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【MBTI】E型(外向型)とI型(内向型)の違い ①他人や集団との距離感

案外スルーされやすい外向型と内向型についてあらためて考察をしてみた。意外と大事かもしれない。


1.外向型と内向型の違い

 MBTIは 外向(E)or内向(I)、感覚(S)or直観(N)、思考(T)or感情(F)、判断(J)or知覚(P)の4軸2択の選択肢により、人の性格特性を16タイプに分類する類型論である。

このうち外向型(E型)と内向型(I型)は何がどう違うのかというのは意外と分かりにくい。内向型の人間は社会適応するためにペルソナをかぶっていることが多いためだ。外向性を強く求められるであろう営業職や芸能人でも、根が内向型という人は意外と多い。

そんなわけで、外向型と内向型は具体的にどの辺が違うのかあらためて考察していきたい。


2.構築できる人間関係の数(ダンバー数)

 外向型と内向型を分けるのは構築できる人間関係の多寡だろう。外向型はこの数が多く、内向型はこの数が少ない。

ダンバー数という概念がある。これは人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限で、例えばその人が定期的に会って話せる関係性のある知り合いの人数の上限数のことであり、その数は一応150人程度とされている。

ところで軍隊は大隊─中隊─小隊というユニット単位になっている。一個中隊とは「指揮官の声が届く最大の人数単位」とされていて、その人数はおよそ120人程度とされている。村落社会の規模、海賊の乗員数、一学年の人数など似た例はいくつかあり、ダンバー数と相関があるとされている。

ただしこれは当然個人差があると思われ、おおよそ100~250人の間くらいとされている。この概念でいえば外向型はその人数が多い人のことで、内向型は少ない人のことだと言えるかもしれない。

そうした人々が集まった組織集団が合理的に回りやすい人数の上限がだいたい150人(=ダンバー数)とされているようだ。

①外向型は浅く広い関係性

 外向型は広く浅い関係性を築く傾向がある。外向型の場合、自身の関心が常に外の世界に向いており、また他者に対して干渉することに抵抗感が薄いため、構築する人間関係の数が多くなりがちだ。

数が多いということは1人あたりにかける関係性は浅くなるので、フォーマル(公的)に近い付き合いになる。部活やサークルといったグループの、集団単位での付きあいといった感じだ。また自身の関心が外に向いているので、内省方向には意識が向かいにくく、人間関係も表層的になりやすい。

②内向型は狭く深い関係性

 内向型は狭く深い関係性を築く傾向がある。内向型の場合、自身の関心が常に内面に向いており、また他者に対して干渉することの抵抗感が強いため、構築する人間関係の数は少なくなりがちだ。

数が少ないということは1人あたりにかける関係性は深くなるので、インフォーマル(私的)な付き合いになる。部活やサークルといったグループの、特定の仲のいい個人といった感じだ。また自身の関心が内に向いているので、他人の内面性にも関心が向かいやすく、関係が深的になりやすい。


3.他人や集団に接していられる時間の長さ

 上記のダンバー数の大小がなぜ生じるのか。主観になるが、おそらくは他人や集団に接していられる時間の長さが違うのだと思う。外向型はその時間が長く、内向型はその時間が短い。

私たちは起きている間の大半の時間を、学校や会社に身を置いて他人や組織集団と接して暮らしているが、一方で考え事をしたり、空想に耽ったりしてひとりきりになりたい時間もあるだろう。内向型の人間はこの時間を多く必要とするようだ。

外向型はこうした人付き合いに対する耐性が強く、疲れにくいのではないかと思う。逆に内向型はこうした人付き合いに対する耐性が弱いので、定期的に1人になる時間を必要とする。その時間の大小が、構築できる人間関係の人数に影響してくるのではないだろうか。

①連絡に対するレスポンスの速さ

 ここまではわかるが、現代人は学校や会社にいないひとりきりの時間であっても、電話やメール、SNSなどを通して他人や集団と接しているので、本当の意味でひとりきりになれる時間はかなり少ない。

外向型は基本的に連絡のレスポンスが早い。上記のダンバー数の多さ、他人や組織集団に接していられる時間が長さに起因して、他人からの連絡や通知の対する注意力が働きやすいためだ。電話、メール、チャット、SNSなどは常にアンテナを張っていて、即レスで帰ってきやすい。

仕事の場合、営業職・管理職に就くならこの特性はほぼマストになる。プライベートでもMMORPG、スマホゲー、グループチャットなど、突発的かつ開催時間が設定されているタイプのイベントも、外向型であれば注意力が働くため見逃しや出遅れが少なく、あまり億劫にはならないだろう。

内向型の場合どうしても1人になる時間が必要で、内省に時間を取られるため、こうした連絡や通知に対する注意力が働きにくく、即応性に劣りやすい。突発的かつ開催時間が設定されているイベントも、見逃しや出遅れが多くなりやすいだろう。

また内向型は、話した言葉を反芻したり送ったメールを読み返すクセがあり、これがレスポンスの遅さ、あるいはダンバー数の少なさに影響している部分もある。加えてF型なら「ためらい」「とまどい」「まよい」といったノイズ(非合理的反応)も加わり、猶更少なくなると思われる。

ただこの辺の特徴は外向・内向の他に、感覚・直観(N型・S型)の尺度も絡むだろう。まとめると ES型>EN型・IS型>IN型 という感度になりそうだ。

②予定の組み方

 上記に関連して、予定の組み方にも違いがみられる。どうも外向型の人間は予定が空いていると不安になるようなのだ。

これは高校や大学の陽キャ(リア充)を見るとわかりやすい。手帳やアプリにはバイトや遊びの予定がぎっしり詰まっているし、営業マンならアポイントが常に埋まっているだろう。

もちろんすべての予定に意味があるわけではない。たとえば学生ならだべりたいだけかもしれないし、営業なら商談には至らない単なる巡回も多いのだが、外向型はとりあえず「予定」を埋める傾向がある。

内向型の場合は基本的には内省したいので、予定が入っていないならいないであまり気にならない。むしろ予定が入っていると構えてしまったり億劫になる傾向が強い。

たとえば気の置けない仲のいい友人なのだが、直前になってドタキャンしたくなるとか会社の飲み会がひたすら憂鬱で仕方ないみたいな現象である。行けば行ったでまんざらでもないはずがなぜかブルーになる。

また内向型は腰が重い分、入れた予定はなるべく目的・意味を回収しようとする。例えば友人なら何かしらのイベントか相談事だし、営業ならアポイントを取るのは商談や報告事項など何かしらの要件があったときだろう。


4.他者に対する干渉度

 他人対する干渉度も外向型と内向型を分ける指標となる。外向型は思ったことがあったら割とハッキリ言う性質がある。とりあえず言ってみて、相手の反応がどう返ってくるかという感じになる。これが前述のレスポンスの速さにも寄与している。

内向型の場合、発言する前に頭の中でシミュレーションを行ってから発言することが多い。相手の反応がどう返ってくるかを事前に想定して、問題がなさそうなら発言するという感じになる。

発言する際にひとつチェックが入るので、干渉度としては外向型の方が高い。T型の場合は正論やロジックによって相手を制圧するし、F型の場合は道理や良心に訴えて相手を同調させようとするが、特にTe主機能(ESTJ・ENTJ)とFe主機能(ESFJ・ENFJ)はこの傾向が強いだろう。

Se主機能(ESTP・ESFP)の場合は、動作や行動といった非言語コミュニケーションによってこれを行う傾向が強い。しばしばスポーツ・演技・音楽・暴力といった身体能力による有形力を伴い、相手の五感に対してダイレクトに訴えるためその訴求力は強い。

Ne主機能(ENTP・ENFP)は発想力がブッ飛んでいることが多い。誰かを制圧したい・説得したいというよりは、好奇心の発露という印象だ。他の外向型と違って強制性はあまりないが、やはり巻き込み力・扇動力は強い。

①巻き込み体質

 他人を自身の抱える問題に巻き込むかどうかも外向・内向の指標になるだろう。外向型は基本的に巻き込み体質である。やりたいことがあったり、何か問題に直面した際は、カジュアルに周囲の人間を巻き込もうとする。

たとえばサラリーマンが仕事においてわからないことがあったら、手っ取り早く人に聞くだろう。あるいは自案件で面倒臭そうな感じになったら、外向型はとりあえずメールでCCを付けて情報共有(という名の巻き込み)をしたがるだろう。

これは一見迷惑なようで、実際迷惑なのだが、結果的に問題解決が早くなる。CCを付けるなとは表立って言いづらいため、言った者勝ちなところがある。外向型はナチュラルにこういう思考を持っていて、仕事が早い人はこれを意識的にやるだろう。

公私・オンオフが曖昧になりやすいのも外向型の特徴で、サラリーマンが休日にゴルフ・サイクリングに興じて顧客や上司と親交を深めたり、中小企業の社長が自宅兼事務所の大掃除や、政党・議員の後援会の決起集会に自社社員を動員するというのはしばしば見られる(これはブラックだが笑)

この点内向型は自身の問題に他人をあまり巻き込みたがらない。他人に迷惑をかけたり、時間を取らせたりするのが申し訳ないからである。

だからわからないことがあったらまず自分で調べようとするし、メールのCCもある程度になってから巻き込み展開することが多い。公私やオンオフもキッパリ分ける人が多い。

②パーソナルスペースの広さ

 パーソナルスペースについてはおおよそ45cm~1.2mくらいとされているが、外向型は比較的狭く内向型は広く取ると言われている。ただこれは環境要因(過去の体験や治安状況)もあるだろう。

このため外向型は雑然とした環境でも然程気にならず、他人のプライベートに突っ込んだり、ボディタッチにも然程抵抗がない。この点内向型は人混みを嫌う、パーティ会場や飲み会の宴席が苦手など、少しデリケートな傾向があるようだ。

より正確には、外向型はパブリックスペースを私物化しやすいのかもしれない。たとえば自宅のリビングなどの共用スペースを占拠したり、兄弟相部屋なら使っていない相手のスペースへはみ出すなどだ。会社がフリーアドレスなら額面通りに受け取って割と自由に席を変える。

指摘や注意されたらその時やめればいいだけで、人から注意(干渉)されることにさほど抵抗がない。そのため自分も人に干渉することにあまり抵抗がない。

内向型の場合、行儀がいいのでむやみに他人のプライベートに突っ込んだり、ボディタッチもあまりしない。パブリックスペースを私物化しないことが多い。自宅のリビングや兄弟相部屋ならそのスペースは尊重する。会社がフリーアドレスでも空気を読んであまり移動はしない。

人に指摘されたり注意されるのは嫌いだし、自分のパーソナルスペースを侵害されるのも嫌だからだ。人にされて嫌なことは自分もしないのだ。


5.営業職との親和性

 これらを踏まえると、営業職に就く場合、外向型という性質はきわめて有利に作用する。文系の人間が働く上でまず意識しなければならないのは営業職となるが、これを踏まえるとやはり外向型のほうが向いている仕事と言わざるを得ないだろう。

なおもうひとつの適性はT型(思考型)である点で、共感力や感受性が低いことによるストレス耐性の高さであるが、営業職に就く場合 E型(外向型)とT型(思考型)はどちらかには該当した方が続きやすいだろう。


まとめ

 外向型の内向型の違いについて、他人や集団との距離感という観点から論じてみた。まとめると距離感が近い(または同化しやすい)のが外向型で、距離感を広く取りたがるのが内向型という感じになる。

どうしてそうなるのかも考えてみたのだが、それはやはり心の向性(関心が外の世界に向かうか、自身の内面に向かうか)ということになるのだろう。これについても書きたいのだが、長くなってしまうので一度切ることにする。


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