【HSP】HSPのたったひとつの見分け方「メールが遅い」
今回はHSPの話。なぜHSPはメール返信が遅いのか。
HSPかもしれないと思っている人へ
普段はこのnoteではMBTIの話を書くことが多いのだが今回はHSPの話だ。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、ざっくり言うと共感力や感受性が強く、心が繊細で傷つきやすい人といった感じになる。先天的特性であり割合的には全体の20%くらいの人が該当するようだ。
noteでは自身がHSPかもしれないと思っている人はそれなりに多いと思われる。筆者も例に漏れずそのきらいがあって、昔から泣き虫だったり、共感性羞恥を感じやすかったり、いじめられてもやり返せなかったりで結構しんどかった覚えがある。
しかしながら、HSPはMBTIタイプ論や、認知特性、発達障害よりも定義がさらにふわっとしており、自身がHSPかどうかはわかりづらいことが多い。最近流行ったこともあって、明らかに外向型っぽい芸能人がHSPと公言したりして尚更意味が独り歩きしてしまった感がある。
たしかにHSS型HSPという刺激欲求型のHSPがいるのも確かだが、HSPの本質はやはり内向型とは思っているので、自身の例も参考にちょっと話してみたいと思う。
1.自身がHSPかどうかの見分け方
自身がHSPかどうかで迷っている人が、結構な精度で見分けられる(と考えている)シンプルな方法がある。それは‥‥
─────メールの返信が遅い。
ということだ。これはそれなりに自信がある。note見ていても似た感じの人は大抵コメントの返しが遅いことが多いようだ。
2.HSPはなぜ返信が遅いのか?
そんなバカなと思うかもしれないが、思い当たる人はいるだろう。特にこのnoteでもよく見かけるINFJ・INTJの人たちなどはどうだろう。
いただいたコメントをチェックしつつも、返信を明日以降に先送りにしていたりしないだろうか?もしくはコメントをチェックすることに緊張感を覚えたりしないだろうか?
今図星を突かれてギクッとなった人もいるだろう。怒らないから正直に手を上げなさいと言われて、うつむいて黙り込んでしまう人もいるだろう。
‥‥要はそういうところだ。HSPはおそらくメールをするときにためらってしまう。嫌われないだろうか。相手を怒らせないだろうか。考え込むうちに気軽にメールチェックしたり、返信するのが難しくなってしまうのだ。
①覚悟が完了するまでの時間
HSPはメールを開くとき、あるいはこのnoteの新着履歴を見るときも、気の重さを感じると思う。たとえば仕事のトラブルやクレーム、転職活動中の企業からの返信メール、好きな人とのやり取りなどは、チェックしなければならないのはわかっているのだが、目をそむけたくなる。逃げたくなる。
それでも結局は目を通さなければならないのだが、HSPはそうやって覚悟を決めるために要する時間が普通の人よりも長いのである。席に座って落ち着き、コーヒーを淹れ、それを一口注ぎ、深呼吸をしてからようやくだ。
自分なりの儀式やルーチンを行ってからじゃないと覚悟が完了せず、心の準備ができないのである。
②他者から否定される恐怖
どうしてHSPはメールを身構えてしまうのか。それは人よりも繊細で傷つきやすい心を持っているため、他者から否定されるのが怖いからだ。
人生で他者から否定されることは頻繁にある。それは対面での会話や、電話での連絡はもちろんあるのだが、切り出しにくい話は気遣いや流れがあるため、事前に身構えたりなんとなく察したりして「たぶんそうなんだろうな」と心の準備はできるだろう。
この点メールは怖い。そういった前後の文脈性がなく、文章で明確に否定する旨がいきなり飛んでくるし、どうして否定するのかという理由も添えて簡潔に書かれているからだ。
文章は証跡として残すのに便利なため、どうしてもそういう書き方・伝え方になってしまう。それは分かるのだが心理的なコミュニケーションコストはあまり意識されにくい。「メールを開くのが怖い」という感覚は普通の人からはなかなかピンとこないかもしれない。
それは必ずしもその人の人格性を否定するものではないかもしれない。資格試験の不合格通知も、就職試験の不採用通知も、担当案件の解約通知も、その人自身を否定するものではない。単に能力が足りなかったり、条件を満たさなかったり、運やタイミングが悪かったりというのもあり得る。
けれどもHSPはそれを正面から受け止め、深刻に受け取ってしまいやすい。嫌われてしまった、全部自分のせいだ、次もダメなんじゃないかとネガティブな想像が脳裏によぎってしまうのだ。
③感情表現が不得手
これは人にもよるのかもしれないが、HSPは感情表現が不得手な人が多いように思う。喜怒哀楽や好き嫌いを、自分がありのまま思ったこと・感じたことを、自分の言葉で率直に表現することがきわめて苦手なのだ。
たとえば飲み会などで「この中で誰が一番好き?」と聞かれるとHSPは硬直してしまうことが多い。あるいは「きみはどうしたいのか?」と聞かれるとHSPはしどろもどろになってしまうと思う。もちろん本当はある。だがそれを公言していいかどうかはかなり迷うだろう。
HSPは共感力が一際強いために自分自身の価値観(自分軸)と、他人から期待される価値観(他人軸)が混ざったり、時に矛盾したりすることがある。そのため「自分自身の価値観」を問われると判断能力を失ってしまう。
筆者はものをあげた・もらったときのメールのやり取りが結構苦手で考え込んでしまうことが多い。LINEのスタンプは楽にはなったが、スタンプ自体の受けの良さなどを考えてしまうし、スタンプを探しに行くこと自体が下手なので堂々巡りになっている感はある。
またメールをどこで切るべきかわからないことがままある。逆にメールを始めるのも苦手で、何かしらの要件や動機を作らないとなかなか送れないというのもあり、基本的にメールが苦手なのかもしれない。
3.日常生活で困ること
①やり取りが疲れてしまう
メールのやり取りやコメント開始は結構気疲れしてしまう。これはHSPあるあるだろう。何書けばいいんだよから入って、丁寧なレスを心がけているうちに時間と労力を使い過ぎてしまうのだ。このためHSPは文章が長文になってしまうことが多い。
適当な一行レスでもいいから即レスした方が速いし印象もいいのは頭では分かっているのだが、相手に対する気遣いや、なまじ生真面目なところから考え込んでしまいやすい。移動中やスキマ時間にパパっとレスしてしまうのが苦手なこともある。
HSPは筆不精ではあるのだが、わかりにくいのはHSPはメールやコメントが決して「嫌い」ではなく、むしろこういうやり取りは「好き」な点だ。普通の人よりも気持ちの整理に時間がかかってしまうために返しがシンプルに遅くなってしまうのだ。
②外出中にチェックできない
メールの確認は移動中にスマホでもできる。むしろ普通の人は仕事・プライベート問わず、そうやってスキマ時間に返している人も多いだろう。ビジネスや転職記事でも「レスポンスの速さが重要」とかさらっと当たり前のように書かれているし、もはや当たり前すぎて誰も気に留めない。
しかしHSPだとこの「当たり前」が結構つらかったりする。自分の気持ちを落ち着かせて、これから起こる出来事を受け入れるための準備と心構えが必要になってしまうためだ。そしてこの意識の切り替えは結構な負担になる。
この「意識の切り替え」の耐性は8つの心理機能でいう外向感覚Seだと思っていて、INTJやINFJがメール無精だったり、逆にESTPやESFPが即レスな反面多動気味だったりするのはコレじゃないかぁと思っている。
というか歩きながらメールを見て内容を把握するのは普通に危ない。MBTIでいうINFJ自認、劣勢Seを自覚しているということもあり。通信技術が進化しても人間の処理能力がついて行けるとは限らないのである。
②仕事の優先順位がつけにくい
それから結構困るのはコレだ。「仕事は優先順位を付けるのが大事」というが、実際当たり前すぎてこれまた気に留めない。
だがHSPはコレがなかなかできないことが多い。なぜなら、優先順位を付けるとは「嫌なことから逃げない・先送りにしない」ということに他ならないからだ。嫌われる、怒られる、断られる、痛みを伴う、そういったことから逃げないことが「優先順位を付ける」ということなのだ。
MBTIでいうNF型に生きづらい人が多く、ST型に仕事ができる人が多いのはきっとこのためで、共感力や感受性がノイズになってしまうためだ。
共感力の低い人はフィードバックダメージが少ないのでこうした状況もいくらか耐えられる。一方で共感力が高い人はこのフィードバックダメージが大きく直撃すると持たないため、争いを避ける、先送りにする、逃げるといった選択肢を取りがちで、結果仕事ができない人が多いように思う。
4.転職活動で困ること
そんなわけで筆者は絶賛転職活動中なのだが、HSPだとそこでも困ったことは起こる。特に不便なのはこの2点だ。
①就職サイトのログインがしんどい
転職サイトのログインほど気の重いものはない。ログインするたびにお祈り(不採用通知)を見ることになるからだ。
誰が言ったか「祈られ過ぎて仏様になりそうです」というトンチがあるが、筆者はとてもそうなれそうにはない。何回やってもこれは慣れないし、緊張感があるし、気が重くなってしまう。
最近じゃスマホアプリでいつでも見れますとか言うが、そういうことを言ってるんじゃない。「そんな簡単に言うなよ‥‥」としか思えない。まったくひどい世の中だ。
②メールチェックもしんどい
同じくしんどいのがメールチェックだ。お祈りメールはご丁寧にコチラにも飛んでくる。
しかも就職サイトにだけ送られたメッセージと、メールにだけ送られたメッセージがあるため、2倍ダメージを食らうので余計にしんどい。どうせ止めを刺すなら1回にしてほしい。
転職活動は営業や恋愛と同じく試行回数がモノを言う。行動力が正義なので、こうした気遅れ感がある人とない人だと、必然的にサイクルを回せる速さが変わってくるので結果は有意に変わってくる。
③悪夢の新卒就職活動
上記の理由からHSPにとって新卒就職活動はかなり鬼門だと思われる。新卒就職活動はできる時期(年齢)が決まっていて、転職活動と違って先延ばしにできないからだ。あるにはあるが特殊な方法になってしまう。
だからこうして就職サイトやメールを毎日チェックすることから目を背けていると、あっという間に時期を逃してしまう。とても気が重くて憂鬱な作業で、肉体はこわばり精神もすり減ってしまう。
メールは24時間以内に返信すること。就活系記事は皆口をそろえてこう言う。仕事をしていれば社会のルールとしては当然だし、当たり前すぎて今更注意するべきことでもないだろう。
でもそれはできる人とできない人がいるのだ。それは人材業界や採用担当者の理屈であって、選別される側、不採用にされる者の気持ちには立っていない。気持ちを切り替えられる速さは人それぞれであるはずなのに。
筆者がたまに就活関連の記事を書くのもそういう苦い失敗があったからで、今現在悩んでいる人の助けに少しでもなれば、という思いで書いているのだが‥‥。ともあれ、HSPにとって新卒就職活動は本当に過酷すぎる。
まとめ
今回はHSPの見分け方について「メールが遅い」という観点から考察してみた。一見トンデモ論と思われるが筆者自身がまさにそうで、他にも同じような人がちらほらいる感じなので一定の蓋然性はあると思う。
以下、筆者の主観になるがご参考までに。
①どうしてこうなったのか
どうしてこうなったのかを考えてみたのだが、筆者の場合は先天性もあり後天性(二次障害)もありという感じだ。もっともHSPはMBTIと同じく先天的な気質らしいので、もともとこうだった可能性が高い。
チャンポンになってしまうが、動作性IQの低さから外向感覚Seが使えず、運動音痴でアドリブやマルチタスクができないことからいじめに遭い、仲間外れにされた二次障害から回避性パーソナリティとなり、大学生活は馴染めず新卒就職は失敗、続く公務員試験も‥‥
という感じに一定の因果関係はありそうで、noteを見るとこれに近いコースをたどる人は存外多いと思っている。他にありそうなつまづきポイントは休学、転向、大学中退、休職などだろうか。元をたどるとHSPだったというのもさもありなんといえるかもしれない。
①HSP=人間嫌いではない(むしろ好き)
HSPで勘違いされがちなのは、コミュニケーションが嫌いだったり、人間が嫌いというわけでないということだ。実態としてはむしろ逆で、HSP本人は人が好きで、他者理解をしたい気持ちが強く、他人との結びつきや関わり合いを切に望んでいることが多いと思う。
これは筆者自身もそうで、占いや心理学の類は昔から好きだったし、MBTIを知ったらたまたまINFJという性格で、それがHSPの特徴を色濃く映すとされていて、なるほどなと腑に落ちた次第だ。noteには似たような人が多くいるのは素直に嬉しいし、やり取りも居心地よく感じる。
ただやはり意識の頻繁な切り替えができずに環境について行けなかったり、嫌われること・断わられることに対する恐怖感が常について回るために、どうしても慎重になってしまい、対応や判断が遅くなってしまうのだと思う。
現代社会は人間がチェックする情報量は桁違いに増えていて、浴びる感情も必然多くなるのだが、人間である以上処理能力は変わらないというのがミソだと思う。それこそがHSPの「生きづらさ」であり、克服するべき課題になるのかな。
