【MBTI】ISFJとISFP 違い・比較・見分け方
今回はISFJとISFPの違いについて。典型的な日本人像というイメージがある両者だが、その違いは果たして。
1.共通点
①良心的で争いを嫌う
ISFJや・ISFPは共に控えめで良心的な性格をしている。デリカシー意識が高いため、他人の心に土足でずかずかと上がり込むようなことはなく、また自身もそういった人を苦手とすることが多い。
彼らは穏やかな性格をしており争いを特に嫌う。ケンカや暴力はもちろんのこと、議論や口論といったものも嫌うため相手を否定することも少ない。
一方で内向型らしく引っ込み思案なところがあり、自己アピールや積極性、問題解決を苦手としやすい。人や職種によってはこれらの要素が課題になることもある。
②コンパクトな世界観
ISFJ・ISFPは自分の生活圏を中心としたコンパクトな世界観を持っている。衣食住などの日常生活やライフワーク、家族や友人といった身近な人間関係に対する愛着が深い。学校なら2軍で和気あいあいと過ごし、社会人以降は中高の同級生、女子会、ママ友などの内輪で仲良くしている印象だ。
興味の対象はやはり日常生活や、家族、友人恋人、職場の同僚といった身近な人間関係、ルーチンやライフワークといった自身の生活圏内にあるもので、それらに対する解像度は高い。気心の知れた少数の人と付き合い小規模なコミュニティに身を置くことに安心感を覚える。
一方で生活圏の外の世界はあまり関心を持たない傾向がある。現在の業務で使わない周辺知識やスキルの獲得、コミュニティから出ていった人の思案、自分の将来のビジョンといった「外の世界」にはあまり意識がいかないようで、ともすれば苦手意識があるようだ。
ISFJ・ISFPの会話はやはり食べ物や日常生活、人間関係などが多い。この点はINFJやINFPとは異なり、内向型ではあるが意識はあくまで現実に根差している。抽象的思考のレイヤーを用いて具体と抽象の世界を行き来することは少ないようだ。
③村人気質
ISFJやISFPは積極的な意思表示をあまり行わず、ひとつのコミュニティにとどまり続ける特徴がある。たとえばベテランの事務員さんとか、古株のパートさんとかそんな感じだ。他のタイプのように、やりがいや出世、自分探しなどを目的に旅を続けていく印象はあまりない。
彼らは問題解決や目標達成を苦手としているが、ポジションによってはこれを求められないことが多い。一方で気配り力や要領の良さでサポートを行うため組織の潤滑油として重宝されやすい。
ISTJやISFPは置かれた場所で咲くタイプともいえる。問題解決は他のタイプが担うため、短所が弱点とならず長所は存分に生かされやすい。そのため本人に強い不満がなく組織から存在が許される限りは一か所に留まり続ける傾向がある。
組織社会ではリーダーシップはあまり発揮せず、積極的な能力開発やキャリアアップもあまり行わない。その一方で実働要員としては過不足のない能力を持っているため失点が少なく、ルーチンワークに対する耐性も高いため、気付けば環境に誰よりも長く居ることも多い。
2.ケアの対象
INFJやINFPがそうであるように、ISFJやISFPもケアを得意としている。S型故に身体的ケアや行動によるサポートを得意としているが、スタンスや対象が少し異なっている。
①他人のケアに長けるISFJ
ISFJは細やかな気配りに長けた性格で、自身の周囲にいる人々のケアを得意とする。ホスピタリティ(貢献意欲)が高く利他的な振る舞いを自然に行うことができる。
これは主機能Si+補助機能Feのなせる業で、ESFJのように強すぎないところがちょうどいい。たとえば学校で体調が悪そうなクラスメイトを見つけて保健室に付き添ったりとか、何らかの理由で泣いている子のそばにいてあげたりといった感じだ。
一方でセルフケアには長けておらず、しばしば自分を後回しにしたり自己犠牲的になりがちだ。また自分自身の感情を把握するのはあまり得意ではなく、悩みやストレスを心の内に溜め込みやすい。組織集団では損な役回りを引きやすいかもしれない。
ISFJの心優しさには多くの人が助けられる。結果が強く求められる環境はギスギスしがちだが、彼らが潤滑油となっているおかげでなんとか回っている組織集団は意外と多く、その意味ではなくてはならない存在といえる。
②セルフケアに長けるISFP
ISFPはセルフケアに長けた性格だ。自分自身の快不快の感情や喜怒哀楽の感情をとらえやすく、好き嫌いがはっきりしているため自分に対してウソをつかない。この特性は当たり前に思われて実は当たり前ではなく、できる人が限られる。
そのため自分の好きな人は積極的に助力するし、興味のあることは努力をいとわない。たとえば友人、恋人、家族といった自分の好きな人・大切な人には自分に対してと同等かそれ以上の豊かな感情表現とケアを惜しまない。「推し」の概念はISFPを見るとわかりやすい。
一方で不快なもの、間違っているもの、嫌いな人には全く関心がないか、遠ざけようとするためケアの対象はムラがある。会社のようなは表向きは従いつつも、インフォーマルでは割とはっきり否定する。
そのため好みやキャラクターがわかりやすく、愛嬌も備えているので周囲に受け入れられやすい。自分に正直なことは周りに対しても好印象となるため、得な役回りになりやすいかもしれない。
3.得意分野の違い
①事務が得意なISFJ
ISFJは事務作業が得意とされる(らしい)。主機能Siで作動記憶に優れるためタスクの抜け漏れが少なく、ルーチン作業の記憶が残りやすいために書類上の違和感に気が付いたり、しばらくやらなかった処理方法を覚えていたりするからだ。
らしいというのは、実は筆者の周りにはISFJがいないためどうしても推定になってしまうのだが、noteのISFJさんに聞いてみたところ、そのような傾向は割と強いようだ。職場のISTJを見る限り本当に常識的かつミスがないので、ISFJも割とそうなのかもしれない。
筆者(INFJ)はこの辺ガバガバなのでとてもうらやましい。もっとも外出があって短時間で事務をこなさなければならない営業職と、内勤で持ち時間一杯使えてメモもいつでも取れる事務職だと勝手は違うとは思うが。
②軽作業が得意なISFP
ISFPは軽作業が得意なようだ。たとえば家事やアルバイト、接客の仕事といった専門性が低く対人要素が程々にある仕事だとISFPは生き生きする。これが工事・運転のように専門性が高く対人要素が低い作業になるとISTPの得意分野となる。事務になるとやはりISFJだろう。
ISFPが専門性を備える場合、介護、保育、医療といった業界に強いと思われる。特に看護師はこれらの職種としては高収入で、Fi+Seが生きる形となるので有力候補だろう。血がダメな人もいるが。
また特筆すべきは、楽器演奏・イラスト・デザインといった創作活動や、料理・裁縫といった家事技能に適性にある人が多い点だ。この辺の手先の器用さは随一で、芸術家の人物像と、ISFPの人物特性はよく似ているのでさもありなんかもしれない。
4.苦手分野
ISFJ・ISFPは世界観がコンパクトな分、世界観を無理に広げられると弱い面があるようだ。その特徴から、リーダーシップを求められる分野、高度な専門性を求められる分野とは相性が悪そうだ。
問題解決や目標達成を求められないサポート系の仕事か、マイペースに取り組める仕事が向いているだろう。
①想定外が苦手なISFJ
ISFJは想定外を苦手とすることが多いようだ。未来に対してネガティブな印象を持っており、未知のものを恐れる傾向が強い。想定外の状況になると恐怖から身がすくんで動けなくなってしまうことがあるようだ。
このためISFJは変化の多い環境を苦手とすることが多い。ISFJはFeが有効に機能しない環境では代替機能Tiで物事を考えるが、その際にSi-Tiループに陥りやすい。「前はどうやったか」「あの時はこうだった」と前例を参照しながら深く考え込んでしまう。
しかし前例をつぶさに確認しても未来における答えが出るわけではないので、類似事例が現前に迫られるとどうしてもネガティブになってしまい、ついには病んで塞ぎ込んでしまうようだ。
塞ぎ込んでも状況が好転しない場合、劣勢機能Neのグリップで極端な発想に至り、皆を驚かせることがある。恐慌状態に陥ったISFJは中には取り返しがつかないことに走ってしまうこともあるので、普段善良な彼らがそうならないように見守ってあげたい。
②言語コミュニケーションが苦手なISFP
ISFPは言語によるコミュニケーションを苦手とすることが多いようだ。
いわゆる「日本語力」というと語弊があるが、言葉に対する解像度があまり高くない。思えば学校のテストなどでも割とつまづきやすい人も多かったのではないかと思う。
ISFPは言葉足らずでふわっとしている人が多い。言葉の省略が多く主語や固有名詞がしばしばなくなりやすい。また指示語の対象や時系列がわかりにくいことがあり、言葉の「意味」が曖昧で複数の意味にとれる表現になってしまい、直接話を聞かないとわからないといった具合だ。
これはISFPとメールやチャットのやり取りをするとわかると思う。INFJやINTJだと1往復で終わるやりとりが、ISFPだと5~6往復かかることがある。プライベートならまだしも仕事だとこれは非常に困る。メールだと1日置きなのでしびれを切らして結局電話することになる。
これらは心理機能でいえば代替機機能Ni+劣勢機能Teが未発達といったところだろうか。またISFPは秘密を無意識に話してしまいやすい。だからISFPに話すときはオープンにされても問題がないかよく確認した方がいい。
③ISFP 不思議な子
ISFPがこうなる理由としては、おそらく言葉や行動の「意味」に注意が向かいにくいのかもしれない。主機能Fiのセルフケア+補助機能Seのライブ感という子供時代において実用的な機能を二つ所持しており、大抵はそれでこなせてしまうためかもしれない。
不自由感がないため不健全状態に置かれる人が少なく、代替機能Ni+劣勢機能Teがあまり育たない人が多いのかもしれない。この点は社会適合面で不自由感を感じやすく、その処世術として代替機能Siが育つINFPと対照的だ。
一方で非言語コミュニケーション能力はSP型の例に漏れず優秀で、アドリブやマルチタスクが能力が高く、ルーチン適性も高いため、考えるよりも状況に合わせて臨機応変に動くことが要求される主婦業やアルバイトといった軽作業では活躍しやすいタイプと思われる。
そのためNiユーザーのように言語能力に特化する反面、非言語能力が壊滅的なタイプとは対照的で両者の間ではコミュニケーションの齟齬が起こりやすいというのはあるだろう。これは相性かもしれない。
まとめ
今回はISFJとISFPの違いについて述べてみた。まずは自タイプから近いところからということで書き始めたコーナーだが、一応これでISFJ・ISFP・INFJ・INFPの4タイプについては網羅したことになるのかな。
ステレオタイプな日本人イメージのある2タイプだが、実際に多数派なので、自分が極端な人間だと自覚している人は彼らをよく理解するところから始めていくといいかもしれない。かくいう筆者もISFJから分析して、INFJとの違いはどこなのかというところからMBTI学習を進めていった。
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