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本当に大切なものは意外と少ないことに気づく

50代になると、
不思議なことに「足りないもの」より、
「十分だったもの」に気づくようになります。


若い頃は、
もっと頑張れば幸せになれる。
もっと手に入れれば満たされる。

そう思っていました。

資格を取ること
仕事で認められること
収入を増やすこと
人とのつながりを広げること

どれも間違いではありません。

でも、人生を重ねるほどに感じるのです。
本当に大切なものは、そんなに多くないのだと。



私は助産師として、たくさんの命の誕生にかかわってきました。

新しい命を迎えたご家族の表情を見ていると、
そこにあるしあわせは、とてもシンプルです。

「生まれてきてくれてありがとう。」

その一言に、たくさんの想いが込められています。

そこには肩書きも、収入も、世間の評価もありません。

お産の場面から
人は、本当に大切な瞬間、
とてもシンプルなものを大切にしているのだと気づかされたのです。



私自身も50代になり、
少しずつ「足す人生」から「選ぶ人生」へ変わってきました。

やりたいことを増やすより、
本当にやりたいことを残す。

人とのご縁も、
「たくさん」ではなく、
「心があたたかくなる人」と過ごす時間を
大切にしたいと思うようになりました。

物も同じです。

以前は「いつか使うかもしれない」と思って残していたものも、
今は「今の私に必要かな?」と問いかけるようになりました。



人生設計というと、
これから何をするかを考えて書くものだと思われがちです。

でも私は、
「何を大切にして生きていきたいか」を見つけることが、
人生設計のはじめの一歩だと思っています。

時間には限りがあります。

だからこそ、
何に時間を使うかは、
何を大切にしているかということ。

50代は、
人生を整理する年代ではなく、
人生を磨く年代なのかもしれません。

余計なものを削ぎ落としていくと、
本当に大切なものが、少しずつ輪郭を現してきます。


あなたにとって、
「これさえあればしあわせ」

そう思えるものは何ですか?


健康でしょうか?
家族でしょうか?
好きな仕事でしょうか?
穏やかな朝でしょうか?
友人との何気ない会話でしょうか?


その答えは、人それぞれ違います。


だからこそ、誰かの答えではなく、
自分だけの答えを見つけてほしいのです。



私は「ととのえる」という言葉が好きです。

ととのえるとは、
完璧になることではありません。

必要なものを見つけ、
不要なものを手放し、
自分らしい形に戻っていくこと。

人生も同じです。

たくさん持つことが豊かさではなく、
大切なものを知っていることが、本当の豊かさなのだと思います。


これからの人生は、
増やすことよりも、味わうこと。
競うことよりも、慈しむこと。
誰かになることよりも、自分として生きること。


そんな人生を歩んでいきたい。

そう思っています。

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月小屋 -TSUKIKOYA- | 助産師ゆかり パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!