ヨナとハクは、ゼノを追いかけて緋龍城の地下の緋龍王の廟へ向かった。ゼノは剣を手に2人に襲いかかり、自分を殺して欲しいとヨナに懇願する。不老不死のゼノは、緋龍王の生まれ変わりのヨナの手で死ぬことができるから、と。
ヨナは龍神と話をするといい、ゼノと盃の中へ入っていった。
2.ヨナ=緋龍に固執する神龍たち
ヨナとゼノが目を開けると、美しい空と草原が広がった東屋の中にいた。ジェハたちと再開し、アオやホーちゃんに似た小動物たちに囲まれて、茶を飲み桃を食べ休息の時間を取る。
しかしこのジェハたちは、龍神たちが姿を変えたもので、穏やかな光景も龍神たちが作り出したものだった。
ヨナは龍神たちに、ジェハたちを人間にして地上に戻すよういう。
それに対し、龍神たちは、ヨナを緋龍とよび、自分達の元に戻るようにいって、満開の花びらでヨナを埋め尽くしていった。
ヨナと別行動をとったゼノは血の海に落とされ、そこで本当のジェハたちに再会する。白と青と緑の龍神は、緋龍(=ヨナ)を天界に迎え、ジェハたちを人間にして地上に戻すと宣言するが、ジェハたちは抵抗し、神の力である、目や手や足を奪われてしまった。
そこで、ゼノの中から黄の龍神が現れ、ヨナを地上に戻すようにいい、残り三体の龍神と対立する。残りの龍神は神の契りを破ったことから、黒い化物に姿を変えていき、緋龍に執着し、なんとしてもヨナを手に入れようとする。
ヨナたちは、黄の龍神の力を借りて地上に戻ろうとするも、戻れたのはその血を受けたゼノのみだった。
黒い化物になった残りの龍神たちは、ヨナに取引を持ちかける。
3.龍神たちの謎
今回、龍神がでそろいました。
本来は日本昔ばなしやドラゴンボールのような龍の神様ですが、ジェハやシンア、キジャの姿をとってヨナの前に現れます。
この龍神、ちょっとわかりにくいんですよね、この世界での設定が。
人間を超えた上位の存在で、地上の上の天界に長い時間存在していた神様、というのはわかります。
そして、人間を超えたいろいろな能力を持っていて、いろいろなものをポンポン作り出してヨナに与えてくれます。
この巻と今までの話によると・・・
昔々、緋・白・青・緑・黄の五体の龍神が、天界に存在していた。
そのうちの一体の緋龍は人間を好きになり、人間になって地上に降りてしまった。
残りの四体の龍神は、緋龍を心配し、それぞれの血を盃に入れて、四人の人間に飲ませ、自分たちの力を分け与えた。神龍の血を分け与えられた人間は、その神龍の力を使えるようになったが、三龍は短命で、黄龍は不老不死になった。
そして、四龍の戦士の力を借りた緋龍は、緋龍王となって高華国をまとめ、亡くなった。
しかし、死後、緋龍の魂は行方不明になってしまった。
そのため、緋龍を再び守り迎えられるように、三龍の力は初代の子孫たちに代々力が受け継がれていった。そして黄龍・ゼノは不老不死として生き続け、その身の中には黄の龍神が潜んでいた。
二千年の時を超えて、緋龍の魂はヨナとして生まれ変わり、地上に再び現れた。
三体の神龍は、緋龍に再び天界へ戻るようすすめている。
・・・ということのようです。
龍神の名前も、その血を受けたキジャたち人間も、同じように白龍とか呼ばれるので、ちょっと紛らわしいです。
さらに、この神様たち、どういう存在なのか、イマイチよくわからないんですよね。
普段天界で何をやっているのか、緋龍が人間になるまで五体でどうやって過ごしていたのか、どんな関係だったのか。
そして、すごい力を持っているけど、契りを破ると知性が失われるという。。
その契りの範囲もよくわからない。人類を滅ぼすといってみたり、人間の世界に干渉できないといったり。
ただ、すごい力を持っていても、他人や他龍?の気持ちはわからないようですね。
すごい緋龍には執着していて、なんとしてもヨナを自分たちの手元にとりかえそうとします。
なんででしょう?
彼らからすれば、一緒にいた自分たちを捨てて地上にいってしまった裏切り者ではないのでしょうか、緋龍は。
ヨナは緋龍の生まれ変わりですが、緋龍王の記憶はほんの少ししかなくて、さらにその前の神龍だった記憶はまったくないようで、何の力もない普通の人間です。
自分たちの仲間だからまた前みたいに一緒に天界で暮らそう、と巨大な神龍につかまれて言われても、恐怖でしかないわけで、なんとしても地上に帰ろうとします。
神龍たちはそんな彼女の気持ちはお構いなしです。
一方、龍神たちにしてみれば、緋龍は自分たちを置いて地上にいってしまい、口にするのは人間のことばかり。死んでしまって何千年も経ってやっと生まれ変わってきた、やっと会えたと思ったら、そのヨナは自分たちのことをすっかり忘れてしまい、やはり地上に帰りたがる。せっかく人間に力を与えて四龍まで作って守ろうとしたのに。
龍神たちは寂しかったのです。
神様なのに。
ただ、先代の緋龍はなぜ人間を好きになって人間になったのか、私は全然わからないですね。絶対龍神の方がいいじゃん。。
4.どうなる?クライマックス!
長い連載も最終章です。
そろそろ終わりが見えてきました。
が、
どう決着をつけるのか・・・
全然見えません!!!
まず神龍の決着をつけ、次に破壊された城と首都の復興。
スウォンとは今協力体制になってはいてヨナは仇を打つ気はないつもりないみたいですが、父親を殺されて仲良くしましょうっていうわけにもいかないでしょう。
うーん、、、問題山積みーーー!!
おそらくは、次巻か、番外編後日談を入れて、その次の巻で終わりの予想ですね。
みんな幸せになってほしいものです。
何より、
ヨナとハク・・・どうなる?!
著者:草凪みずほ (著)
ASIN : B0FD2S31CP
出版社 : 白泉社 (2025/6/20)
発売日 : 2025/6/20
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 86.0 MB
ここまでお読みいただきありがとうございました。
これまでの暁のヨナの感想もあげていますので、よろしければこちらもどうぞ。

