事業化判定率100%。学生がプロとして企業の経営課題に挑む『B-Lab』とは
事業化判定率100%。弊社、株式会社LeaP UP!が運営する『B-Lab』は学生が年商数百億円規模の企業の社長へ直接提案し、実際に予算を動かす「実戦」の舞台です。大人と学生が共に未来を創る、そんな世の中へ。代表取締役・関根がこの場に込めた信念と、若き才能が社会を動かす『B-Lab』の核心に迫ります。

「学生は戦力」若者の新たな視点で日本に革命を

—『B-Lab』が誕生した背景を教えてください。
関根:私はフィリピンに6年半ほど住んでいたのですが、日本に帰国したときの衝撃が大きかったことが関係しています。フィリピンの平均年齢は2024年時点で約24歳(※1)。街全体に活気があって、若者があふれている。一方で日本の平均年齢は約49.9歳(※2)。久しぶりに母国に戻ると、活気が足りないと感じました。
それだけではなく、日本では国民の8割近く(※3)が「日常生活に悩みや不安を感じている」というデータもあります。そんな状況で「自分たちはもう終わりだから、あとは次世代がよろしく」と、若者に未来を託しすぎているような空気を私自身感じていました。
若者だけに未来を押し付けるのもおかしいし、大人だけが若者に教えるという構図も違う。どんどん変化する世の中で、若者ならではの価値観や感覚はもちろん、AI活用など新技術に対する知見など、大人世代が若者に教わった方が良いこともあります。だからこそ、「次世代の役割」か「大人の責任」かという二択ではなく、立場や年齢という枠を飛び越えて、お互いが深く人間的に分かり合い、一緒に新しい旋風を巻き起こす共同体が必要だと強く思ったんです。
※1参照:https://philbiz.jp/biz-blog/3495/
※2参照:https://www.cia.gov/stories/story/spotlighting-the-world-factbook-as-we-bid-a-fond-farewell/
※3参照:https://survey.gov-online.go.jp/living/202509/r07/r07-life/

—なかでも学生さんにパワーを感じたきっかけは、何かあったのでしょうか?
関根:フィリピン滞在中、高校生と一緒にビジネスキャンプをする機会がありました。その時に驚いたのが、高校生の彼らがすでにビジネスに関心を持ち、新規事業開発や起業を経験して社会で活躍したいという意欲を持っていたことです。
帰国してからも、多くの学生と話すなかで確信したのは、学生は単なる守られる存在や採用候補ではなく、社会を動かすための立派な戦力になり得るということです。業界の常識やバイアスにとらわれない若者ならではの感性や感覚には、大人だけの世界ではなかなか得られない価値があります。ですが、それに多くの大人はまだ気づいていない。若者が一人の「生産者」としてプロの現場に立ち、若者ならではの視点で企業や社会を突き動かしていく。そんなイノベーションの入り口をつくりたかったのが、『B-Lab』を立ち上げた大きな動機です。
相手は年商数百億の社長。企業の未来を動かし、事業化を勝ち取る実戦の舞台

—まず『Bloom UP!』と『B-Lab』とはそれぞれ何か、教えてください。
関根:『Bloom UP!』は、弊社、株式会社LeaP UP!が運営する学生限定のビジネスプラットフォームです。その中核コンテンツが、学生ビジネスコンペティション『B-Lab』です。
『B-Lab』は、企業の経営課題に挑む学生ビジネスコンペティションです。選抜された学生チームが約2〜3週間で提案を磨き上げ、事業案を社長に直接届けます。
私たちは『B-Lab』を「日本の才能がプロへ飛躍する場」と位置づけています。学生は、学校にお金を払って教育を受ける「消費者(=お客さま)」ですが、社会に一歩出れば価値を提供して対価を得る「生産者(=プロ)」にならなければなりません。
しかしながらいまの世の中では、その転換は社会に出て初めて求められます。いきなり「プロとして価値を出せ」と言われても、戸惑うのは当然です。そのため、在学中に「生産者」に転換できる機会が必要だと考えました。
『B-Lab』は、学生が年商数百億円規模の企業の経営課題に対し、プロとして価値を提供する、すなわち「消費者」から「生産者」への転換が求められるプロジェクトです。
—学生向けのビジネスの場といえば、「ビジネスコンテスト」が馴染み深いと思いますが、『B-Lab』はあえて「コンペティション」と呼んでいますよね。
関根:はい。ビジネスコンテストとビジネスコンペティションの違いは、アイデアを評価する軸にあります。
ビジネスコンテストは、自らのアイデアや夢を語って評価してもらう「自分軸」の場。一方で『B-Lab』は、実際の企業の経営課題に対して企業・経営視点(=「他者軸」)で事業設計をどこまで突き詰められたかが評価されます。その企業の歴史や社会的意義を深く理解し、市場環境や競合他社を徹底的にリサーチしたうえで、「なぜ自社がやるのか」「どこに競合優位性があるのか」を論理的に証明し、経営陣を納得させなければなりません。そういった意味で、『B-Lab』はコンテストではなく、コンペティションであると考えています。
—一方で、企業が『B-Lab』を通じて学生たちに一大プロジェクトを任せるメリットはどこにあるのでしょうか?
関根:プロフェッショナル同士で知恵を絞ってもなかなか思いつかないような若者ならではのアイデアや視点を、自社の施策や事業に取り入れたい。そういった企業が『B-Lab』を活用してくださっています。
また、学生と一緒にプロジェクトを進めること自体が「若者と共に未来を創っている会社」だという企業・採用ブランディングにもつながる側面もあります。「学生や新人にも経営に関わるチャンスがある会社」として優秀な学生へのブランディングにもつながること。それも『B-Lab』に参加する企業にとっての価値になっていると思います。

—具体的に、『B-Lab』にはどんな人たちが関わっているのでしょうか。
関根:大きく3者います。経営課題を提示するパートナー企業、事前の面接を通過した選抜学生約10名、そして『B-Lab』の場を設計・運営する我々です。3者が立場を超えて経営課題の解決という一点に熱量を注ぎ込む、それが『B-Lab』という場です。
—『B-Lab』期間中は、何がどのように進むのか、具体的に教えてください。
関根:まず選抜学生10名は、運営側が個々の能力やバランスを見て5名1チームの2チームに編成します。この2チームがそれぞれ同じ経営課題に挑み、プロジェクトを進行します。
流れとしては、まず初日に企業の本社を訪問し、経営陣から経営戦略やいままさに向き合っている課題を現場の言葉でヒアリングする「オリエンテーション」から始まります。そこから約2〜3週間のLab期間に入り、最終日にその企業のトップへ直接プレゼンテーションし、評価・判定を受けます。
Lab期間中は、市場調査や競合分析を重ね、事業案を磨き上げていきます。毎日30分の定例ミーティングに加え、ビジネスに精通した社会人メンターと某大手戦略トップコンサルティングファーム内定者の学生メンターが各チームに時には厳しいフィードバックをぶつけます。何度事業案が白紙に戻っても、またイチから作り上げていく。時にはディスカッションが深夜にまで及ぶこともあります。それでも学生も我々も、本気で「企業を動かし、事業化させる」という一点にのみコミットしています。まさにビジネスの真剣勝負の現場そのものです。
「事業化判定率100%」企業と社会が動き出す舞台裏

—これまでのパートナー企業との実績を教えてください。
関根:これまでに株式会社 船井総研ホールディングス、株式会社 クレバリーホームなどをパートナー企業に迎え、学生チームの提案は全件事業化判定を獲得し、一部提案はすでに事業化。そのほかも事業化に向けて調整が進んでいます!
株式会社船井総研ホールディングスとは、将来の採用候補や顧客との接点を学生のうちから築きたいという思いで『B-Lab』に課題を提供してくださいました。このプロジェクトでは学生チームが「家業人材コミュニティ」の設計と、そのキックオフイベントを企画・提案しました。両親が経営者であるほんの一部の学生にリーチする施策を考案するのは、我々大人にとっても難題でしたが、「家業人財祭り」というイベントとして後に実現しています。
株式会社クレバリーホームの場合は、Z世代ならではの視点を住宅の構想と若者向けPR戦略に取り入れたいという目的がありました。このプロジェクトでは、「Z世代が住みたい家とはどんな家か」をテーマに、学生が自由な発想で住宅構想とそのPR戦略を考えました。優勝チームが提案した「クレキューブ」のアイデアは、家をキューブ型のモジュールで構成し、増築・縮築ができるというもの。社長からは「100億円規模の商材になる可能性がある」という言葉もいただきました。
この提案のうち、SNSを活用した新たなPR戦略については現在、予算をかけて実装が進んでいるところです。

—提案を受けたパートナー企業からは、どんな反応がありましたか?
関根:最終プレゼンテーションで社長が感動で涙される場面を何度も見てきました。株式会社クレバリーホームの代表取締役からは「学生がここまでやってくれたことへの感動と同時に、自分たちの社員が、より一層想いを持って仕事に向き合えるような環境にしていきたいと感じた」という言葉をいただきました。
さらに同社との『B-Lab』開催後しばらくして、「劇的な変化があった」との報告も受けています。普段は物静かなとあるベテラン社員が、積極的に周囲を鼓舞するようになったそうです。
学生たちが企業の未来を自分ごととして真剣に考え、熱意を持って提案する姿が社内の人たちの心を動かしました。プロのような高いレベルの提案に下から突き上げる感覚を覚え自ら行動を変えたのだと思います。こうした経験から、『B-Lab』には若者の視点やアイデアを取り入れられること以外にも、パートナー企業をモチベートしたり活性化したりできるパワーもあるのだな、と実感しています。
—一方、参加した学生からの反応も聞かせてください。
関根:『B-Lab』では、一人のビジネスマンとして企業に価値を出すことが求められます。それに応えようと、時には連日朝方まで死に物狂いで議論を重ねる学生たちが毎回出てきます。無理をしてしまう学生も出てきますが、それでも「自分たちの提案を事業化させたい、この企業に貢献したい」という一心で食らいついてきてくれます。
全てを出し切り、最終プレゼンを終えた後の彼らは、参加前と比べて顔つきも佇まいも一気に「大人」になります。ある学生は「自分の強みと弱みをこれほどはっきりと理解できたことはなかった」と語り、また別の学生は「想像を絶する思考の深さを求められたが、やり遂げたことが大きな自信になった」と話してくれました。
『B-Lab』を終えた学生に、私は必ず「あなたたちは今日、社長の心を動かし、実際に企業を動かそうとしている。次は社会を、国を、そして世界を動かせる人間になってほしい」と伝えています。
これは、22歳、新入社員だったときに当時勤めていた会社の社長から聞いた言葉が元になっています。
「世界は国でできている。国は社会でできている。社会は企業でできている。企業は人でできている。では人は何で動くか——人は感情でしか動かない」
「人の心を動かせれば、企業が動き、社会が動き、いつか世界を動かせるんだ」と当時心から感銘を受けて以来、いまでも私の行動指針にしています。だからこそ、『B-Lab』で社長の心を動かした学生たちにも、自信を持って社会に羽ばたいてほしいのです。
日本に「革命の旋風」を。若き才能が大人と共に未来を創る社会へ

—最後に、関根さんが『B-Lab』を通じて、実現したいことを教えてください。
関根:『B-Lab』のような場が、日本中で当たり前に起きていく、そんな社会をつくりたいですね。企業規模や業種を問わず、若者と大人が立場を超えて一緒に新しいものをつくっていく。これが各地で起きれば、学生たちにとっては学問を続けながらビジネスのキャリアが積めますし、企業は次世代が持つ視点をどんどん取り入れられるはずです。
今後はジョブ型採用の時代が来るといわれています。そうなった時に、「お見合いのような面接」ではなく、実際にプロジェクトを共にした信頼関係から始まる採用がスタンダードになるのではないでしょうか。ビジネスの実績や経験を持った状態で社会へ羽ばたく学生を増やす。今後も『B-Lab』がその登竜門的場であれるよう、成長させたいです。
『B-Lab』は、企業の経営課題に挑む学生ビジネスコンペティションです。選抜された学生チームが約2〜3週間で提案を磨き上げ、事業案を社長に直接届けます。
▶︎ 『B-Lab』の詳細はこちらをご覧ください:https://b-lab.bloomup.jp/
『Bloom UP!』は、株式会社Leap UP!が運営する学生限定のビジネスプラットフォームです。
▶︎ 『Bloom UP!』の詳細はこちらをご覧ください:https://bloomup.jp/top
