山口県内22蔵が集結。「しゅうなん地酒横丁」で見つける“一杯”
5月23日に開かれた、山口県内22の酒蔵が集まった「しゅうなん地酒横丁」。歩行者天国となった周南市銀座通りには、お猪口を片手に“一杯”を探す人たちの熱気があふれていました。
蔵人と会話をしながら選ぶ限定酒。お気に入りの銘柄を求め県外から訪れた人たち。地酒をきっかけに、街を歩き、人と出会う一日。
会場で見つけた「一杯」と「街」の風景を、周南市市民ライターとしてお届けします。
お気に入りの「一杯」を目指して、飲み放題ブースへ

会場に着いたのは11時過ぎ。飲み放題ブースには、すでにお猪口を片手に盛り上がっている人たちが見えます。
入口で飲み放題リストバンドをもらったら、さっそくなかへ。

会場には救護給水所がありました。看護師スタッフが来場者に、水分補給を呼びかけています。
「お酒を長い時間楽しんでもらうためには、ここが分かれ道」と、看護師スタッフが列に並んでいる人たちに声をかける姿に、イベントの温かさを感じました。

飲み放題ブースは4カ所に分かれ、各ブースその酒蔵を代表する5種類〜7種類の日本酒が置かれています。
例えば周南の地酒なら、山縣本店の「防長鶴」、中島屋酒造場の「中島屋」、はつもみぢの「原田」など。
お目当ての酒蔵があるブースに一直線に行く人。1番目のブースから順番に回る人。暖簾やお酒の名前を見ながら、最初の一杯を迷う人。
それぞれの楽しみ方で地酒を味わう人たちの熱気が、歩行者天国となった銀座通りに満ちていました。

枡にお猪口を入れているご夫婦に、「枡はもらえるのですか?」と聞いてみました。
「これは旅行先でもらった枡を持って来たのよ。こうすれば持ち歩きが楽にできるでしょう」

乾杯の音頭がかかると、一斉に「かんぱーい」の声。会場のボルテージが、一気に上がります!

「岩国市にある八百新酒造の雁木が好きでね。22蔵のなかに雁木が入っているから、今回広島から足を伸ばしてみたよ。周南は初めて訪れたけれど、人が多いのに驚いた」と、日本酒が大好きな2人組の男性の言葉です。
なじみの雁木と、初めて見た川村酒造場の東洋男山を選んだとのこと。酒処の日本酒を仕込む水の話で、盛り上がりました。
蔵人たちとの出会いの場、酒蔵ブース

会場には、酒蔵さんがお酒やグッズを販売している「酒蔵ブース」があります。ここで蔵人さんと会話をしながら、お酒を選べると聞きました。訪れてみましょう。

飲み放題とは別に料金がかかりますが、このブースでなければ飲めないお酒があります。
各酒蔵のファンの人たちが、お目当てのブースに並んでいました。
県内限定商品を目当てに「獺祭」

東京の友人に、「えっ!獺祭って山口県だったの!!」と驚かれた知名度抜群な酒蔵。
今日訪れた人の様子を聞くと、「ここに来る人は山口県のお酒だと知っている人ばかりですね(笑)」とのこと。

この日並んでいたのは、山口県限定販売の『獺祭 BLUE 50 from NY』や『にごりスパークリング』。
ニューヨークの酒蔵で造られ、山口県へ逆輸入している『DASSAI BLUE』を、珍しそうに手に取る来場者の姿も見られました。
「自分が造ったお酒を飲んだ感想を、お客様から直に聞ける機会はなかなかありません。今日のようなイベントは、とても貴重な機会なのです」と、蔵人さん。
特別デザインのボトルが並ぶ「はつもみぢ」

会場となった銀座通りのすぐ近くに酒蔵を構える「はつもみぢ」のブースには、途切れることなく人が訪れていました。

「リピーターの人が多いですね。『毎年来ています』と、立ち寄ってくれるお客さんもいます。チケット販売も2000人と昨年より人数が増えていますし、北九州から来られた人もいました。日本酒を知ってもらう場として、うちの蔵でも大切にしているイベントです」

季節限定商品や普段は販売しないお酒も置かれているので、ここでしか出会えない一杯を求め訪れる人も多そうです。

飲み放題コーナーで「はつもみぢ」を選んだ人からは、「これが一番おいしい。何杯でも飲める」と、真っ赤な顔で教えてくれる地元ファンもいました。
もっと知ってほしい! 周防大島復活の酒「川村酒造場」

飲み放題コーナーで「あなたが選んだ最初の一杯」を聞くと、高い確率で名前が挙がったのが、周防大島に酒蔵を構える川村酒造場です。
「たまたま2人のお休みの日が重なったので、来てみました」と話す、職場の同僚だという女性2人組。
口に含み「あっ、これおいしい。飲みやすい」と、お互いのお猪口を交換しながら笑顔で感想を教えてくれます。

20年前に休造した川村酒造場は、1年前に酒造りを復活しました。
「昨年このイベントに参加したときには、まだ1種類しか提供できませんでした。今回は、自分たちが今できる精一杯のラインナップで、3種類のお酒を用意しました。お酒だけでなく、周防大島の空気や自然を感じてほしいですね」

川村酒造場のファンはとにかく熱い!通りがかる来場者へ自ら「このお酒はおいしいよ」と、声をかける場面も見られます。
飲み放題コーナーにいた来場者からは、「周防大島の酒蔵へ見学に行ったことがあるから、最初の一杯は川村酒造場を選んだ」という声も聞かれました。
「地酒横丁は、私たちのお酒を知ってもらう良いきっかけになっています。それぞれのお酒には、異なる思いやストーリーがある。どんな場所で、どんな人たちが、どのような思いで造っているのか。このイベントで感じてほしいですね」
「次はどこへ行く?」地酒横丁から周南を楽しむ

「しゅうなん地酒横丁」は、11時から18時30分まで開かれました。「仕事が終わって大急ぎで来たから、今からだよ」と、お猪口を片手に次のブースへと歩みを進める人。
立ち飲み机が並ぶ銀座通りは、家族や友人とお猪口を傾ける人の波が途切れることなく続いています。

「たまたまSNSで見て、大阪から初めて周南へ来ました。雁木が好きなので惹かれて。今日は周南で一泊して帰ります」と、1人で立ち飲みを楽しんでいた若い男性。
「バスツアーを見つけて広島から来たけれど、徳山駅前にこれほど人がいるとは驚いた。この後に行くどこか良いお店を教えてくださいよ」と、私におすすめのお店を聞いてきた若い女性2人組。
次は何を飲む?
次はどこへ行く?
周南の街を歩きながら、あなたの「一杯」を見つけに来ませんか?
この記事は、周南市の魅力をPRする周南市市民ライターとして発信しています。
【周南市市民ライターによる「しゅうなん地酒横丁」の記事】
【一般財団法人周南観光コンベンション協会のサイト】
【徳山銀座通りの情報】
